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XRという新しい「メディア」。 NEWVIEW AWARDSファイナリスト・坂本の制作論

2018年から始まる、XR領域のクリエイティブアワードとして名高いNEWVIEW AWARDSのファイナリストとして、MESONのデザイナー・坂本の『時間の標本』が選出されました。
今回はそんな坂本の制作スタイルをインタビュー形式で深堀りしていきます。

MESONデザイナー・坂本。
自身の制作作品『時間の標本』デモ映像と共に

――まずはNEWVIEW AWARDSファイナリスト選出おめでとうございます!率直な気持ちを教えてください。

素直に嬉しく思いました!
個人的な興味関心や問題意識を形に落とし込んでいくことで一定の評価を頂けたことは嬉しく思いますし、思考を外在化できたことでXRというメディア自体の相対的な意義や立ち位置を確認できるいいきっかけになったと思っています!


――普段、MESONでの業務内容について改めて教えてください。

主にUX/UIデザインを担当し、visionOSアプリ(『SunnyTune』、『FlexiViewer』)や会社のWEB構築を担当しています。
加えて、直近は3Dモデリングやアニメーション制作にも携わっています。


――本題ですが、今回制作した『時間の標本』の着想や、体験設計などについて教えてください。

時計を “テクノロジーのメタファー” として捉え、私たちの身体感覚や世界のリズムと接続することで、時間を新たな視点から見つめ直すことを目的としたXR作品です。

時間はかつて循環的に捉えられていましたが、歴史の中で直線的な概念へと変容し、やがて時計によって社会や経済を規律するツールとなりました。
しかし、私たちの身体は一定のリズムで鼓動し、自然界の時間とは異なる個々のペースを持っています。

本作では、「外在する時間(社会の時間)」と「内在する時間(身体の時間)」の関係 に着目し、鑑賞者が時間の多層的な性質を直感的に体験できる空間を構築しました。

XR技術を用いることで、時間が物理世界と仮想世界の境界を超えて溶け合うような表現を探求し、視覚や聴覚、さらには身体感覚に訴えかける没入体験を設計しています。

「時間」という概念を再考し、個々のリズムに気づくきっかけとなる標本を提示するのが、本作品の狙いです。


――普段坂本さんが、MESONでの業務も含め、コンテンツ制作をする際に大事にしていることは何ですか?

ユーザーにとって伝わりやすい、ということはとても重要だと思います。

その一方で、「問題設定」「ストーリー」「ジャーニー」といった既存のフレームワークからいかにはみ出し、染み出していくのか、ということは常に頭の片隅にある気がしています。

MESONのパーパスである「まなざしの拡張」は今回参加させていただいた「NEWVIEW(@NEWVIEW_PROJECT)」という単語ともほぼ同義であり、そういった親和性も感じ応募させていただきました。


――既存のフレームワークからはみ出していくというのは、MESONのバリューである「アソビ(余白)をつくる」にも似たものを感じますね。
ぜひ今後の意気込みについても教えてください!

今回の制作を通じて新たなアイデアが生まれたので、楽しみながら形にしていきたいです。


――ありがとうございます。
最後に、「NEWVIEW FEST」来場者へのメッセージをどうぞ!

XR未経験の方でも楽しめる内容なので、ぜひ足を運んでください!
また、渋谷区共催のメディアアート祭典「DIG SHIBUYA」も同時開催されているので、併せてお楽しみください!


――ありがとうございました!今後の作品も楽しみにしています!


応援に駆け付けたメンバーたちと坂本。
これからの活動も応援しています!


MESONについて

MESONでは、企業の皆さまとApple Vision Pro向けアプリ開発を積極的に進めています。

❏ Niantic様とのPeridotコラボ

❏ 伊藤忠商事様とのApple Vision Proの常設展示コンテンツ制作

❏ 東京ガス様との3Dモデルビューワーアプリ開発

上記の取り組み以外にもいくつかの企業様とはApple Vision Pro向けアプリの開発を進めており、今後開発したアプリを発表予定です。

ぜひApple Vision Proを活用したアプリ開発に取り組んでみたいという方は以下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。

MESONについてもっと知りたい方はぜひ以下の公式ホームページを御覧ください!


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