続・CONTAX CarlZeiss Planar T*85mm F1.4 AEG
ラージフォーマットの立体感とはつまり圧縮効果なのでは、と思った。
CONTAX CarlZeiss Planar T*85mm F1.4 AEG を試す中で、中望遠であり単にボケ感だけでなく圧縮効果もあるわけで、奥行き感は圧縮効果とボケの相乗効果だろうと思う。
そして、ラージフォーマットはより広い範囲が写せるわけで、50mm相当であってもフルサイズの50mmとは圧縮効果の出方が違うのではないか。
これがAPS-Cとフルサイズの立体感の違い、写る範囲だけでなく奥行き感の違いだろうと思い至った。
「相当」は範囲のことしか考慮されていないし、ボケ自体は撮像面のサイズに関わらず同じレンズなら同じ結果になるわけで、どう切り取るかだけのことだ。
日曜日は湘南モノレールで江ノ島へ行き、逗子まで海沿いを歩いた。
そして、85mmの立体感にぞわっと鳥肌が立ち、帰宅後に大きな画面で見て改めて立体感に興奮した。
いずれも Planar 85mm を Nikon Z f に付け、解放よりは一段絞ったF2くらいとした。
というのが、明るすぎてシャッタースピードが足りないシーンが多かったり、パープルフリンジが目立ったからだ。
マニュアルフォーカスレンズで、マウントアダプターの工作精度が高く、目測や置きピンで瞬時に撮れることの快適さを感じた。
ミラーレスカメラ用の最新レンズは、どうもピントリングの回転角で感覚的にピントが合わせられず不便だ。
この2枚に、どこか模型っぽさを感じる。
絞るとカリカリにシャープで、等倍では鳶の羽がしっかり解像していた。
しかしやはりオールドレンズ。
特に「AEG」は内面反射対策がされておらず、ゴーストやフレアはがっつり出てくる。
対策済みの「MMJ」と比べてみたくなってしまう。
やはり水やガラスを撮った時の反射が妙に生々しい。
好きな描写だ。
85mmで、オールドレンズで、にも関わらず月のクレーターがしっかり写っている。
飛行機も、ANAであることがはっきりわかる。
F2ではAEG特有の「手裏剣ボケ」が出る。
使いようだとはいえ、慣れないと扱いが難しい。
ボケの量とシャープさの美味しいところで手裏剣ボケになるので困った。
困ってしまう、そこがいいのだけど。
ラージフォーマットにも対応できるイメージサークルを持っていると聞いたので、この立体感がより広い画角で使えることに興味が湧いた。
GFXを導入するか本気で悩む。Leicaの半額以下だしな…
遠くへ行きたいのです。サポート頂けたら何か撮ってきます!