見出し画像

各駅停車で北海道・小樽へ(青森→小樽) 〜 2024年・夏 青春18きっぷの旅 その5

横浜をほぼ始発で出発し、終電で青森に到着したDay1。

Day2は津軽海峡を渡り、目的地の小樽に到達する。

2日間かけて横浜→小樽へ

青森から函館へ

18きっぷで小樽へ向かうこの旅のDay2は青森港から。

AOMORI PORT

小雨の中、徒歩とタクシーで津軽海峡フェリーのターミナルへ移動。
途中、コンビニで食料とタオルを調達。
津軽海峡フェリーはシャワーが使えるのだ。

青函フェリー はやぶさII

青森〜函館の航路は2社が24時間運行している。
青函フェリーが2:00発、津軽海峡フェリーは2:30発だ。
青森港ではほぼ同じところから発着する2社は、函館側では離れた埠頭を使う。
津軽海峡フェリーの函館ターミナルの最寄駅は道南いさりび鉄道の七重浜駅、青函フェリーは函館本線の五稜郭駅だ。
18きっぷにこだわる場合は青函フェリーの方が良いかもしれない。ターミナルと駅の距離も青函フェリーの方が近い。
ただ、青函フェリーはトラック輸送に寄せていて、新しい船は設備が充実しているものの津軽海峡フェリーとは大きさも充実度も少し足りない。その分チケットは安い。
津軽海峡フェリーは大きな船で設備が充実しており、「ビューシート」はフラットにリクライニングできるシートが割り当てられる。
津軽海峡フェリーのシャワーは脱衣部分から個室になっており鍵がかかるので、荷物一式を持ち込んで安心して使えた。

これから乗るブルールミナス

少し時間を持て余す。

ランプウェイ

青森港も函館港も、徒歩乗船の人はボーディングブリッジが備えられているのだけれど、この時刻の便はランプウェイからの乗船となる。
トラックと同じところを渡り、階段を上って客室へ。

夜間の航海ではデッキに出られず、ビューシートも灯り漏れを防ぐためカーテンを閉めたまま過ごす。
なのでほとんど景色は見えない。

シートを倒ししばし仮眠…

朝を迎える

しばらくして朝を迎える。
右舷側から日の出を見たり。

関東よりもずっと北東なので日の出の時刻が早い。

函館が見えてくる
人気のないプロムナード

滑らかに津軽海峡を滑り、函館港に。

赤灯台の先には五稜郭タワーが見える。
そのすぐ下に、青函フェリーが着岸済みだ。

青函フェリーと五稜郭タワー

港からはやや速足で七重浜駅へ。
いさりび鉄道のキハ40に乗車。

道南いさりび鉄道 キハ40の車内

数分で函館に到着。

キハ40

鉄道で函館駅に着くのは、もしかしたら「ぐるり北海道フリーきっぷ」以来かもしれない。
飛行機で来ることは年に一度くらいあっても、鉄道で到着すると懐かしさが込み上げてくる。

駅からはまっすぐに函館朝市へ!
平日とあって空いてはいるけれど、人気店は行列ができていた。

小盛りのウニいくら丼

前夜に散々飲み食いしたので、朝は控えめに小盛りで。
それでも十分一人前の量があった。
ウニ美味しい。

函館から小樽へ

函館からは函館本線を走破するのみ。
長万部から先は、特急や貨物がメインで使うのが室蘭本線で、函館本線は「山線」と呼ばれる区間を抜ける。

この区間、北海道新幹線が新小樽を経由して札幌まで開業する2031年に長万部〜小樽の廃止が決まっている。

「ぐるり北海道フリーきっぷ」があった当時、道内全線を乗った。
その時に、山線の秘境駅「比羅夫」で途中下車をしたことがある。

今シーズンの自分の旅は、どれも過去の旅で巡った土地の追憶の旅にしている。
(廃線が決まっているのに車両は最新に置き換えられ、乗り心地は別物なのだけど)

大沼

函館を出ると山を上り始め、左に小沼、右に大沼。

北海道駒ヶ岳

そして北海道駒ヶ岳を左手に見て、山を下ると森駅。
森といえばイカ飯!

森駅

森駅は跨線橋から海、駅、駒ヶ岳 が見られとても好きな風景だ。

そしてひたすら内浦湾を見渡せる海沿いの線路を走り、長万部駅へ。

長万部駅

長万部では2時間以上の乗り継ぎ待ち。

長万部といえば、不祥事・炎上の多い「まんべくん」の地元。
数ヶ月前までは突如噴出した水柱が話題に。

それよりも、長万部は駅弁「かにめし」で有名なかなやの店舗が近くにある駅でもある。

鉄道村、開店休業状態…

駅から20分ほどのところに鉄道村があるらしく、訪ねてみた。
駅との直線距離は近いのに、駅の出口がこちらの側になく、大きな駅敷地を迂回しなければならない。

たどり着いたのだけれども、曜日も時刻も開いている時間のはずが、開店休業状態。
利用者が少ないのか、スタッフが他のことで忙しいのか、締め切られていて「御用の方は電話を」と書かれていた。

「マニア必見のお宝」があると掲げられているのだが…気になる

DF200

駅の周りを一周して、再び線路を越えて海側へ。

内浦湾

小雨が降ったり止んだり。

内浦湾の穏やかな波を眺めて休憩。

漁具が仲良く

それから駅前のかみめし屋へ。

かなや

駅弁はJR北海道の駅や車内を販路としていて、長万部に来なくても買える。
店舗ではできたての温かい状態が食べられるのだけれど、
店舗に併設されているイートインコーナーが素敵な作りだ。

かにめし、いただきます

なんと特急列車のシートを並べた空間で、網棚まで備わっている。

イートインコーナーは特急列車の車内風

前方ではお店と駅弁の歴史、作っている人たちへのインタビュー動画が流れていた。

カニの身がぎっしり

駅弁は昔と変わらず、ぎっしりとカニの身が敷き詰められている。
椎茸の煮物の甘さもいいアクセント。

駅で駄菓子やまんべくんグッズを物色して、出発の時刻が近付いてきた。

長万部、またくるよ

山線を上り下りして倶知安で乗り継ぐ。

北海道の田んぼも実りの季節が近い
小樽へ

仁木町、余市町を抜け、日本海側に出る。

予定を変えて小樽で乗り継ぎ、手稲方面へ。

途中、二重の虹が現れた。

二重の虹

最後は南小樽駅で下車、手宮線の廃線跡を歩き小樽に到着。

手宮線

夕食は小樽駅前の居酒屋のちょい飲みセットと、ドーミーインの夜鳴きそば。

1500円、ビール2杯、ザンギ2個、ハムカツ1個とお得

36時間、1200kmを超える鉄道旅となった。










いいなと思ったら応援しよう!

距離計
遠くへ行きたいのです。サポート頂けたら何か撮ってきます!