ラス回避で役立つ!アシスト大全②-1 「オーラスのフルアシスト」
こんにちは。メタビート(高倉 拓馬)です。今回の記事は「どの牌をアシストするか」の1回目、オーラスのフルアシストです!
ラス回避に関する私の考えは相当独特らしく、おそらく間違っている考えもまあまああるような気もします。ですがいったん目をつむって、読んでいただけると幸いです。何か一つでも、皆さんの役に立つ情報が届けられれば嬉しいです。有料と書いてありますが全て無料で読めます!!!
はじめに:2回目にしてようやくわかった、アシスト大全の使い方
書いていて気が付きました。…この記事(というか僕が書く記事)長くね?と。
もちろんすべての記事に目を通していただけるととても嬉しいのですが、多分長くて読み切れない方もいらっしゃると思います。
ですので、この記事を「アシストしたかったけど、実戦で分からなかったときにあとで辞書代わりみたいなものとして読む」なんて使い方としてお勧めしてみたいと思います。是非お気に入りか何かにでも登録しておいて、分からなかったときに読んでみてください(笑)
「どの牌をアシストするか」で1記事にしようと思いましたが、どう考えても文字数がとんでもないことになるので、まずは差し込みまでして良い局面を取り上げていきます。その後に、放銃はしてはいけない局面に話を進めていきます。
前回の記事をご覧になっていない方は、ぜひ見ていただけるとありがたいです!(ラス回避で役立つ!アシスト大全① 「アシストとは」「誰のあがりが1番マシか」|高倉拓馬/メタビート|note)
ルールは赤アリ天鳳ルール(完全順位戦、90-45-0-△135)を想定しますが、雀魂もほぼ同様のルール(1位、2位、3位が等しく間があって、3位➝4位が一番厳しい配分)ですので問題なくご覧いただけます。
まず一番河が手なりになる「役牌系」の記事を扱います。その後に、他の手役に進んでいきます。
今回は下の点数状況を使います。それぞれがどういう行動をしてくるか、想像できたでしょうか?
東家はラスの心配がないので全力でトップを目指しそう。南、北家はラス回避のために全力であがる場面で、西家はあがれない場面なら南家か北家にフルアシストを考えそうです。南家と北家には大体何点でも打てますね。
つまり今回は西家が自分自身のあがりを見込めない時、南家か北家にフルアシストする際に、どうするべきかを考えるための記事です。
vs役牌系 結論
この言葉を覚えておくだけでアシストが通りやすくなります。
①役牌は手牌にためておいて、あとで放出
②ターツが完成したと予想されるまでは、複数ある牌を1枚打つ
あるいはまだアシストする牌を打たないことも考える
(☆役バックは先アシスト)
③ターツが完成したと予想出来たら、愚形で鳴かれそうなパターンが多い牌を打つ(37、28、役バック!)
➃親(ライバル)の現物は後で打つ
⑤親(ライバル)が速そうなら、ターツ完成を待たずフルアシスト
理由を順に説明していきます。結構長くなるので、いったんこの5つを覚えましょう!
①役牌は手牌にためておいて、あとで放出
北家視点の配牌はあまりよくありませんが、あがるためにとりあえず役牌の重なりかタンヤオを見たいです。役牌が重なればかなりスピードアップできそう。
…といった場面でトップ目の西家がいきなり役牌を打ち出すと、南北家はまだ役牌が重なっていないのに先に打たれてしまって後で重なる、なんて展開が起こってしまいます。
そのためた巡目で親が役牌重なっちゃったらどうするの?と思う人もいるかもしれませんが、2/3で鳴かれたい人に重なるならそれでよいですし、親が鳴いたら親の打点は下がり、西家がこの局でトップをまくられる可能性はかなり減ります。
自分の手牌が微妙なら、とりあえず役牌はためておいて、1段目終盤あたりから放出してみましょう。
②ターツが完成したと予想されるまでは、複数ある牌を1枚打つ
あるいはまだアシストする牌を打たないことも考える
北家視点でのこの手牌、東1局なら鳴かないよ、という人も結構いると思います。ですがオーラスでどうしてもあがりたい局面だと、とりあえず白は鳴いて役を確定させる人が多くなると思います。
この手牌ならまだマシな方で、他にアタマやターツが無いのにとりあえず白を鳴いたりするなんてことはザラにあると思います、というかそういう経験をしている人が多いのではないでしょうか。
②は「複数ある牌を1枚打つ」「アシストする牌を打たない」と題しましたが、仕掛け者のターツが足りていない時にいきなりアシストをしだすとどんな問題が起きるか。それは
「仕掛け者にターツがないから仕掛けられない」
「仕掛け者が持てる孤立牌が減少してターツや頭が完成しづらくなる」
「中盤以降、アシストしてほしい牌をアシスト者が持っていない」
という問題です。
複数持っている牌は、この3つの内真ん中の「孤立牌減少」の問題以外を解決してくれる存在です。とりあえず打ってみて、反応がなかったらターツができたなと思ったときにもう一度打ってみましょう。
ただし、例外が一つ。役バックになる牌は先に打ってあげましょう。
要は1副露入ったらとりあえず役牌を全放出してあげようってことですね。理由は③で後述します。
…ところで疑問がわいた方がいると思います。「ターツが完成したと思われるってなに?」と。基準は雑です。「3~7が一枚出たらターツがそろったことにする」このくらいでよいと思います!
