『NARUTO』と『シン・仮面ライダー』、『ドラゴンボール超』と『シン・ウルトラマン』を対応させた考察
https://note.com/meta13c/n/n7575b6c0826b
この記事の注意点などを記しました。
ご指摘があれば、
@hg1543io5
のツイッターのアカウントでも、よろしくお願いします。
https://twitter.com/search?lang=ja&q=hg1543io5
注意
これらの物語の重要な展開を明かします。
特に、PG12指定の『シン・仮面ライダー』にご注意ください。
特撮映画
『シン・仮面ライダー』
『シン・ウルトラマン』
『シン・ゴジラ』
漫画
『ドラゴンボール』
『ドラゴンボール超』
『NARUTO』
『真の安らぎはこの世になく シン・仮面ライダー』
テレビアニメ
『ドラゴンボール』
『ドラゴンボールZ』
『ドラゴンボール超』
『NARUTO』
『NARUTO 疾風伝』
アニメ映画
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』
はじめに
以前、『シン・ウルトラマン』と『ドラゴンボール』シリーズ、『NARUTO』シリーズを対応させた考察をまとめました。
元々ウルトラシリーズと『ドラゴンボール』シリーズの関連は幾つか考えていたのですが、『シン・ウルトラマン』ではより深く繋がると考えました。
また、『NARUTO』の知識も組み合わせて、別の考察も行いました。
2023年12月3日閲覧
2023年12月3日閲覧
今回は、『シン・ウルトラマン』に関連した映画『シン・仮面ライダー』と『NARUTO』の要素を照らし合わせます。
『シン・仮面ライダー』と『シン・ウルトラマン』
まず、『シン・仮面ライダー』は、『シン・ウルトラマン』のスタッフやキャストが一部かかわる作品で、それまでの『シン・ゴジラ』や『シン・エヴァンゲリオン劇場版』と異なり、等身大のキャラクターの戦いが起こります。
また、PG12指定になる暴力の描写もされます。
キャラクターとして対応させますと、『シン・ウルトラマン』での、紳士的で「人類が好き」だというもののそれは「資源として」である外星人メフィラスと、『シン・仮面ライダー』で紳士的ながら「人間が嫌い」である、「人間を捨てた」クモオーグが対応します。
また、『シン・ウルトラマン』では、メフィラスは、「他の外星人に攻撃されることも考えて、人類は私に資源として管理されて巨大化の技術を与えられた方が良いと思うがね」と主張しています。一方『シン・仮面ライダー』の「少数の人間の救済」による世界の幸福を目指すAIが管理する組織のショッカーが、人間を変化させたオーグメントは、猛毒やヴィルースによる殺人や全人類の奴隷化や「解脱」に近い現象など、互いに合わない理想を目指しており、K.Kオーグやチョウオーグは他の願いを妨害している自覚があります。
さらに、『シン・ウルトラマン』ではウルトラマンになりすました外星人ザラブ、ウルトラマンと対をなすような戦いをして追い詰めたメフィラス、ウルトラマンの同胞であり人類を地球ごと滅ぼそうとするゾーフィなど、「ウルトラマンのネガ」と言える敵が3回登場します。『シン・仮面ライダー』では、主人公の本郷が変身する仮面ライダー=第1バッタオーグと、一文字の第2バッタオーグ、量産されたとも言える大量発生型相変異バッタオーグ、「仮面ライダー第0号」を名乗るチョウオーグ、つまり「本郷のネガ」と言える敵がやはり3回登場します。
このように、『シン・ウルトラマン』と『シン・仮面ライダー』には対応関係がみられます。
『シン・ウルトラマン』と『ドラゴンボール超』と『NARUTO』
また、『シン・ウルトラマン』では、ゾーフィが地球を滅ぼそうとするのが、『ドラゴンボール超』の破壊新ビルスを連想させます。
本来「人類や地球の味方」だとされるウルトラマンの中から敵が現れるのは、それまでの『ドラゴンボール』シリーズで「人間の味方」だとされた「神」から敵が現れる『ドラゴンボール超』に似ています。
