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自転車の選び方(概要編)

 今回の記事では自転車選びの大まかなポイントを解説します。
 一口に自転車といってもその種類は様々で、お店やインターネットで見ても違いが分からなかったりしますよね。 
 身近なもの過ぎて意外と何となくで選んでしまいがちな自転車ですが、安全で快適な自転車ライフのために重要なポイントだけは外さないようにしましょう。

 ポイントは3つ。

1)使用目的
2)サイズ
3)アフターフォロー


 
 
それぞれ詳しく見ていきましょう。
 

1)使用目的
 自転車は基本的に使用目的に合ったものを選びましょう。
 

・通勤・通学・お買い物等日常的な街乗り目的について。

 軽快車(写真A)・シティサイクル(写真B)、または俗にいうママチャリがおすすめになります。 ハンドルタイプは状態を起こしてゆったり乗れるアップハンドル(写真C)と中距離(片道4~5km)走行に適したオールラウンダーハンドル(写真D)の2タイプがあります。

写真A:軽快車(引用:『ウィキペディア日本語版』http://ja.wikipedia.org/  更新日時: 2024年4月6日 03:23 (UTC))
写真B:シティサイクル(引用:『ウィキペディア日本語版』http://ja.wikipedia.org/  更新日時: 2024年4月6日 03:23 (UTC))
写真C:アップハンドル(引用:『ウィキペディア日本語版』http://ja.wikipedia.org/  更新日時: 2024年11月30日 17:08 (UTC))
写真D:オールラウンダーハンドル(引用:『ウィキペディア日本語版』http://ja.wikipedia.org/  更新日時: 2024年11月30日 17:08 (UTC))

 アップハンドルは状態を起こしてゆったり乗れるので、お買い物など重い荷物を積むのに適しています。 通常両立のスタンドとリアキャリア(後の荷台)が装備されており、重い荷物を載せたときの停車時も安定感があります。 軽快車に多く採用されています。

 オールラウンダーハンドルは少し前傾になって体重移動で操作するイメージです。 加速性があり、中距離でも快適に移動することができます。 通常リアキャリアは付属せず、スタンドは左側にある片足のモノとなります。 姿勢が前傾になるため、重い荷物を載せるとバランスを崩しやすくなります。 シティサイクルに多く採用されています。 

 近年はこれにアシストユニットが付いた電動アシスト自転車が最も需要が伸びています。 電動アシスト自転車について、詳しくは別の記事で書きますのでそちらをご参考ください。


・フィットネス・スポーツ・サイクリング・アウトドア等の目的について。

 ロードレース等に使用されるドロップハンドルのロードバイク。 山道等未舗装路を走破するアウトドア目的のMTB(マウンテンバイク)。 フィットネスやサイクリング等オールラウンドに活躍するクロスバイク。 その他にもキャンピング・グラベル・ピスト・ファットバイク等々幅広い車種があります。 一つ一つ説明していくと記事がとんでもない文量になってしまうので大まかに解説します。
 

写真E:ロードバイク(引用:『ウィキペディア日本語版』http://ja.wikipedia.org/  更新日時: 2024年12月19日 23:56 (UTC))

 ロードバイク
 レース等の競技仕様スポーツバイク。 アルミやカーボン等軽量素材でできており、非常に軽く加速・巡行性能が高いバイクになります。 細いタイヤに特徴的なドロップハンドル。 一時漫画やアニメでブームになり街乗りで使用している方も増えましたが、通常仕様では積載性もなく日常的なメンテナンス費用も高めになるのでよほどのことがない限り街乗りにはおすすめしません。 

写真F:MTB(マウンテンバイク)(引用:『ウィキペディア日本語版』http://ja.wikipedia.org/  更新日時: 2024年10月30日 03:53 (UTC))

 MTB(マウンテンバイク) 
 太目のタイヤにサスペンションを装備したアウトドアバイク。 未舗装地や山道での使用を想定したバイクになります。 クロスカントリー・ダウンヒル等の競技毎に適したモデルがあります。 安価なモデルはルック車と呼ばれ、競技使用には適しませんが見た目のカッコ良さや安定感から街乗りで使用する方も多く見られます。

写真G:クロスバイク(引用:『ウィキペディア日本語版』http://ja.wikipedia.org/  更新日時: 2024年4月28日 23:42 (UTC))