③ターツが完成したと予想出来たら、愚形で鳴かれそうなパターンが多い牌を打つ(37、28、役バック!)
まず、1~9の牌がそれぞれどのパターンで鳴かれるかチェックしましょう。シャボはすべての牌で鳴かれるので除外して、
1、9 リャンメンのみ
2、8 リャンメン、カンチャン
3、7 リャンメン、カンチャン、ペンチャン
4~6 リャンメン×2、カンチャン
鳴かれるパターン的にいうと34567が多いのですが、こと愚形に限ると3と7が一番鳴かれやすいです。
また、カンチャンで鳴かれる4~6に関しては、そのカンチャンに対してリャンメン変化が2種あるのに対し、2378にリャンメン変化は1種しかありません。
ペンチャンに至ってはリャンメン変化をしません。一番苦しい形になりやすいのが28、37なので、このあたりを鳴かせてあげましょう。
役バックも待ち枚数としては苦しい形です。これもさっさとアシストしてあげるとよいと思います。
仕掛け者がリャンメンテンパイなら、最悪アシスト者が持っていなくても仕掛け者自身がツモあがりをしたり、他から出る確率も上がります。
ですが愚形でテンパイした場合は、アシスト者がトイツで持っていたりでもしたらアシスト者以外放銃役がいなくなり、それは大変ですよね。仕掛け者があがりやすいアシストをしてあげましょう。
③の補足「どの2378を打つ? 切られた牌周りの愚形チー否定」
ではさらに深堀りして、どの2378が鳴かれやすいかをチェックしてみましょう!例えば
例えばこんな手牌で、ここは良形率を上げるために3mで固定するのが正着でしょうか。愚形で固定されることはないでしょう。
ここからいえることは、愚形のフォローはテンパイまで残ることが多いことと、すなわち切られた牌が絡む愚形チーはされないことが多いことです。
☆全く河に切られていない色の37牌打てば愚形で鳴かれるかな、くらいの気持ちがよいと思います!
例外はチャンタ、三色、イッツーのような手役が絡んだときがあります。例外もおさえておくとさらに引き出しが広がると思います。
➃親(ライバル)の現物は後で打つ
⑤親(ライバル)が速そうなら、ターツ完成を待たずフルアシスト
もう一度盤面を西家に戻します。西家にとって、今警戒すべきは親ですね。親のリーチが来たときに、現物を打ちながら下家にアシストを兼ねるプレイングができます。
親が速そうな河をしだして来たら、アシストができる巡目が足りない可能性があります。下家のターツが足りていることに賭けて、早めにアシストを開始しましょう。
手役絡みへのアシスト
ここまでは、ほぼ手なりの河になる役牌系のアシストを扱いました。では他の手役はどうアシストすればよいか、見ていきましょう。
①タンヤオ
タンヤオと見抜くのは難しく、消去法的になります。例えば
「役牌が何も引っかからなかった」
「副露に9が含まれていない」
「仕掛け者が序盤から積極的に役牌を切り出している」
くらいの情報くらいしかありません。
ですがタンヤオでない可能性があるものは結構わかりやすく、
「5のポンで分断」
「河が妙に濃すぎる」
ときはタンヤオでない可能性が上がります。そのときは役牌系のアシストをしてみたり、他の手役を探してみたほうがいいかもしれません。
②イッツー、三色同順
ここは手役の否定形を覚えておきましょう。
たとえば789mでチーがされていたとして、
「7、8、9のピンズソウズどれかが4枚見えなら三色否定」
「1~6のマンズどれかが4枚見えならイッツー否定」
は重要です。
そうでないときはこれらの手役が含まれている可能性があります。
タンヤオの欄にも書きましたが、
「役牌が鳴かれなかった」 これは重要。
また、
「仕掛けに19が絡む」
とかなりこれらの手役の可能性が上がります。
③の補足でも書きましたが、愚形を固定している場合はイッツー、三色の可能性が上がります。
イッツー、三色のターツがない状況からこれらの手役を本線に仕掛け出すことはさすがにあまりないので、これらの手役が見えたら積極的にアシストをしていきましょう。
③ホンイツ、チャンタ(トイトイも?)
この二つは河が特徴的になりやすいです。
「牌効率通りの河とは到底思えない」が特徴です。それを考えるのが難しいんですけどね。
あとオタ風のポンが入るとこれらの手役になることが多いでしょうか。
ホンイツはターツが足りない場合も結構あるので、アシストは少し待ってあげましょう。役牌系への結論②と⑤を使って要相談。
終わりに
いかがだったでしょうか?今回は差し込みまでしても良いオーラスのフルアシストについて書いてみました。放銃自体は雑に当たりそうな牌を打ってしまえばよいのですが、そこに至るまでのアシストも結構大事だよというお話です。
とりあえず、あの5つの結論をおさえてみてください!良いオーラスライフを送ってくださいね()
次回は②ー2 「放銃はできないがアシストをしたいとき」をやっていこうと思います。次回もぜひご覧ください!
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