プラナー持ったら水かガラスを撮る 〜 続・CONTAX Carl Zeiss Planar 85mm f/1.4 T* AEG (絞り比較をしてみた)
もうね、ヤバいです。
Nikon Z f に CONTAX Carl Zeiss Planar 85mm f/1.4 T* AEG 付けっぱです。
M9-P に Summicron 50 付けっぱだった頃の気持ちが蘇るような、この組み合わせにどハマりです。
このセットを持ち歩けば何を撮っても楽しいではありませんか。
三連休、天気予報はどこもだいたい曇りと雨とのこと…
自分の体調も金曜くらいから崩れてしまい、喉が痛いし鼻も出る。
読書をして過ごそうとしていたら、なんと晴れ間が現れたのでした。
もうレンズ交換なんて考えることはなくなったので、咄嗟にカメラ持って散歩へ出かけます。
山手の洋館から山下公園までぶらぶらしてみました。
自分にとって CarlZeiss Planar は、コシナの一眼レフ用 Planar 50mm F1.4 ZF、ZE、ZF2 を使ってきたり、同じくコシナのMマウント Planar 50mm F2 ZM をM9-P や α7 で使ったことがありました。
そして今年、CONTAX版の85mm 、それもAEGというクセがつよキャラに挑戦することにしたのです。
個人的には、プラナーは水やガラスなど透明なものを撮った時の瑞々しさ、生々しさ、キラキラ感が独特というか、記憶色ならぬ記憶輝きのような写りが特徴だと思っています。
Z f の最高シャッタースピードが1/8000、F1.4では全然足りない。
Z6IIIやZ8の性能が(性能だけ)欲しくなるシーンも多々あります。
山手の洋館はレトロなデザインのランプに、波打つガラス窓がたくさんあって、透過も反射もクラシカルでフォトジェニック。自分が作ったものではないけど撮ったら嬉しくなってしまう。
花の多い街は夏ということでひまわりが随所に植えられていました。
さて、このひまわり、F2で撮りました。
花びらがくっきりシャープで、前後が滑らかにボケています。
絞り解放のF1.4だと、パープルフリンジが盛大に出てしまうし、あまりシャープには写りません。だいたいF2で撮ることが多いです。
F2で十分にシャープなので思考停止でF2で撮っていたのですが…
絞ったらどう変わるんだろう? と気になり、F8でも撮ってみました。
Lightroomで比較したのがこちら。
絞ると明らかに「色が濃くなる」ように見えます。
というか、AEGの特徴で鏡筒内の内面反射を抑える塗装をしていないせいで、逆光や強い光がある環境ではゴーストやフレアが出たりコントラストが低下するとされています。(改良されたMMJなどでは出ないそうな)
雲の色も、花弁の茶系の色も違って見えませんか。
それでも、ピントを合わせた中央のひまわりの花弁はどちらもシャープに見えます。
さらに拡大してみると、F2の方がエッジがモヤっとしていますね。
F8は「線の太さ」が太く見えます。
それにしても、1975年発売のレンズでこれだけ写るのはすごい。
もう一つ、遠景で比較してみました。
こんどは、ひまわりと逆に左がF2で右がF8です。
ひまわりと違って太陽を右後ろに、そして少し雲が出て日差しが弱まったので、コントラストの違いは分かりにくくなりました。
むしろF2の方が青が濃いように見えますね。
もうぜんぜん写真を楽しむ感じではなく性能を見ているだけになりますが、ここまで拡大してみると梯子や窓枠、救命ボードの文字でシャープネスの違いがわかりますね。
遠景でシャープに、と思って絞るのもいいのですが、
個人的には遠景もF2かF4くらいにすることで、立体感を残せるような気がして好きです。
そういえば、氷川丸の「見学できます」横断幕が外されました。
あの幕がないだけで、ぐっと現役の船のような感じが増したように思います。
大桟橋から、赤レンガ倉庫、それにずっと海沿いを歩いて横浜駅まで行きました。
出店と人混みがすごくて、撮りたいものがないまま無心で歩き続けました。
散歩おしまい。