ミャンマーとそのまわり、幸せをくれる暮らしのモノとコト_Vol.2_ミャンマー・バガン、ニャンウーゼイの市場カゴ
ヤンゴン在住4年目、3歳男子の母のイワサマキコです。
ともすれば、バタバタと過ぎて行ってしまうミャンマー・ヤンゴンでの日常ですが、日々の暮らしに幸せをくれるモノやコトを見つけるのがささやかな楽しみです。手仕事やアンティーク、伝統工芸品が大好き。
旅先で見つけたものを日常で使うのが至上の喜び。そんな日々に幸せをくれるモノやコトをご紹介します。
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女って、どうしてカゴがこんなに好きなんでしょうね。
家にいくつもあると分かっているのに、素敵なカゴを見つけるとついつい買ってしまいます。
それでも、買った後に一片の後悔もないのは、カゴという道具が何通りにも、そして時がたっても、様々な使い道があるからだと思っています。
3歳の息子の幼稚園の先生にも、私のカゴ好きはバレていて、「このお店知ってる?素敵なカゴバッグ作っているのよ。好きでしょ?」と、息子のお迎えの時に、カゴ情報を教えて頂く始末。
先生は、息子の幼稚園バッグとして、藤のカゴバッグを持たせているのをしっかり見ていてくれたのでした。
ミャンマーの幼稚園児や小学生は、日本だと100円ショップで売っているようなプラスチックカゴにお弁当やおやつ、水筒などを入れて持って行くことが一般的です。収納用だと思っていたものを、バッグとして使っているのを見た時には驚きでしたが、所変われば物の用途も変わるものです。
初めは、ミャンマー式に、幼稚園用にはプラスチックカゴを使っていた我が家ですが、どうも味気ない気がして、雑貨屋さんで見つけた藤に革の持ち手がついたものを持たせているのを、幼稚園の先生はよく観察していたのでした。
今は、息子の登園用ですが、もし登園に使わなくなっても、私のカゴバッグとしても使えるデザインだし、家の中で何か小物を入れるのにも使えるし、花器として使っても素敵かも…
カゴの用途や置き場を考える時間すらも、楽しいのですから、カゴ好きは女のDNAに刻まれたものなのかもしれまん。
そう、DNAの…女の…せい!(だからカゴ買いは仕方ない!)
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さて、先日日本からミャンマーに来た友人と一緒に、バガン旅行へ行ってきました。
バガンは、世界三大仏教遺跡のひとつで、ミャンマー屈指の仏教聖地です。もちろんお目当てはバガンの遺跡群なのですが、国内線に乗ってニャンウー空港に到着し、チャーターしておいた車で真っ先に向かったのはニャンウーゼイでした。
ゼイとはミャンマー語で市場の事で、野菜やお肉、魚などの食品から、日用品まで様々な小売店が集まった場所です。
どの土地も市場を訪れるのは最高に楽しい!
私たちのような観光客も訪れますが、ニャンウーゼイは、地元の人の日常の買い物にも使われるゼイのようでした。
こういったゼイで、ローカルの人々が竹製のカゴに買ったものをポンポン入れて持ち運んでいるのをよく見かけます。
ジャガイモや玉ねぎ、にんじんやお肉など、それぞれのお店で買ったものをまとめてそこに入れるのです。
商店街で買い物をしていた時代には、日本でも夕暮れ時に市場カゴを持って歩く光景が見られたのでしょうね。今でも、料理人さんが築地(豊洲)に買い出しに行くときには、市場カゴを使うと聞いたことがあります。
日本の市場カゴは、竹をみっちりと編み込んで作ってありますが、ミャンマーの市場カゴは、蜂の巣のような形のゆったりとした編み目です。
ヤンゴンで、ミャンマーの人が買い物に使っているのを見かけて以来、「いつか手に入れる!」と狙っていたその市場カゴ。
そのカゴをニャンウーゼイの一角で発見した瞬間、もう心は決まっていました。
即、購入!
お値段は6000チャット。(現在のレートで、450円ほど)
せっかくなので、一番大きなサイズのカゴを選び、早速荷物を入れて持ち運びました。
バガン旅行の間は、荷物入れとして活躍したそのカゴは、今キッチンでお米やじゃがいもを入れて使っています。
無塗装の素朴な佇まいと、ゆったりした蜂の巣状の編み目がなんとも南国らしく、お米を取り出すのも、じゃがいもを取り出すのも、カゴのおかげで喜びを感じる動作になります。
ミャンマーの我が家の、ラフなペンキ塗りのキッチンの壁にもよく似合って、いつまでも、いつまでも使いたい市場カゴです。
今度は、違うサイズのも欲しいな…と、女がゆえのカゴ買い人生は続くのでした。
女だから仕方ない!シアワセ!
※ちゃんとバガンの遺跡にも行きました!