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今回のテーマ【突然変異】

「体が丈夫で数多く出走する馬を狙いたい」「社台グループ生産馬で固めてレースの賞金、あわよくば種牡馬になるような馬を持ちたい」
 
「種牡馬リーディングのトップに居る馬を中心に馬を選定しよう」「ハズレが少ない社台系一口クラブの馬狙い」
 
これらは実際にMETA POGメンバー様からも届けられる声の一部ですが、それと同時に心の中では

『キタサンブラックやイクイノックスのような馬を持ちたい』

という想いは少なからずお持ちのはずです。キタサンブラックやイクイノックス級の馬を確実に射止める方法、それはすなわち「将来大物になるような馬を見極める術」を身に付ける事です。

その中で今回のテーマ【突然変異】

競走馬は定期的に兄弟や母系が走っていないにも関わらず、突然変異としか言いようがない怪物が出てきます。オグリキャップやテイエムオペラオーなどがその部類。そしてキタサンブラックもまたその一頭と言えるでしょう。
 
そのキタサンブラックの初年度産駒として注目を集めたイクイノックスが「現役引退」。社台SSでの種牡馬入りが発表されました。
 
天皇賞(秋)やジャパンCの圧倒的なパフォーマンス。仮に来年、海外の高額賞金レースを中心に転戦すれば、賞金も10億円以上の上乗せが可能な中で種牡馬入り。
 
それだけ競馬は
【種牡馬での稼ぎ>レースでの稼ぎ】
 
であることを実感させられますし、社台グループ目線で見れば若くして種牡馬入りとなり、イクイノックスの血を数多く後世に伝えるのですから当然の判断と言えるでしょう。
 
仮にMETA POGでイクイノックスを格納したLQを所有されていたとしても、この場面での引退は大賛成のはず。既に種牡馬としての価値は、これ以上GI勝利を積み上げたとしても変わらず、むしろ現役を続けて致命的な故障でもしてしまえばそれこそ大損失。
 
父キタサンブラックの種付け料は来年から2000万円。そしてイクイノックスは現段階で未定ながらディープインパクトやコントレイルの初年度種付け料は1200万円でした。
 
しかし、余力を残した絶頂期での引退、キタサンブラックとイクイノックス両馬のブランディングを高める為に、新種牡馬「史上最高額の種付け料」になる事も想定されます。
 
仮にイクイノックスの種付け料が「1500万円」に設定され「250頭」に種付けされれば、それだけでMETA POGなら僅か1年で【187万5000円】の種付け懸賞金を手にする計算。
 
※このレベルの種牡馬懸賞金を『毎年1回』受け取る事ができます。それがMETA POGの種牡馬懸賞金です。
 
そして産駒が活躍し将来的に種付け料が2000万円、そしてディープインパクト級となる4000万円、さらにディープインパクトを凌ぐ5000万円ともなれば…ディープインパクトが引退後に稼いだ懸賞金「2653万5000円」を超える可能性を秘めます。
 
ディープインパクトを超える可能性を持つ馬が出てくるなど、一昔前には考えられなかったでしょうが、そんな中でディープインパクトの兄ブラックタイド産駒からキタサンブラックという異色の馬が登場。そしてキタサンブラックから今度はイクイノックスという可能性の塊のような馬が出て参りました。
 
それは同時に、短いスパンで【イクイノックス級の馬やイクイノックスを超越する存在】が出てくるという事。サンデーサイレンスから連なる日本競馬の血統図は、サンデーサイレンスを連れてきた社台グループ関係者でさえ思いもよらぬ方向に進んだとも言えます。
 
理想は「サンデーサイレンス→ディープインパクト→後継種牡馬」という流れだったでしょうが、現実は「サンデーサイレンス→ブラックタイド→キタサンブラック→イクイノックス」という系譜が主流になるとは社台グループ関係者も考えていなかったはずです。
 
それは同時に、META POGに登録されている方々全員にチャンスがある事を意味します。
 
兄弟や母がGI馬と言われる存在を指名すれば成功という訳でない事は、過去のMETA POG naviを通じても伝えて参りましたが、競馬には【血統やデータだけで計り知れない部分がある】という事をキタサンブラックやイクイノックスを通じて改めて示しております。
 
その血統やデータだけで計り知れない部分こそ【突然変異】。
 
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時代を変えるような種牡馬というのは【突然変異】で生まれてきているということです。たとえばNorthern Dancerにしてもサンデーサイレンスにしても、その系統からは何も走っていないところから突然に現れる。
 
(中略)
 
