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めすてぃん
2022年12月26日 01:49
うまく息ができなくなる。喉の奥に石でも詰まっているような心地がした。言ってしまった。ついに心の奥にしまっておいた言葉が、冗談と称して滑り出して刃物になってしまったのだ。本来であればスッキリするはずなのに、彼女がつぶやいた言葉を見てどんどん黒いものが溜まるばかり。こんなことになるなら、もう少し早く嫌いだとでも言っていれば良かっただろうか。いや、無理に決まっている。だってそうすれば彼女は
2020年5月13日 22:39
意図せず漏れた溜息に、傍らのその人が顔を上げた。「何か心配事でも?」心配しかないよ、これから時代が変わるんだから。そう言ったら彼は「心配する事ないさ。俺より未来がある君が、なんで心配するんだ」と笑った。私は自分の未来に心配してるんじゃないんだけど、これは私の大切な思い出の話。出会ったのは何年か前の出来事で、私は彼にいわゆる一目惚れをした。出会ったと言っても大きな蜘蛛の巣の隅っこで