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撥水(はっ水)素材で蒸れを抑える快適なボクサーパンツをつくる
○撥水(はっ水)と防水
梅雨、夏。
傘や靴、レインコートなどなど、撥水(はっ水)加工の製品が多くなる季節になりました。
撥水や防水って割とどうでもいいので、区別を気にしたことがない方も多いのではないでしょうか。
防水と撥水について調べるとこのように書かれています。
・防水:外界から水が入り込まないように加工すること。(ウィキペディア)
・撥水:布・紙などが、表面で水をはじくこと。(goo国語辞典)
○撥水に注目しています
ここでは、水をはじく撥水について触れたいと思います。
というのも、私が下着、肌着の快適な着用感において、特に汗との関係性では、撥水をどう活用するかがポイントになると考えています。
ただし、撥水加工は、水をはじくだけです。撥水加工を施された下着を着用したところで快適にはなりません。
むしろ、生地に透過性がないので着用感としては、気持ち悪いだけです(体験済み)。
気持ちわるさを想像しやすい存在としては、競技用の水着が挙げられます。
競技用下着は撥水加工を施され、下着に近いので、特に快適そうに思えないことはおわかりいただけるかなと思います。
○快適性のヒントは登山ウェア
では、私が考える快適な下着はどんな感じかというと、
そのヒントは、登山のウェアにあると考えています。
登山、特に冬山の登山は過酷です。マイナス何十度という中、激しい運動をするので汗をかきます。
汗でカラダを冷やさないようにしなければ、危険な状態に。
冬山登山では、ウェアを何層にも着込んで山を登ります。
レイヤー(層)という表現をします。肌着はベースレイヤーと呼ばれ、次に羽織るウェアはミドルレイヤーと呼ばれています。
そして、ベースレイヤーにネット=網くらいの目のメッシュの肌着を着る方が多いです。
汗で濡れた布の面積が多ければ多いほど、体を冷やし、体力を奪います。
逆に、メッシュ状であれば、通常の布より肌に接触する表面性が小さいので肌を冷やし、体力を奪いません。
○ベースレイヤーにも撥水加工
さらに最近では、このベースレイヤーのメッシュの肌着に撥水を取り入れる傾向があります。
ベースレイヤーに撥水加工を、そしてその次のミドルレイヤーに吸水速乾加工素材を着ると、理論上は、冬の過酷な環境の登山でも体を冷やし、体力を奪われないというワケです。
冬山登山でも冷えない=肌に汗が触れるのを抑えることで、つまりは蒸れを抑えて快適になるということも言えます。
○では、快適な下着に応用するには??
下着に撥水加工を用いて、快適な下着をつくるためには?
それは、一枚の素材=布にこの2つのレイヤーと同じ加工を施すことだと考えています。
つまり、肌面には、メッシュ状の撥水加工を、そして外側には吸汗速乾性加工を施した素材、それが快適な下着を生み出すのではないかという仮説です。
これについては、別の機会に。
最後まで、ありがとうございました。