ずっと繋がっていよう。
雪は懇々と降り駸々と積もる
もう何月なのかも分からない。
私はバスの中で1人暮らしている。
遠い場所に居る貴方が隣に居たらと
毎日のように考える。
最近貴方との連絡が減った。
その代わりに憂鬱な感情と自分を責める
卑屈な考えばかりが増えた。
いつから暖かい日が少なくなり始めただろうか。
私としては冬が一番好きだ。
布団が恋人な貴方と距離が近くなるから
なんて無駄な事を考えては溜息を着く。
あぁ、貴方の声が聞きたい。
今の世界はもう天気も気候も冬で。
いつの間にか私達以外の人達も居ない。
いきなりスマホが鳴った。電話だ。
貴方からの連絡だ。どうしたのだろう。
電話に出た。「もしもし」貴方が言う。
どうしたの?私は問いかける。
「もう僕の事、忘れてしまっていいよ」
私は言葉が出せなかった。
少し間を置いて貴方は噛み締めるように次々と言葉を発した。
「愛してるよ」「愛してるよ」
何度も口にする。「さよなら」
その言葉を最後に電話は切れてしまった
忘れて欲しいのに電話なんて。
本当は思い出して欲しかったくせに。
私の中から消えたくなかったくせに。
本当の意味で死にたくなかったくせに。
何故だろうか。悲しいのに笑顔になる。
願いが叶ったからなのだろうか。
約束も果たされたからだろうか。
本当に嬉しいとき、言葉よりも涙が出るのだと知った