ラス回避で役立つ!アシスト大全②ー2「振り込めない点数状況でのアシスト」
こんにちは。メタビート(高倉 拓馬)です。今回の記事は「どの牌をアシストするか」の2回目、振り込めない点数状況でのアシストです!
今回の記事は、②ー1 「オーラスのフルアシスト」
ラス回避で役立つ!アシスト大全②-1 「オーラスのフルアシスト」|高倉拓馬/メタビート|note
の内容をふんだんに使います。また、①の記事
ラス回避で役立つ!アシスト大全① 「アシストとは」「誰のあがりが1番マシか」|高倉拓馬/メタビート|note
を読むと振り込めない点数状況に対する理解が深まるかもしれませんので、これら2つの記事もあわせてご覧になってください。特に②ー1は、他のタブで開いておくとよいかも知れません(笑)
辞書として使う分には、この記事だけで充分です!
振り込めない点数状況
今回は
「放銃はできない状況だけど、他人の手は進めさせたい!」
というときにアシストをする方法を考えよう、という内容になります。
まずはその点数状況をみていきましょう。
東一局は、自分が子であがれなそうな状況なら、子である下家の仕掛けにアシストすることもありえます。ただ、さすがに放銃はしたくないですね。
詳しくはアシスト大全①「誰のアガリが一番マシか」をご覧ください。
この点数状況、東家と南家はどんな手でも必死に自分のあがりを狙うでしょう。
もちろん西家と北家もかなりあがりたいのですが、西家は放銃で着落ち、北家は子への2000点以上放銃と、親への放銃はラス落ちになってしまいます。
また、西家は南北家、北家は東西家があがれば着維持ができるので、自分のアガリが厳しいときは放銃しない程度にアシストするプランも選択肢に入ります。
結論
では、西家と北家は自分があがれなそうなとき、どのように立ち回ればよいか。放銃しない程度にアシストするプランの結論です。
①役牌はためておいて、あとで放出
②1副露目が入ったら、急所をなんとしてでも鳴かせる(ただし、テンパイ率が5割程度の際はもう③に移行)
③3副露目のアシストは、他家が打った牌に合わせられるときにする
順に見ていきます。
①役牌はためておいて、あとで放出
これは「アシスト大全②ー1 結論①」で話した内容になります。理由まで詳しく知りたい方はぜひ②ー1をご覧ください。
特に今回の点数状況では、「他家にあがらせたい」というのに加え、「自分もあがりたい」があるので、なおさら役牌をためる価値が上がります。
②1副露目が入ったら、急所をなんとしてでも鳴かせる
これが、自分が放銃役にならないために非常に重要なことです。
放銃までアシストするフルアシストの場合、相手にターツを完成させてから急所を鳴かせるのが大事だと「アシスト大全②ー1 結論②」で書きました。ですが今回は
「相手のテンパイ率が高くなると、放銃する可能性がある牌を打ちづらい」
ため、2副露目のアシストを気持ち早めに打つ必要があります。
そして、自分が放銃役になれない都合上、他家の役バックに対してアシストをせず、のちのち仕掛け者がその役牌待ちでテンパイしてしまった場合、着順維持ができるあがり牌は実質1枚しかありません。他の愚形待ちでも、例えば自分が2枚持っていると残りは2枚しかないので、その仕掛け者のアガリ率は大幅に低下します。
仕掛けがタンヤオぽくても、役牌は先打ちです。
仕掛け者のテンパイをできるだけ良形にさせて、他からのアガリやツモアガリ率を増やすのがアシスト成功のコツです。
仕掛け者のテンパイ率が低いなら、急所はどんどん打ってしまいましょう。
急所とされる牌が何かについては、詳しくは「アシスト大全②ー1 結論③と、その補足」をご覧ください。
③3副露目以降のアシストは、他家が打った牌に合わせられるときにする
2副露目以降、そして1副露でもテンパイ率が5割を超えている段階では、もう放銃しうる牌をアシストできません。
ですがアシストができる状況は存在します。それが「他家が打ってくれた牌の同巡合わせ打ち」です。これを使って下家にいる仕掛け者に3副露目をアシストしてあげましょう。
ある打点までは打てる点数状況
最後に、「ある打点までは打てる点数状況」を見ていきましょう。
この点数状況で、南家は西家に3900点を振り込めず、東家に副露手のテンパネ3900点、5800点を振り込めません。(2900は同点ですが3着終了です)
このときに仕掛けが入ったら、まずドラの使い方をチェックしましょう。
例えばドラ9sならタンヤオの仕掛けには赤しか絡みません。
役牌仕掛けでも、超序盤に9sが切れていれば大体赤しか持っていないと考えてよいでしょう。
問題は役牌系かタンヤオか分からない仕掛けの時で、その時は打点が何点かが定かではありません。自分が放銃しても打点が大丈夫かどうかを確認するためにも、役牌バックの候補牌は先に打ってあげましょう。
赤しか絡まない時は、打点に応じて赤牌が絡んだメンツやその候補がいくつかあります。河と見比べて、どの赤なら持っていてもおかしくないか、またどの赤を持っていない可能性が高いかを検討しましょう。それが難しいんですが(笑)
おおざっぱにいうと、
・序盤に4か6が打たれている➝その色の5は雀頭で持たれている可能性が低い、5で当たるときにその色は赤を所持していない可能性が高い
・序盤に5が打たれている➝その色の5所持率が低い
この2つは結構使える情報だと思います。
さいごに
いかがだったでしょうか。今回は実戦譜がないと説明するのが難しい記事でしたので、近日中に実戦何切るを書かせていただこうと思います。
次回は「NAGAとの付き合い方」という記事です。
アシストするべき状況を①、アシストの理論を②とするならば、③は「アシストをするほどバラバラの手牌とは何か?」というのを、NAGAとともに研究していく記事になります。
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