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東京湾フェリーでエクストリーム出社

エクストリーム出社を決意

青春18きっぷを知っていますか?
JR全線、普通乗車券で乗れる列車に「1日乗り放題」が5回分で1万2千円ほどの、期間限定きっぷです。
一人で5回使ってもよし、5人で1回ずつ使ってもよし、2人で2回と1人で1回というのもありなのです。
5回は連続している必要はなく、日帰り旅行を5回でも、5日間ひたすら移動でもいいのです。
販売と利用は春・夏・冬の年3回で、今春の利用期間は3月1日から4月10日まででした。

そんな18きっぷですが…
3月後半から週末の天気がすぐれず、写真を撮りたい自分には使う機会がなかなか訪れませんでした。

  • 3月17日、静岡県の清水にある仁保の松原へ

  • 3月30日、千葉県の銚子、犬吠埼へ

  • 3月31日、群馬県の横川で「峠の釜飯」をいただく

  • 4月6日、再び静岡県の清水へ向かい、駿河湾フェリーの遊覧に

この4回とも曇り空。
写真を撮ると空が白飛びしがちに…

7日夜、エクストリーム出社を思いつき旅程を組み立てました。

  • 4時台の始発に乗車、大船駅へ

  • 5:11 大船発(横須賀線)5:48 久里浜着

  • 6:00 京急久里浜発(京急バス)6:10 東京湾フェリー

  • 6:20 久里浜港発(東京湾フェリー) 7:00 金谷港着

  • 7:37 浜金谷発(内房線) 8:54 千葉着

  • 9:07 千葉発(総武本線)9:49 東京着

JRの運賃分で18きっぷ1回単価を越えるのでお得な旅です。
オフィスの最寄駅が東京駅で、出社時刻が柔軟な組織ではあるので、だいたい10時に着けば良いかなということで、5時間ほどかけてエクストリーム出社の唯一のルールである「遅刻しない」は達成できました。

5時間150km超の移動経路

東京湾を横断して出社

Nikon Z f に NIKKOR Z 40mm を携えて50枚ほど撮りました。

日出前、街灯に照らされる桜
人気のない駐車場で静かに咲く
久里浜に向かう横須賀線、グリーン車は貸切状態

久里浜港では、修理待ちの黒船塗装「しらはま丸」に出会いました。
早く修理が済むといいな。
修理は、今シーズンの18きっぷで2度訪れた清水で行われるそうです。

濃霧に浮かび上がるしらはま丸

東京湾フェリーはフォルファーでいっぱいでした。
低層の霧がとても濃くて、これで出航できるのかと心配でしたが第一便は出航しました。
横須賀側は濃霧でしたが金谷側はそこまでではなく、金谷港に到着したときには久里浜行きが欠航になりました。

先が見えない
JERA 横須賀火力発電所の煙突が霧に浮かぶ
太陽も霞む濃霧
左側の霧が濃く、高い山で雲が迫ってくるような感覚
房総半島が近付いてくる

金谷港に近付くと霧が薄くなり、房総半島の山々のシルエットが重なりあって浮かび上がっていました。
拡散光と水面の煌めきが変化に富んで楽しく、たくさん撮りました。

金谷港へ入港

朝食をどこでとるか悩みました。
売店は1便から営業していてお弁当やスナック類も多かったものの、フェリーは混んでいたし、デッキで写真を撮りたかった…

金谷に着いてから列車を待つ時間があったので、セブンイレブンでパンとコーヒーを調達して浜辺で食べました。
カフェはたくさんあるけれど、オープンが11時ごろが多く、始発で来るとカフェやレストランでの朝食は厳しそうでした。

波の音を聞きながら過ごす

早朝の金谷駅は無人駅でした。
乗客はちらほら。

霧に霞む鋸山

列車はボックスシートが付いた車両で観光向きでしたが、富津・君津・木更津と大きな駅を過ぎるたびに人が増え、千葉に着くころには満員となりました。
9時を過ぎると通勤・通学客が減るのか、路線によるのか、総武本線は空いていて、もう普通の通勤として東京駅に到着したのでした。

ということで、18きっぷ5回分を使い切ることができました。
早起きして、時間をかけながら、五感を刺激する通勤は贅沢かもしれません。



遠くへ行きたいのです。サポート頂けたら何か撮ってきます!