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映画「僕の帰る場所」
ミャンマーの若手映画人の登竜門であるワッタン映画祭でプレミア上映された、日本ミャンマー共同制作の映画「僕の帰る場所」を観て来ました。
まずは映画の公式サイトを見てね!
「僕の帰る場所」は、私たちの母国、日本をアイデンティティに持つ外国人の物語であり、ひとつの家族の物語でした。
ミャンマー人だけれど、日本で育ち日本語を話す2人の兄弟と、難民として申請中のミャンマー人の両親。
必死で頑張っても、うまくいかないお父さん。
お父さんの頑張りは分かっているけれど、疲れが募り故郷へ帰りたいお母さん。
慣れない日本語で子供たちと会話する両親。
2人の空気を感じる子供達。
私は日本生まれの日本人で、難民になったことはないけれど、
それでも映画に出てくる家族のシーンは経験があるのです。
きっと誰もが(特に子供がいる人は)この映画に自分を見るのではないでしょうか。
異国での生活というのは気が張るものです。
お母さんが、ぐったり横になって動けないシーンに、ミャンマーに来たばかりの自分が重なりました。
そんな中でも、子供達に救われる事。救われながらも、それでも笑顔に慣れない時があること。
とにかく疲れるんだよね、分かる。
子供達が、「パパ」「ママ」に話す言葉は、全てに現実味があり、まるで自分の子供を見ているようでした。
これって「映画」で「脚本」の言葉なんだよね?と何度も自分に確認してしまったほど。
愛、別れ、親子の絆、離れ離れになる家族、涙…感動、ドラマ、ジャーン!っていうのを想像していたのですが、
この映画にあったのは、ある家族の、普通の、本当に普通の生活。
難民として日本に来て生活している時点で、
大多数の日本人、そして私にとっても、自分の普通とはかけ離れているのだけれど、自分の現実がそこに見えるのは、なぜだろう。
泣く気満々で行ったのに、あまりにも現実感がありすぎて涙も引っ込んでしまいました。
でも、別の時に観たら涙が止まらなくなるかもしれないな、とも。
色々な場所で、上映して欲しい映画だし、長く観られ続けて欲しいと思いました。
近くの街に来たら、ぜひ観に行ってみて下さい。
まずは、10月にポレポレ東中野だよ!
P.S.
ミャンマー人が笑うポイントがよく分からない、と言っていた方がいたのだけれど、私、ミャンマー人と同じポイントで笑ってました。
P.S.2
子役の2人が…本当に、本当に、可愛いよ!そんな可愛い子に泣きながら「日本に帰りたい」って言われたら…私ならどうするかな。
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