未来の物件内覧がやってきた!Apple Vision Proが変える住まい探しのUX
こんにちは!MESONのtaka(@takataka530)です。MESONは空間コンピューティング技術を活用して、人々の視点を拡張するプロダクト開発をさまざまな企業様と取り組んでいます。
本記事は、未来において“当たり前”となるUXを発見・分析することを目的に活動するプロジェクト「アタリマエLab」によるレポート第三弾!
今回のテーマはズバリ、「未来の賃貸物件の内覧」。
HOME'SのApple Vision Pro(以下Vision Pro)対応アプリを使って、スマホアプリやモデルルームとの違いを徹底比較してみました!
"暮らし始めた後の自分"を体感できる、新しい内覧体験がそこまで来てるかも!?
それでは早速、未来の内覧体験へと迫りましょう!
HOME'Sアプリの概要ご紹介!
アプリの概要
今回考察するのは、 不動産・住宅情報サイトでおなじみのLIFULLが手掛けるこのアプリ、「LIFULL HOME'S イマーシブモデルルーム」。現在は札幌にある実際の物件1件のみをアプリで内覧できる仕様になっています。
特徴的な機能
🏢 物件の外観を3Dモデルで確認
アプリを開くと、まずはホーム画面に物件の概要がズラリ。その中から「建物」タブをタップすると…なんと、マンションの精巧な3Dモデルが目の前に現れます!
ハンドジェスチャーを使って、モデルを好きなように拡大縮小や回転。まるで自分の手の中でマンション全体を確認しているかのような感覚です。
🎥 リアルな部屋を撮影した空間ビデオ
「部屋」タブを選択すると、現実の室内を撮影した空間ビデオが登場。
この映像を最初に見せることで、バーチャル空間への移行がスムーズになることで、没入感が高められています。
ちなみに、体験したメンバーからは「玄関からスタートしたらもっと良かったかも」という声もありました。
玄関から入る時のあのワクワク感、確かにリアルな物件探しや実生活のシミュレーションでは外せない要素ですよね。今後は既存のスマホアプリとは異なる、Vision Proならではの新しいシナリオ設計が求められるかもしれません。
🛋️ 高解像度の物件内覧
今回、一番のwowポイントでもあったのがこちら。
なんと、モデルルームの内覧が 20Kを超える超高解像度 で再現されています!(参照元)
家具や食器までリアルに描かれており、この部屋で自分が暮らしている未来を疑似体験することができるんです。「ここで朝ごはんを食べる自分…」「このソファでゴロゴロする休日…」なんて、色々想像が膨らみそうですよね。
皆で使う中で、「家具や壁紙も自分好みにカスタマイズできたら最高」という意見も出てきました。
現時点ではコストの面で実現が難しそうですが、将来的には指を弾くだけでお気に入りのブランド家具や、自宅の家具を配置できる時代が来るかも?
そのうち、物件だけでなく、家具ごと生活空間を購入するという新しい形の買い物も生まれそうですね。
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Apple Vision Proが変える内覧体験
今回Vision ProとHOME'Sアプリを使ってみて、不動産内覧はVisionProの普及で大幅にアップデートできる可能性が高いと考えました。
ここからは、Vision ProとHOME'Sアプリを使って見えてきた、不動産内覧の未来を考察していきます。
1. 家族の視点で生活シーンを疑似体験できる
HOME'Sアプリの醍醐味は、未来の日常生活を想像しながら、家族全員の視点に立ったシミュレーションができることだと感じました。
みなさん、内覧の際に、自分の生活イメージもそうですし、中には家族全員がどう使うか、どう感じるかまで考える必要に苦労した覚えはありませんか?
部屋の中でも、特定のシーンや立場によって気にする視点は異なりますが、それをVision Proがサポートしてくれます!
【キッチン 🍳】
親目線で考えると、気になるのは子供の安全。
HOME'Sアプリの子供目線モードを使えば、こんなことも確認可能です。
そして忘れちゃいけないのがリビングとのつながり。
キッチンに立った時に、家具の配置状況も踏まえてリビング全体がどう見えるかを体感できます。
【リビング 🛋️】
リビングでは、窓の位置や大きさが確認できます。将来的に技術が発展すれば、光の入り方までリアルにシミュレーション可能になるでしょう。
これまでの「空っぽの部屋をただ見て回る内覧」から、「実際に住んだらどんな暮らしになるのか」を体感できるようになるのが、この未来の内覧体験のポイントです。
2.日当たりや時間帯による環境変化をシミュレーションできる
みなさん、物件に足を運んだ際にこんな風に思ったことはありませんか?
私は今の物件を選ぶとき、異なる時間帯で3回も足を運びました(笑)
未来ではそんな悩みも消えていそうです。
仮想空間であれば、複数の状況のシミュレーションができる点が強みです。
朝、昼、夕方、夜など、時間帯ごとの室内の採光や雰囲気
季節ごとの日当たり
例)冬は日差しがリビングまで届くけど、夏は日陰が広がる…
残念ながら今回のHOME'Sアプリでは未実装でしたが、今後技術の発展と共により自然で高精度な再現が可能になるでしょう。
3.視察候補を10→3件に絞り込む効率が上がる
今回、アプリを体験した全員が口を揃えて「内覧候補の絞り込みがとっても楽になる〜」と話していました。
これまでの内覧体験だと・・・
といったように、家探し中の時間と体力に悩まされる場面が少なからずありました。
家から出ないでも高精細な暮らしを疑似体験し、何度も見返すことができるようになった未来では、そんな心配もすっかり無くなっていそうです
HOME'Sのアプリでよかったのは、実寸大の高精度に再現された空間を見れること。本当にその部屋にいるかのような臨場感が感じられます。
手軽に生活動線を確認できますし、水回りや収納スペースなども実際の利用シーンを思い浮かべながら擬似内覧が可能です。細かな傷等以外の要素は、ほぼほぼ実際の部屋に行かなくても確認できそうです。
まとめ:Vision Proで変わる未来の住まい探し
最後にあらためて、従来の方法とVision Proを活用した方法をまとめて比較してみましょう。
従来のモデルルームや内覧では、家具配置や収納の使い勝手を「想像力」に頼る必要があり、実際に試せない中で決断する場面が多くありました。しかし、Vision Proなら、家具を置いた際のスペース感や視点、時間帯ごとの採光や夜の雰囲気までリアルにシミュレーションできることによって、納得感のある選択が可能になります。
「住む場所を選ぶ」という行為を超えた、ここでどんなライフスタイルの未来を描くかを想像し、具体化するための新しい体験が生まれてきそうです。
さいごに:体験会へのお誘い
新規事業やR&D担当者の皆様、ぜひVision Proのアプリを実際に体験してみませんか?
ご紹介したアプリ以外にも、国内外の最新アプリをご用意してお待ちしております!
MESONについて
MESONでは、企業の皆さまとApple Vision Pro向けアプリ開発を積極的に進めています。
❏ Niantic様とのPeridotコラボ
❏ 伊藤忠商事様とのApple Vision Proの常設展示コンテンツ制作
❏ 東京ガス様との3Dモデルビューワーアプリ開発
上記の取り組み以外にもいくつかの企業様とはApple Vision Pro向けアプリの開発を進めており、今後開発したアプリを発表予定です。
ぜひApple Vision Proを活用したアプリ開発に取り組んでみたいという方は以下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。
MESONについてもっと知りたい方はぜひ以下の公式ホームページを御覧ください!