見出し画像

メタバース市場調査誕生秘話「ビジネスは会議室で起こっているんじゃない。現場で起きているんだ!」


出会い

もう半年以上前の2023年の年末に、ある大手消費財のマーケッターと再会しました。彼との出会いは、もう20年近く前に同じ職場で働いていた仲間でした。彼はそこから転職し大手消費財メーカーでマーケッターになって、さらに大出世をしていました。
このころの自分はメタバースがビジネスの市場で役に立つものなのかと悩んでいました。
そんな再会はFacebookですぐに飲みに行きました。

マーケッターがメタバースに興味を持つ

品川駅港南口の小さな居酒屋につくとお互いの近況を話しながら、自分は自社サービスの特徴を話しました。自分のサービスとして、「グーグルストリートビューのような360度の本物の世界にアバターで入ることができて、さらに一緒に入ると一緒にいる相手の顔もリアルタイムで見れるんだ!」
彼はビールを机に置くと、すぐにパソコンで見せろと言ってきました。
ビールを机の横にどけて、彼と一緒に当社のメタバースの中に入り、まずは当社のオフィスの中に一緒に行くと、彼が「他の場所にいけるのか?」と、すぐさま他の場所を数か所行くと、非常に驚いた様子で「もしかしたら使えるかも」とポロリ

市場調査の現状

このA君は、消費財メーカーで洗濯洗剤がメインの責任者だったのですが、非常に悩んでいたようでした。
実はこのような消費財メーカーは常に消費者からの声を集めて、商品開発に活かして次の商品、次の商品と開発をすすめていくのですが、このコロナのきっかけもあり市場調査がネットで行うものが主流になっているというのです。安価で大量にアンケートが取れるというのですが、そこには落とし穴が

既存の市場調査の落とし穴

安価な市場調査はアンケートに答えると、ポイントやノベルティーがもらえるので主婦などの間でポイント稼ぎで行われているそうです。
なので、その回答も「はい」「いいえ」「ふつう」や5段階で答えるのですが、適当に押しているだろうなと感じるものばかりだというのです。

また、街頭インタビューや自社に呼んで行う定性調査は、ネットとは違い、インタビュアーが真剣に聞くのはいいのですが、回答者がそのイメージがつかなかったり、集団で行うと他の意見に流されてしまう傾向があるというのです。
そして最後に、「ネット調査もインタビューも偽物の回答が多くて、何の役にも立たねえんだよ!」そしてビールを飲みほし、お代わりを注文していました。
そして、次に見せてくれたのが最近取った洗濯洗剤の市場調査の結果と、数年前に取った市場調査の結果。
「これ見てくれ、だいたい回答一緒だろ。もう市場調査する前から、どんな答えが出てくるか見えてるんだよ! 最近じゃレポートなどはChatGPTで書いたんじゃないかっていうのまであるんだ」

メタバース市場調査のプランニング

それから、彼の自慢話がはじまりました。
彼が最初に当てたサービスが洗濯洗剤の容器を小さくした商品を出したことだと言います。
その時彼は20代後半で、ユーザーの家にアンケートを取りに行かせてもらい、家庭の中で色々なものを見せてもらいながら必死にアンケートを取っていたというのです。そこから生まれたのが、洗濯洗剤を小さくすることだったといいます。
昔から洗剤は水分が主な原料なので、水分を減らして容器を小さくすることはできたそうですが、大きなほうが得をした気になるということから大容量で販売していたそうですが、市場調査で家庭の洗濯場が狭いので狭い家庭用にと作ったのがはじまりだというんです。

そんな市場調査からはじまった新商品なのですが、最近ではセキュリティーの問題やコロナの問題で家庭に行っての調査はほとんどできなくなったというのです。
そこで、「じゃあメタバースで行おう!」
これが全てのはじまりでした。

メタバース市場調査の企画

それから、1週間も経たないうちにサンプル家庭の360写真を撮影しました。撮影場所は彼と相談して3ヶ所撮影しました。
①洗濯機のある場所
②洗濯を干す場所
③選択を畳む場所

市場調査で得られた効果

普通の市場調査は数千人にアンケートなどを実施する野ですが、このメタバース市場調査は30人だけに実施しました。ですが、この市場調査はいままで実施してきたものより効果があったというのです。
このメタバース市場調査はインタビュアーと回答者の2人がメタバースに入り、そこで上記3つの場所に行きながら、その場所を体験しながらインタビューするというものです。
そこでは、下記のようなインタビューをすることができました。

①洗濯機のある場所
 ここでは、はやり脱衣所と洗濯機のおいてある場所が一緒という家庭が半数以上をしめており、『とにかく物を置く場所が無い』というのです。そこで、ラックになりちょっと腰掛ができる商品を家具メーカーと開発するかと話になっているとのこと。

②洗濯を干す場所
 洗濯を干すときの課題は「室外干しの時の近隣の匂い問題」がマンションでは多いということがわかりました。また、干す際に虫がくることがあるらしく、女性にはこの虫がとても課題だというのです。そこで、いま匂いと虫よけができる商品開発を計画しているとのこと

③選択を畳む場所
 多くのご家庭が洗濯物をリビングの床に置いて奥さんが正座しながら洗濯物を畳むとのことでした。ですが、このリビングが数時間で子供などによって汚されるため、埃が再度ついてしまうというのです。埃を寄せ付けない効果付きの洗濯洗剤というのも開発のアイディアとして採用されているようです。

ネット記事の記者さんにもご体験いただく

最近ではこの市場調査を色々な人に体験いただいています。ネット記事の記者さんにも体験いただいた記事があるので、よかったら見てください。
https://www.j-cast.com/trend/2024/04/24482111.html

市場調査の可能性について

市場調査とメラビアンの法則

メタバースの技術の話ではなく、人のコミュニケーションは下記の3つがあると思います。
「文字だけで伝わるもの」
「聞いて伝わるもの」
「一緒に見て伝わるもの」
各々に特徴があると思うので、最適なコミュニケーション手段を選ぶことが重要だと思いますが、企業の重要な新商品開発などに係る市場調査は上記の図の資格情報と聴覚情報をフル活用して一緒に考えてもらうメタバース市場調査が効果出せるんだなと感じています。
友人との再会ではじまったメタバース市場調査ですが、現在では他にも色々な市場調査を開始しました。

実はもう1つすごいメタバース市場調査の特徴があるんです。それは「誰から聞くか」です。メタバース内の行動でどの人が、どのような人かをタイプ別でわけることができるようになりました。
このタイプの人にはこれを聞く、これができるようになるとさらに精度の高い市場調査ができるようになると思っています。
ご興味いただけるかたは、是非お気軽にお問い合わせください。


【問合せ先】
リアルバーチャル株式会社 ( https://www.real-virtual.co.jp
代表取締役 金谷建史https://8card.net/virtual_cards/S8ISR6yxCeOVKGH6uQ5nmA

いいなと思ったら応援しよう!