CTOから見た上場
こんにちは。アイデミーでCTOをしている清水 @meso です。
アイデミーは、昨日(2023年6月22日)東証グロース市場に上場させていただいたわけなんですが、「社長/CEO」や「CFO」の立場で上場を迎えた人の感想とか上場記みたいなのはよくあると思いますが、「CTO」という立場でのそういったものはあまり見かけない気がするので、ちょっとしたためてみようと思います。
入社まで
僕がアイデミーに入ったのはほぼ3年前になります。ドワンゴで10年近くエンジニアをしたあと、Web広告を通じた中小企業支援をする会社に入ったんですが、どうしても広告というものが好きになれず、どうしようか考えていたときにアイデミーのご紹介を受けたので、話を聞いてみたのがきっかけです。
元々ドワンゴでも教育事業に携わっていたり、全社の生産性向上のために人事部長を務めたりもしていたのもあって、アイデミーが実現したいと考えている世界観が僕の思いと上手くマッチしたため、入社することにしました。
入社後
その後、まあ色々あったわけですが、こと上場に絡む話でいくと、やはりまずは「プロダクトの品質(非機能要件)」をいかに高めるか、ということになると思います。
個人情報を漏洩しないようセキュリティに万全を期すというのは、上場するしないに関わらず大切なことですが、セキュリティ以外にも稼働率やレスポンスタイムなど、ユーザーの方々の体験を向上させることがLTV向上につながると考え、改善を続けてきました。まだ全然道半ばのものもありますので、今後も継続していきます。
機能面でも、ユーザーの方々が必要とする機能をできるだけタイムリーにリリースすることが重要でした。そのためにも技術的負債の蓄積されたコードから脱却し生産性と開発者体験を向上させることが必要でした。リファクタリング・リアーキテクティングやCI/CDプロセスの改善などは今に至るまで継続的に実施し続けています。こういったことが必要なことであるというのを、自分以外の経営陣に説明し理解してもらうというのはCTOの重要な役目であると考えます。
経営者として
経営の一員としてのCTOとしては、取締役会で百戦錬磨の大先輩である社外取締役の方々に技術戦略を説明したことや、アイデミーという会社の可能性を信じて投資をしてくださった株主の方々に定期的に株主説明会で取り組みについて説明をするという経験ができたことは、ちょっとしんどいこともありましたが僕自身の成長という意味でとても得難い経験でした。
上場準備に関しては、ファイナンス的なところは全くの素人なので、CFOを中心とした上場準備チームにお任せでした。安心して任せられるチームと一緒に仕事ができたことを誇りに思っています。
これから
教育サービスである Aidemy はまだまだ理想的なプロダクトとは到底言えません。成長の余地はたくさんあります。そしてプロダクトが成長するとき、必ず中の人も成長します。
伴走支援サービスである Modeloy も、明確にお客様からの需要に我々が提供できるリソースが足りておらず、お待たせしたりお断りをしたりしないといけないような状況です。
エンジニアとして成長したい方は是非一緒に働きましょう。お気軽にお声がけください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?