そこから対応させますと、人間の知能は誉めつつ「無秩序」だと嫌悪する外星人ザラブは、『ドラゴンボール超』の神の中で「人間の知恵」を認めつつも嫌悪するザマスに似ています。
また、人間を資源として利用しようとする紳士的なメフィラスは、『ドラゴンボール超』で人間を労働力として利用するところのある宇宙人のフリーザを連想します。
ここで、『ドラゴンボール超』と『NARUTO』の関連と、『シン・ウルトラマン』にどう繋げたかも簡潔にまとめます。
『ドラゴンボール超』で、本来原作の「最高神」であったのが徐々に頼りなく扱われるようになった界王神のシンは、『NARUTO』で「忍者の神」と言われるような千手柱間が、いざ登場すると情けない性格が目立つようになったのに似ています。
シンに「人間に甘い」と言いつつ様々な災いを起こす破壊神ビルスは、柱間のライバルであり、他の里に厳しい行動で対外関係を悪化させたうちはマダラを連想します。
『シン・ウルトラマン』では、柱間と界王神シンに当たるのが主人公のウルトラマンで、マダラとビルスに当たるのがゾーフィだと考えました。
また、ビルスには全王、マダラにはカグヤ、ゾーフィには故郷の光の星など、それぞれさらに上位の存在がいます。
『シン・仮面ライダー』と『NARUTO』の「オーグメント」と「仙人」
そして今回は、『シン・仮面ライダー』が『NARUTO』と不思議なほど似ていると考えました。
まず、『シン・仮面ライダー』の本郷はバッタオーグとしての手や顔の異形に驚いています。また、バッタオーグは周りの生物のエネルギー「プラーナ」を風で受け止めて、食事の要らない状態になります。
『NARUTO』の主人公のナルトが後半で手に入れた「仙人モード」という状態は、周りの「自然エネルギー」を吸収して自分の体の「チャクラ」に変換して強くなります。調整を誤ると、顔や手がカエルのような姿になります。食事は必要なようですが、カエルのような虫を「意外に美味いと感じる」そうです。
本郷は「腹が減らないのはつまらない」と言い、ナルトは「この食事が意外に美味いのは、人間から離れている」と落ち込んでいます。
ショッカーと暁
また、ショッカーのオーグメントは、何人か、『NARUTO』の敵の組織の暁の忍者に似ています。
紳士的なクモオーグが、「裏切り者がほざかないでください」、「しまりました」と完全に丁寧とは言えない独特の敬語を使うのは、『NARUTO』のサメのような特徴を持つ、暁の忍者の鬼鮫が、相手に「やはりタコ野郎ですね」と言うなどの、少年漫画らしさを感じます。
クモオーグは人間の眼を潰そうとしたのですが、鬼鮫は敵を捕らえるときに足を斬ろうとしたことがあります。
クモオーグは人間を絞め殺すのを「獲物をいただく」と表現しますが、鬼鮫も人間のチャクラを吸収するときに「味」を重視するようです。
コウモリオーグは人間を殺すヴィルースを「芸術」と言っており、バッタオーグの跳躍が届かないところまで空を飛んでいます。暁のデイダラが粘土による生物か無生物かはっきりしない爆弾を利用して「芸術」の爆発を目指し、粘土の鳥で、自分の超小型爆弾が届かないところまで空を飛ぶのに似ています。
サソリオーグは、毒を使う、家族関係の苦しみが漫画版でみられるなど、暁のサソリを連想します。
ハチオーグは、全ての人間を奴隷にしようとしていたようですが、ショッカーを抜けた幼馴染のようなルリ子に「殺してほしかった」と話しています。これは暁の中で、本当は故郷の木ノ葉隠れの里や世界の平和や弟のサスケの安全を重視していたうちはイタチが、「サスケに殺してほしかった」というのに似ていると感じました。
また、死後蘇生されたイタチは、「自分を知るというのは全てをなし完璧になるのではなく、自分に何が出来て何が出来ないか知ることだ。あきらめるのではなく、他の誰かにしてもらうということだ」と話しています。皮肉にも、ハチオーグはそれを「人間を奴隷にする」ことで達成しているかもしれません。
