全身タイツを来てパイ投げ大会
ある夏の日、地元の商店街が主催する「ドタバタお祭り大会」が開かれることになった。このイベントの目玉はなんと「全身タイツでパイ投げバトル」!出場するには全身タイツを着用するのが条件で、地元の女子高生たちがその挑戦を受けることに。
「パイ投げなんて子どもみたいだけど、全力でやれば絶対面白いよね!」とまどかが言うと、ゆいは笑いながら答えた。
「まあ、顔にパイぶつけられるのなんて滅多にないから、
一生分の思い出作りにはいいかもね!」
イベント当日、商店街には特設ステージが組まれ、多くの観客が集まっていた。観客の中には、まどかたちのクラスメイトや家族、さらには地元メディアまで取材に来ている。
控室で、4人はそれぞれ全身タイツを着込むことに。まどかは赤
さやかは青、りんかは緑、ゆいは黄色のタイツを選んだ。
「うわ、これピッチピチじゃん!動きにくい!」と文句を言いながらも、
ゆいは鏡の前でポーズを決めている。
「でも、こうやって見ると意外と可愛いかも?」とりんかが言うと、さやかが冷静に突っ込む。「いや、全身タイツで可愛いは無理でしょ。」
準備が整った4人は、会場のステージへ。ルールは簡単。制限時間10分以内に、相手チームのメンバー全員にパイをぶつけたら勝ち。相手チームは地元の社会人女性チーム、経験豊富そうな面々が揃っている。
試合開始の合図とともに、ステージ上はカオスな展開に。まどかは勢いよく相手に突っ込むが、うまくかわされて逆に顔面にパイを食らう。
「うわあああ!甘いけど、視界ゼロ!」
りんかは一人でひたすら逃げ回っていたが、足を滑らせて転倒。その隙に相手チームから容赦なくパイをぶつけられる。
「こ、これ、想像以上に大変だよぉ……!」
一方、さやかは冷静にパイを構えてタイミングを見計らう。狙いを定めた瞬間、華麗に一撃を決め、相手チームのエースに命中。
「やった!……って、私まで巻き込まれた!?」
ゆいはというと、笑いながら相手チームを煽りつつ、ステージを走り回る。その結果、何人かをうまくかわしたものの、最後には自分が滑って転び、見事に自滅。
「ちょっと待って、これ、滑る!ステージが罠だ!」
最終的に、どちらのチームも全身パイまみれになりながらも、観客たちは大笑い。試合終了後、勝敗を超えて全員で記念撮影をすることに。
「こんなに笑ったの久しぶり!」とまどかが言うと、さやかも頷いた。
「全身タイツなんて一生の恥だと思ったけど、意外と楽しかったね。」
パイまみれの顔で笑い合う4人は、確かに最高の思い出を作ることができた。
試合後、4人は控室でタイツを脱ぎながら、一息ついていた。
「ねえ、まどか。」りんかがふと口を開いた。「次回もこういうイベントあったら、また参加したい?」
「もちろん!」とまどかが即答する。「でも次はもっと戦略を練るよ。今回の反省点として、まず滑りにくい靴を履くとか……」
「あと、逃げるだけじゃなくてちゃんと攻撃するのも大事だよね。」さやかがりんかをからかいながら笑う。
「そうだよねえ。」りんかは苦笑いしながら答える。
「でも、私はもうパイを投げるより、みんなのドタバタを見てるほうが楽しいかも!」
「え、それずるくない?」ゆいが身を乗り出して突っ込む。「次回はちゃんと一緒に戦ってよ。でないと、また私が全部パイまみれになる!」
4人が笑い合っていると、商店街のスタッフが控室に顔を出した。
実は最後に隠れ罰ゲームがあるんですよw
試合で一番活躍できなかった人が粉まみれになるという、
イベントの隠れルールがあったのだ。スタッフから告げられると、
4人は驚愕。
「ちょ、ちょっと待って、そんな話聞いてない!」とゆいが声を上げる。
「まあまあ、ルールだから仕方ないよね。」とまどかが苦笑する。「で、誰が一番ダメだったんだっけ?」
「りんかじゃない?」さやかが冗談交じりに指差す。
「ええ!?私!?そんな……」
結局、じゃんけんで決めることに。結果はりんかが敗北。
特設ステージの上で、大きな袋に入った小麦粉が準備され、観客たちは再び大盛り上がり。
「準備はいい?」とまどかが声をかける。
「うう……やるしかないよね。」りんかは観念してステージ中央に立った。
そして、袋が開けられると同時に、大量の粉がりんかの頭上から降り注ぎ、全身真っ白に。
「うわああああ!くしゃみ出るぅ!」
粉まみれのりんかを見て、会場は笑いに包まれた。りんかも最後には吹っ切れたように笑い出し、再び4人で記念撮影。
「これで完璧に思い出ができたね!」
ところが、罰ゲームはそれで終わりではなかった。
「次は粉まみれの状態で、商店街を回ってもらいます!」
司会者がマイクで告げると、観客たちは一斉に拍手と歓声を上げた。
「えええ!?何それ聞いてない!」りんかが悲鳴を上げる。
「でも、りんか一人で行くのはかわいそうだし、全員で回ろうよ。」とまどかが提案すると、他の3人も頷く。
「仕方ない、やるか!」ゆいが意を決したように拳を握った。
こうして、4人は粉まみれのまま、商店街を回ることになった。道行く人たちが驚いたり笑ったりする中、彼女たちは笑顔で写真撮影に応じたり、商店の人たちに応援されたりと大盛況。
「なんだか恥ずかしいけど、これもいい思い出になるかもね!」とりんかが笑うと、他の3人も同意した。
最後には商店街のアナウンスで「粉まみれ女子高生チーム」として表彰され、全員で記念品をもらった。
「本当に、今日は忘れられない日になったね!」とまどかが感慨深げに言うと、全員が笑顔で頷いた。