私の持論として「突然変異の種牡馬は凄い」というのがあります。Northern Dancerは兄弟が全く走っていないのに種牡馬として大成功した。突然変異で走った馬は遺伝力も高く、同じことはサンデーサイレンスにも言えたこと。
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これは岡田Sの代表でもある岡田牧雄氏の言葉ですが、Northern Dancer自身は現役時代に18戦14勝という成績を残しながらも、その兄弟は決して走ったとは言えません。
 
このNorthern Dancerの母Natalmaとサンデーサイレンスの父Haloの母Cosmahは姉妹で、この一族から後に世界の血統図を塗り替えたNorthern Dancer系と、後に日本競馬の根幹を成すサンデーサイレンス系が生まれましたが、そのサンデーサイレンス自身も岡田氏からすれば【突然変異】と言われる存在であり、その強い遺伝力が日本競馬を変えてしまうほどの結果を残すに至っております。
 
近年では日本競馬においても、親兄弟が走らなくても、突然変異的に自身が好成績を上げる馬が数多く出ている事も見逃せません。
 
キングカメハメハもその1頭。母マンファス、そしてキングカメハメハの兄弟達もほとんど走らなかった中で父Kingmamboのキングカメハメハだけが結果を残しました。種牡馬となってからも優秀で2010年11年と2年連続でJRA総合リーディングサイアーに輝いています。
 
そしてキタサンブラック。母シュガーハートは未出走。キタサンブラックの兄弟としては1つ上の兄ショウナンバッハが中日新聞杯を2着した程度で競走成績は良好とは言えません。そんな一族の中でキタサンブラックだけがGIを7勝。
 
母父サクラバクシンオーという血統から菊花賞は距離が長いと言われながら優勝。更に距離が延びる天皇賞(春)も無理だと言われながら連覇を果たし、積み上げられたのはGIで7勝という実績。
 
それでも、その地味な血統背景もあり種牡馬入り初年度こそ500万円だったものの、その後は種付け頭数も減り300万円まで下落。しかし、初年度産駒からイクイノックスが出てから評価は急上昇。2023年は種付け料1000万円となり、そして2024年は2000万円となります。
 
このように【突然変異】と思われる競走馬が種牡馬になると、その「遺伝力の高さ」が理解出来るかと思いますが「決して良血と言えない」という血統から【血統図を塗り替えるような馬が登場している】ということは、是非とも頭の中に入れておきたい知識となります。

実際に社台SSにおける
2024年度種付け料上位6頭

・キタサンブラック(2000万円)
・スワーヴリチャード(1500万円)
・コントレイル(1500万円)
・ロードカナロア(1200万円)
 
上記の4頭は、母や兄弟の成績は振るわない馬達。
 
・エピファネイア(1500万円)
・キズナ(1200万円)
 
エピファネイアは母がシーザリオで兄弟にも種牡馬多数の華麗なる一族と言える血統背景を持ち、キズナは姉にファレノプシス、一族にもビワハヤヒデやナリタブライアンが存在する血統であり、本来ならこちらが王道と言える血筋。
 
しかしながら社台SSにおける来年度の種付け料上位は【突然変異】と言われるような、母や兄弟が走っていなかった馬たちが上位を占めています。
 
こうした実例を見れば、改めて良血と言われる以外から活躍馬が多く出ているのは理解出来ると思いますが、近年では、こうした「突然変異狙い」と言える配合を「意図的」に行う事で、本当に強い馬を生み出そうとしております。
 
その1頭こそコントレイル。兄弟の競走成績は良好とは言えず、母ロードクロサイトも7戦0勝の未勝利。その母FolkloreはBCジュヴェナイルFという実績はありますが、決して恵まれた血統背景を持つ馬ではありません。
 
コントレイルは「ディープインパクト×Unbridled's Song」というニックスが認められる配合から生み出された突然変異型の馬と言えるでしょう。
 
競馬の歴史、血統図を塗り替えるほどの存在は、そう簡単に出てくるものではないですが、それでもディープインパクトやイクイノックス級の馬は、今後も確実に出てくるのは競馬の歴史から見ても確実です。
 
その1頭を掴めるか否か、それは運の要素というよりも「LQをいかに保有しておいて、すぐに馬を指名できる態勢を常に整えておくこと」が何より必要です。LQさえ保有していればチャンスは常に平等。
 
その一方でドゥラメンテのような社台グループの歴史が詰め込まれたような馬が現役時に活躍し種牡馬入りする事もあります。
 
キタサンブラックのような突然変異型の超大物を狙うのか、それともドゥラメンテのような約束された華麗な血統を持つ馬を狙うのか、どうぞじっくりとご検討ください。