記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

これまでの記事で書かなかったことのまとめ,2024年6月13日


https://note.com/meta13c/n/n7575b6c0826b

この記事の注意点などを記しました。

ご指摘があれば、
@hg1543io5
のツイッターのアカウントでも、よろしくお願いします。
https://twitter.com/search?lang=ja&q=hg1543io5


注意


これらの重要な展開を明かします。特に、PG12指定の映画『シン・仮面ライダー』とその漫画版にご注意ください。

小説

『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』(web小説,書籍)

漫画

『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』
『真の安らぎはこの世になく シン・仮面ライダー』
『歳と魔法はキス次第』

特撮映画

『シン・仮面ライダー』
『シン・ウルトラマン』



特撮テレビドラマ

『ウルトラセブン』



『歳と魔法はキス次第』と『シン・ウルトラマン』を対応させた考察

 漫画『歳と魔法はキス次第』では、「匂いをたどり人を探す」行為を「変態」と呼ぶのが、『シン・ウルトラマン』に似ていると書きました。
 しかし他にも様々な共通点が思い当たり、今後の『シン・ウルトラマン』の展開などの予想にも役立つかもしれないので、ここにまとめます。
 

 ザラは、通常の成人女性の魔女の姿から、主人公のトールに正体を知られたことで魔力が半分になり弱体化して、限界の幼い姿、中間的な女子高生の計3通りになります。また、トールとのキスで体力を補充します。
 『シン・ウルトラマン』のウルトラマンが、銀色から、人間と融合して赤い姿、それによる限られたエネルギーを消耗した緑の姿になるのに似ています。ザラは一時的になら、成人女性の姿にもなれますが。
 
 また、「人間の自由意思が強者を左右する」点もあります。ウルトラマンは元々、巨大化のためのベーターカプセルを二度点火するだけで、自分達にとっての最終兵器であるゼットンを倒す能力があり、元々その数式を知っていたとも取れるのですが、人間からの提案で実行しています。しかしそれはウルトラマンが自らを重力で犠牲にする覚悟か、ゼットンを仕掛けたゾーフィに助けてもらう精神がなければ実行出来なかったようです。ウルトラマンは人間の「他の生命のために自らを犠牲にする」精神に「興味を持つ」、つまり元々はなかったと取れる生命で、だからこそその人間の自由意思が、ゼットンという強敵を打ち負かすきっかけになったと考えられます。
 『歳と魔法はキス次第』でも、人間より圧倒的な能力を持つ魔法使いのザラが、自分を目撃して弱体化させたトールの願いを叶えないと戻れない状態において、金銭なら直ぐに「5000兆円」を出せるのを、トールの恋愛についての悩みに手間取り、「心からの願いでなければ解けない」制限を認めています。これも、圧倒的な強者が、弱者の自由意思で左右されるということでしょう。
 その弱者の勝手な行動が、様々に物語を左右しています。
 『シン・ウルトラマン』では、ザラブやメフィラスなどの圧倒的に強い外星人の計画を、人間のローテクや「変態」のような匂いを嗅ぐ行為で破っています。
 『歳と魔法はキス次第』でも、元々魔法の被害者だったトールが、それで野良猫を追いかけるという「薄い趣味」でザラを目撃し、リンドーというザラより弱いはずの魔法使いと「友達になりたい」と申し出て、それが逆にリンドーやその仲間を変化させ、ザラやその強敵にすら影響を与えています。

2024年6月13日閲覧

 また、魔法使いより劣る扱いの人間の中でも弱い立場にあるトールや、魔法使いの中で落ちこぼれのリンドー、魔法使いの中で強いものの上司のいるザラなど、下位概念や中位概念が、ザラの上司のヴェリタなどの上位概念を超えていくのも、『シン・ウルトラマン』で、下位概念の人間や、人間より強いものの他の外星人に劣るところのある中位のウルトラマンが、上位概念を名乗るメフィラスやそれより強いらしいゾーフィを超えていくのに似ているかもしれません。
 また、「魔法使いは人間の心からの願いを叶えて呪いが解けて強くなる」、「ウルトラマンの故郷は人類の自律的な発達を妨げられない」など、上位概念が下位概念の自由意思に左右される設定もあり、上位概念の中で賢い人物は、そこで下位概念が悪いことをする勝手さを利用して自分の行動を正当化するところもみられます。
 メフィラスが、自分の原因で人間の女性の個人情報が人間のネットで流出するのを「まさかここまで下劣な人間がいるとは」と言ったり、ヴェリタが「人間の愚かな願いが叶ってしまった絶望が強さの役に立つ」と言ったりです。