第2バッタオーグの一文字は、本郷が手加減するのを「優しい奴は嫌いじゃないが、それと甘さは紙一重だぞ。あんたが手抜きして殺されたら仲間はどうなる?」と主張しています。一時期暁に入っていたサスケが、ナルトの説得や穏やかな姿勢に苛立つのにどこか似ています。サスケとナルトの戦いでは両者の片腕が失われましたが、一文字も本郷の脚を蹴り折っています。
K.Kオーグは単独では、人間に近いルリ子を刺すだけで、バッタオーグにかなわないらしいことや、左右で異なる顔、一文字に倒されたことなどが、暁のゼツを思わせます。ゼツは本来かなり弱く、白と黒の個体が左右で合体しており、白は無数のクローンがいるものの、サスケにオリジナルを倒されています。
11体いたのが、6体に減らされた大量発生型相変異バッタオーグについては、暁の表向きのリーダーのペインは、6人の複数の死体に自分の輪廻眼の能力を与えて操っていたのを思わせます。
本郷と一文字の2人のバッタオーグが立ち向かった緑川イチロー=チョウオーグは、全人類の「プラーナ」を殺さずに独自の「嘘のつけない世界」に連れて行くつもりだったので、暁の裏のリーダーのトビ=オビトが、全人類を「理想の夢の中」に閉じ込めようとするのに似ています。意思疎通がいやでもされてしまい、人間が苦しみ続けるチョウオーグの計画と、オビトの「夢の中」は、意思疎通が出来るかなどの差異はありますが。
オビトは自分の先祖のマダラに従いつつ反感を持っていたことが、イチローの父親への姿勢にも似ています。どちらもその親族の助けがなければ生きられなかったにもかかわらず反発しています。
プラーナと自然エネルギー
また、プラーナの技術については、本郷は風が必要なのですが、一文字は必要がなく、イチローは大量に蓄積している違いがあります。
一方ナルトが仙人モードを使い、サスケもそれ以前からそれに近い「呪印」に適合していたことが判明し、その源の仲間の重吾の助けで「仙術スサノヲ」を使っています。オビトがイチローのような「完全体」になるときも、「自然エネルギーそのもの」である十尾を利用しています。
まとめ
『シン・仮面ライダー』と『NARUTO』の繋がりを簡潔にまとめました。ここから何かが見えて来るかもしれません。
参考にした物語
特撮映画
庵野秀明(総監督・脚本),2016,『シン・ゴジラ』,東宝(提供)
樋口真嗣(監督),庵野秀明(脚本),2022,『シン・ウルトラマン』,東宝
石ノ森章太郎(原作),庵野秀明(監督・脚本),2023,『シン・仮面ライダー』,東映
アニメ映画
庵野秀明(総監督・脚本),鶴巻和哉ほか(監督),2021,『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』,カラーほか(配給)
漫画
鳥山明,1985-1995(発行期間),『ドラゴンボール』,集英社(出版社)
鳥山明(原作),とよたろう(作画),2016-(発行期間,未完),『ドラゴンボール超』,集英社(出版社)
岸本斉史,1999-2015,『NARUTO』,集英社(出版社)
山田胡瓜,藤村緋二,石ノ森章太郎,庵野秀明,八手三郎,2023-,『真の安らぎはこの世になく-シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE』,集英社
テレビアニメ
内山正幸ほか(作画監督),上田芳裕ほか(演出),井上敏樹ほか(脚本),西尾大介ほか(シリーズディレクター),1986-1989,『ドラゴンボール』,フジテレビ系列
清水賢治(フジテレビプロデューサー),松井亜弥ほか(脚本),西尾大介(シリーズディレクター),小山高生(シリーズ構成),鳥山明(原作),1989-1996,『ドラゴンボールZ』,フジテレビ系列(放映局)
大野勉ほか(作画監督),冨岡淳広ほか(脚本),畑野森生ほか(シリーズディレクター),鳥山明(原作),2015-2018,『ドラゴンボール超』,フジテレビ系列(放映局)
伊達勇登(監督),大和屋暁ほか(脚本),岸本斉史(原作),2002-2007(放映期間),『NARUTO 』,テレビ東京系列(放映局)
伊達勇登ほか(監督),吉田伸ほか(脚本),岸本斉史(原作),2007-2017(放映期間),『NARUTO 疾風伝』,テレビ東京系列(放映局)