 クロスバイク
 ロードバイクよりも安定感のある太いタイヤとM、TBよりも軽く巡行性の高いフレームをした良いとこどり(悪く言えば凡庸)なバイク。 オプションでカゴやドロヨケを取付られるモデルも多く、長距離の通勤通学や週末のサイクリング・フィットネス等使用用途が広い。 軽快車・シティサイクルで満足できない方に最適になっています。

 はい。 ここまで使用目的に合った車種の選び方をご説明しました。
 次はサイズについてご説明します。

2)サイズ
 身長や用途に合ったサイズ選びは安全性においてとても重要になります。

・タイヤサイズ

 自転車のサイズ選びは二つの要素から決定します。 まずはタイヤサイズ。 一般的な大人用自転車の場合、24インチ・26インチ・27インチから選択します。 またがった状態のサドルの高さは足が地面につくか、つま先が届くくらいが理想とされています。

◆24インチ
身長:135cm~150cm
◆26インチ
身長:145cm~170cm
◆27インチ
身長:160cm~175cm

 身長で選ぶ以外にも、長距離を走りたい場合は径の大きい27インチの方が楽になりますし、年配の方だと身長があっても足つきが良くて安定感のある24インチを選択する方法もあります。 その際は次のフレームサイズも気にしていただくと快適に乗れると思います。

・フレームサイズ

 もう一つの要素がフレームサイズ。 身長に関してはサドルの上げ下げである程度対応することができますが、ハンドルまでの距離や全長等で快適性が変わってきます。 これは一定の基準がなく、メーカーによっても様々になるので実際またがってみないことには分かりません。 例えば同じ27インチの自転車でも、身長の高い方がハンドルまでの距離が近いモデルに乗った場合、足がハンドルに当たってしまうということもあります。 逆に小柄な方が27インチ等系の大きい自転車に乗りたい場合は、ハンドルが近い方が操作が楽になります。 また、前車輪と後車輪との距離(ホイールベース)が長くなれば直進安定性が増し、短くなれば小回りのきくモデルといえます。

 自転車のサイズ選びはこの二つを考慮して決めると驚くほど快適になりますのでぜひお試しください。

3)アフターフォロー
 自転車は買ったら終わりではなく、定期的なメンテナンスが必要な乗り物です。 購入後のサポートがしっかりしているお店やブランドを選びましょう。

・定期的なメンテナンスについて

 これが自転車を選ぶにあたって最大のポイントといっても過言ではありません。 何故なら自転車は定期的なメンテナンスをしないと安全面や快適性でマイナスが多くなってしまうからです。
 例えば定期的なメンテナンス。 月に一度の空気入れや注油、ネジの増し締め等。 大げさではなく命を乗せて走る乗り物です。 空気を入れなかったからと言って事故に遭うことは稀かもしれませんが、空気が少ない状態で乗り続けるとパンクが多発したり、タイヤの寿命を速めてしまったりします。
 定期的なメンテナンスをすることにより、消耗品の交換時期などを事前に察してトラブルを未然に防ぐこともできます。  
 お店によっては他店購入の自転車は修理やメンテナンスをしないというところもあります。 また、インターネットで購入した自転車を毛嫌いするお店もありますので、購入の際は注意が必要です。 街の自転車屋ではそこで購入した自転車を無料で点検してくれたり、修理料金の割引があったりとアフターフォローをしてくれるお店もあります。 パンク修理等の突発的なトラブル以外は大抵の場合日常的なメンテナンスで防げると思いますので、行動範囲内にどんなお店があるかも確認しておいた方が良いでしょう。

・ブランド車について

 海外ブランドや電動アシスト自転車によくあるトラブルで、そのブランド独自のパーツが使われておりアフターフォローができないと断られてしまう場合もあります。 これはお店の技術や知識ではなく、単純に部品の取り扱いがあるかないかの問題なので、そのようなパーツを多用しているブランドには注意が必要です。 過去にも海外ブランドの電動自転車を購入したのち、そのブランド自体が日本から撤退してしまいアフターフォローがどこでもできず廃棄することになったという事例が多々あります。 

 長く乗るためにこのようなアフターフォローが大変重要になってきますので、自転車選びの判断材料として気に留めておいてください。

 はい。今回の記事は自転車の選び方(概要編)と題して大まかなポイントを3つご紹介いたしました。
 これ以外にも、車種によって注意するべきポイントは多々ありますので、他の記事も参考にしていただけると幸いです。

 それでは今回はこの辺で。 (*_ _)ペコリ

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