 そうして悪いことをしている自覚はあるからこそ、下位概念の「自由意思」による悪事を、上位概念が自らの行動の免責に使うのでしょう。
 また、人間を上回る中位概念の能力として、『歳と魔法はキス次第』のザラは金銭の操作、リンドーは変身、ルビカは刃物、ギルシェは透明化などを司り、それぞれ『シン・ウルトラマン』のザラブの電子機器操作による経済の混乱、変身、透明化、ウルトラマンの変身や刃物などに通じます。
 それらの組み合わせが、大きく物語を揺るがし、魔法使いの中で「落ちこぼれ」のはずのリンドー達でも番狂せをします。

 また、ナクアの使い魔となったギルシェが嗅覚でザラを追いかけるのは、先述した、『シン・ウルトラマン』の「変態行為」にも通じますが、それは人間の姿のウルトラマンが嗅覚で人間の女性の痕跡を追いかけたためでした。
 仮に続編として、『シン・ウルトラセブン』がある場合、『ウルトラセブン』のカプセル怪獣のように、外星人ウルトラセブンの扱う「カプセル禍威獣」が、嗅覚を活かすかもしれません。

 また、ナクアが同族の死亡したはずのギルシェを使い魔にするのは、『シン・ウルトラマン』で死亡した人間と融合したウルトラマンにも通じます。また、デザインワークスによると、今作の人類はウルトラマンの光の星の作り出した生物兵器らしく、自分に近い進化をするからこそ生物兵器になり得る、だからこそ「禁じられた融合」が出来るのかもしれず、同族を兵器にしているのかもしれません。
 昆虫は寄生する側とされる側の系統が近いというエメリーの法則にも似ているかもしれません。
 『歳と魔法はキス次第』で、死者の記憶を頭から推測するのは、『シン・ウルトラマン』で死亡した神永の記憶を融合したウルトラマンが用いるのに似ているかもしれません。
 
 また、『歳も魔法はキス次第』で、魔法使いでもリンドーの変身を見抜けないのは、『シン・ウルトラマン』で、ウルトラマンに神永が変身するときに、そばにいるザラブの透明化に気付かなかったとも取れることに似ています。
 メフィラスでも弱体化したウルトラマンに勝てる、リンドーでも弱体化したザラに勝てるという流れも似ています。

『シン・仮面ライダー』の「バットヴィルース」の特徴

 『シン・仮面ライダー』のコウモリオーグについてですが、彼の「バットヴィルース」の自慢は、今考えるとショッカーの他の技術と比べてどこまで高性能だったか疑問の余地があります。
 人間に直ぐ感染して自在に操り、命令次第で直ぐに死亡して融解するのが主な「バットヴィルース」の機能のようですが、クモオーグの時点で、単なる人間を自在に下級戦闘員として操る技術と、戦闘能力を特に持たない緑川弘も含めて死亡すると融解する機能は登場しています。
 すると、バットヴィルースだけの特徴とは人間を即死させることだけなのか、とも言えます。ハチオーグも人間に特殊な準備のなく、遠方から自在に操る技術があるので、どこまでがコウモリオーグの自慢したいところだったか、結局「理解」しにくくなります。

