5年ぶりのNokton Classic 35mmは世代が代わっていた
Leica M10-Pが欲しい。
ベースプレートが外せる最後の機種、M10系。
M9-Pと同じくらいの大きさで、シャッター音はとても小さい。
しかし…
GFXも欲しい。
圧倒的な解像感、それでいて小型で手ぶれ補正まで付いている。
USB Type-C 充電なのもいい。
iPhoneと直結できてLightroomにすぐアップできる。
ここ最近、フォクトレンダーの Nokton Classic 35mm を探していた。
あるにはあるのだけれど、高くなっている。
中古もまあまあする。
たまたま散歩中に寄ったカメラ屋に現品限りということで置いてあったものを、ついつい買ってしまった。
とはいえ、買うつもり満々で中古カメラ屋巡りをしていたとも言える。
徒歩で10kmほど歩き回り、3件巡った結果だったのだ。
それに、レイコールの LM-NZ マウントアダプターも持ち歩いていた。
このアダプター、しばらく在庫がなくて入手困難 or 高騰 だったものが、最近はどこでも入手できるようになっていた。
ニコンZマウントのボディにライカMマウントのレンズを付けるアダプターは世の中にたくさん出ている。
しかしどれも、デザインがいまいち。
マウントアダプターの主張が激しい感じの段差があったり、ギラついていたり。
レイコールのアダプターはマウント経を絞るようなデザインで、レンズ側の径がレンズと同じくらいだ。
まるでカメラが元からMマウントだったような、自然な一体感になる。
それで在庫が出てくるのを待っていたのだった。
そしてNoktonも入手。
実は10年以上前から、Leica M9-Pを手放した5年前まで使っていたレンズでもある。
当時は初代で、今回は第二世代だ。
絞り環のノブが太くなっている以外は、使った感じ違いは認識できなかった。
Zマウントを使い始めてから、ニコンFマウント用アダプターとしてニコン純正のFTZ II や各社のアダプターを使ってみたり、ライカR用アダプターを使ってみたのだけれど、どれもオーバーインフだった。
廉価なアダプターが、調整の手間をかけずにバッファーを設けてオーバーインフ気味に作ることは合理的だろうと思う。
しかしニコン純正のFTZですらオーバーインフなのには閉口した。
マニュアルフォーカスレンズで無限遠にし、絞って風景を撮ったところでボケボケ。AF用モーターが入っているわけでもなく3万円近くする。
一眼レフのボディを買う方が今時安く正確なのではとガックリした。
さて、レイコールのこのアダプタはどうかというと、完璧に無限遠が出る。
すごすぎる。
無限遠でピント位置を拡大した時に、ピントリングがずれてまぐれなんじゃないかと思ったほどだ。
デザインが素晴らしくて、工作精度も最高、これ以上のマウントアダプターはなかろう。
マウントアダプターに感動してしまってレンズの美味しさを忘れそうだ。
レビューは巷にたくさんあって、その通りという感じ。
開放では癖つよ、ハイライトは滲む。
絞るとカリッと。
色々なマニュアルフォーカスレンズを使ってきて、どれもイマイチしっくりこなかった。
けれどNoktonに戻って、これだと思ったのが、フォーカスレバーの存在。
ライカレンズのように二股のノブがあって、これを左右に移動するだけで最短から無限遠まで移動できる。
この移動距離でどこにピントが合うか体が覚えている。
ミラーレスや一眼レフのレンズは、ただ単にシャープになったらピントがあっているという確認しかできず、これだけ回せばピントが合う、ということがあまりない。
フォーカスリングの移動距離が長いのは精密なピント合わせにはいいかもしれないけれど、持ち変えると移動距離がわからなくなってしまう…
色味は、M9-Pで使っていた時と似ていて、Velvia調に現像するとM9-Pのコッテリした発色に近く懐かしい気持ちになった。
空の青さはどうも再現できないのだけれど… M9系を取り戻したい気にもなる。
Zfで使っていて良かったのは、シャッタースピードの余裕があること。
M9-Pは1/4000が最速だったので、絞り開放はなかなか使いにくかった。
癖の強いレンズにフィルターを使うのも気が引けて、NDフィルターはNoktonでも50mm F1.1でボケボケにしたい時にしか使わず。
しかしZfは1/8000までいける。
Z8ならもっといける。
これは開放で使うのにもってこいだ。
ライカで1/8000というとM8とM8.2で、自分はM8.2を少し使っていたことがある。
が、CCD前の紫外線カットフィルターが薄く色がかぶるということで、UVフィルターを使っていた。
せっかく1/8000まで行けるのにフィルターが必要という…
M10-P か M-P Type240 か悩みは尽きないけれど、5年間の空白を経てまたライカに戻ろうか。
いやいやGFXか…
迷う。
遠くへ行きたいのです。サポート頂けたら何か撮ってきます!