【2/23】原油価格回復?、米シェールガス生産量が減少の見通し
22日の原油先物相場は5%前後上昇しました。
■今年と来年の米シェールガスの生産量減少
国際エネルギー機関(IEA)が、今年と来年の米シェールガス生産量が減少すると予想、供給過剰状態が改善に向かう可能性が意識された。
米シェールガス生産量の減少幅は、今年が日量60万バレル、来年はさらに日量20万バレルと予測しました。
その後上向き、21年には日量500万バレルに回復するとの見通しです。
米シェールガスの生産量が減少することにより、原油の需要が上昇するとの見方が強まり、過剰供給状態の解消が期待されました。
■原油減産合意のキーはイラン
サウジアラビア、ロシア、カタール、ベネズエラの4カ国は先週、他の主要産油国が追随すれば、原油生産を1月の水準で凍結すると合意しました。
イランはこうした動きを歓迎したものの、自ら足並みをそろえるかは明言を避けました。
凍結実現がなかなか見通しのたたない状況です。
ベネズエラのデル・ピノ石油・鉱業相は22日、原油増産凍結合意に伴う価格押し上げ効果は1バレル=10━15ドルとなる可能性があるとの認識を示しました。
同氏は、記録的な原油在庫を踏まえると、行動を起こさなければ価格崩壊につながる恐れもあると警告しています。
原油価格への危機感はあるものの、なかなか対策を打てていない状況です。
IEAも「現在の市場の状態をみれば、価格が短期的に急回復する可能性は低い」としています。
原油価格の回復には時間がかかりそうです。
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