『ギフト無限ガチャ』で、主人公達の強さが追い抜かれる危険

 『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』(以下『ギフト無限ガチャ』)でふと気になったのは、ヒューマン以外が強くなる危険性です。
 今作で、主人公のライトなどのヒューマンが差別されるのは、レベルという数字が、モンスターを倒すなどの経験値で上がるとき、ヒューマンだけその限界の値が小さく、全体的に他種族に比べて弱いためでした。
 ライトは、レベルと別である自分のギフト「無限ガチャ」で、意図せずに危険なダンジョンの魔力を吸収して、強いヒューマンや武器や高品質の物資を召喚出来るようになったのですが、自分もその仲間のヒューマンの協力で強くなりました。
 ライトがヒューマンの「成長限界」を大幅に超えて、他種族すら圧倒するほど強くなったのは、そもそも「成長限界」というのが、経験値を多く必要とする、傾斜の急な坂道のようなものでしかなく、元々規格外に強いレベル9999のヒューマンのメイの協力で経験値の分配をする「横殴り」でも繰り返せば、どのヒューマンも直ぐに強くなれる可能性が指摘されました。
 しかしそれは、他種族も同じである可能性も指摘されています。
 すると問題なのは、そもそも敵の他種族も、主人公達を超えて強くなる可能性です。
 主人公のライト達の勢力で、「無限ガチャ」で召喚されたカードのヒューマンは、元々他種族より圧倒的に強い個人が多いものの、逆にそれ以上強くなれないとされます。実際に、メイなどのヒューマンが「横殴り」でライトを強くする際中に、全くメイ達のレベルは上がっていません。これも「0」なのか「限りなく低い上昇」なのかの判定はきりがありませんが。
 一方仮に他種族に本当に「成長限界」がないならば、漫画版でダークエルフ種のユドが言ったように、「ヒューマンがそれほど強いなら、俺達はさらに強くなれる」という可能性もあります。ユドがヒューマンの強さを見くびっていたのはありますが、他種族の「通常の基準の成長限界」が上である以上、工夫すれば他種族が再びヒューマンを上回る可能性も成り立ちます。
 すると悲惨なことに、仮に本当にライトのカードのヒューマンこそレベルを上げられないなら、他種族が超えた場合に取り返しが付かなくなります。
 これまで私は、他のヒューマンをほとんど差別から守るばかりで強くしないライト達の、自分達が唯一無二であろうとする姿勢を問題視していましたが、他種族が強くなる危険も気になりました。
 特に、ライトの召喚するヒューマンには、本当に通常のヒューマン並みのレベルしかないモヒカン冒険者もおり、彼らこそある意味で最弱のまま、伸び代がないかもしれません。
 また、ライト達に協力的な他種族もおり、ドワーフ種の多くは研究にこだわり、レベルを上げることへの興味は少ないものの、書籍小説版の鬼人種のアヤメは強くなりたい意欲があり、ライトの部下のカオスに、「姫なので手加減されていただけで本当は弱いが見込みはある」と言われて惚れ込んでいます。
 皮肉にも、アヤメのような他種族が本当にレベルをライトのように上げられるならば、敵の他種族もライト達を超えてしまう危険を示してしまいます。
 アヤメの姉であり、他種族で珍しくライトに惚れ込むヨツハは、皮肉にも妹の願望により、ライトの願いであるヒューマン差別撤廃のための強さを相対的に下げてしまうかもしれません。

 
 なお、そもそも召喚されたヒューマンが老化するのか、ライトの子供を望むものの子孫を残せるのかも気になります。
 最悪の場合、「ますたー」というヒューマンが世界を滅ぼすという危険性が、「ますたー」の強さに対抗して他種族も強くなることによる連鎖で戦いが激化し過ぎることかもしれません。
 また、「ますたー」の子孫はエルフでも「さぶますたー」として強いそうですが、それが生まれつきの強さなら、親譲りの強さはないはずのライトの子供はどうなるか気になります。


参考にした物語


漫画

作画/大前貴史,原作/明鏡シスイ,キャラクター原案/tef,2021-(未完),『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』,講談社
船野真帆,2021-2022,『歳と魔法はキス次第』,講談社
山田胡瓜,藤村緋二,石ノ森章太郎,庵野秀明,八手三郎,2023-,『真の安らぎはこの世になく-シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE』,集英社

特撮映画

樋口真嗣(監督),庵野秀明(脚本),2022,『シン・ウルトラマン』,東宝
石ノ森章太郎(原作),庵野秀明(監督・脚本),2023,『シン・仮面ライダー』,東映

小説

明鏡シスイ,『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』,小説家になろう(掲載サイト)
https://ncode.syosetu.com/n9584gd/
2024年6月13日閲覧

明鏡シスイ,tef,2021-(未完),『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』,ホビージャパン




特撮テレビドラマ

野長瀬三摩地ほか(監督),上原正三ほか(脚本),1967 -1968(放映期間),『ウルトラセブン』,TBS系列(放映局)

参考文献

丸山宗利,2014,『昆虫はすごい』,光文社新書
庵野秀明(監修),2022,『シン・ウルトラマン デザインワークス』,カラー


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?