今読んでいる書籍のまとめ,2023年11月21日
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はじめに
今回は、今読んでいる書籍からの発見などをまとめます。
『生命はデジタルでできている』
生命の科学において、DNAやRNAなどの要素が、機械のようなデジタル、離散的な情報で構成されていることが重視されるとありました。
私は、デジタルの0と1などの対をなす要素が、エントロピー増大を防ぐ何かを含んでいると考えており、生命はエントロピー増大を防ぐ要素も指摘されているので、これを参考にしています。
『資本とイデオロギー』
『がんばってるのになぜ僕らは豊かになれないのか』で、現代の世界、特に日本は「弱い人をたたくほど経済は上手くいく」と考えて、就職難や失業に苦しむ人間に、人権を軽視して企業の繁栄を重視する「ビジネスエリート右翼」が「怠け者」、「きちんと探せば仕事はあるはずだ」と言ったり、「バラモン左翼」が「社会保障のために増税しよう」、「日本は人口が減るのだから無理に経済成長する必要はない」、「清貧」などを求めたりして、右と左の一部のエリートから大多数の人間に貧しさを強いることになるとあります。
これはトマ・ピケティさんの『資本とイデオロギー』にあるらしく、それが最近ようやく和訳されたようなので、今調べています。
『アリス殺し』
小林泰三さんの小説として、前から気になっていたので、今回読んでいます。
『ナノ加工学の基礎』
ナノテクノロジーと、私がしばしば注目するエントロピーの法則の関連が気になったので、読んでいます。
『カントとヘーゲルの歴史哲学』
『はじめてのヘーゲル『精神現象学』』
『創発の生命学』に、ヘーゲルの哲学の「対立する2つから新しいものを生み出す」弁証法のように、お湯の対流で、昇る流れと降る流れの2つが独自の構造を作り、そのような構造がエントロピー増大を食い止めて、生命の起源になったという説がありました。
また、後者の書籍に、福岡伸一さんの『生物と非生物のあいだ』の内容と、ヘーゲル哲学における生命の「区分と統一の両者」が似ているとありました。
ヘーゲル哲学と生命科学の関連は気にしています。
『珊瑚の文化誌』
サンゴについて以前から調べていましたが、文化だけでなく同位体や生物学からも調べたこの書籍を重視しています。
『知的再武装 60のヒント』
佐藤優さんと池上彰さんの共著で、「授業において、飲食などはかまわないが、周りの人間の授業を聞く権利を奪うことになるから話しかけるのだけは駄目だ」という趣旨の記述があったので探したところ、この書籍が見つかりました。
「自由」の定義なども踏まえて考えています。
『岩波講座哲学6』
生命と哲学、エントロピーの関連の参考として読んでいます。
『入門書を読む前の経済学入門』
こちらには、景気循環のうち、40年周期のコンドラチェフ循環と太陽活動の関連などの考察に興味を持ちました。
まとめ
生命、物理、哲学、経済などが少しずつ繋がるようです。
参考にした漫画
井上純一(著),アル・シャード(監修),2021,『がんばってるのになぜ僕らは豊かになれないのか』,KADOKAWA
参考文献
中矢俊博,2017,『入門書を読む前の経済学入門』,同文館出版
小林泰三,2013,『アリス殺し』,東京創元社
竹田青嗣ほか,2010,『超解読!はじめてのヘーゲル『精神現象学』』,講談社
井原透,2012,『ナノ加工学の基礎』,共立出版
トマ・ピケティ/著,山形浩生/訳,2023,『資本とイデオロギー』,みすず書房
榎本庸男,2000,『カントとヘーゲルの歴史哲学 歴史の中での自由』,関西学院大学出版会
岩崎望,2008,『珊瑚の文化誌 宝石サンゴをめぐる科学・文化・歴史』,東海大学出版会
田口善弘,2020,『生命はデジタルでできている 情報からみた新しい生命像』,講談社
大森荘蔵ほか/編,1986,『新・岩波講座哲学 6』,岩波書店
池上彰,佐藤優,2020,『知的再武装 60のヒント』,文藝春秋
佐藤直樹,2018,『創発の生命学 生命が1ギガバイトから抜け出すための30章』,青土社
福岡伸一,2007,『生物と無生物のあいだ』,講談社