企業分析 滋賀銀行
0.はじめに
僕が誰かを紹介させてください。24歳、不動産業界に勤めているサラリーマンです。投資歴は4年、投資スタイルはなく、つまり印象(なんとなく)で投資していました。運がよかったのか、成績はギリギリプラスです。なぜ分析を上げたのか、なぜ投資しているのかなどは別の機会に書きたいと思います。さて、今回は僕が地銀銘柄の中で最も注目している滋賀銀行について情報収集・分析をした点について記しました。ここからは思考の領域になるため、言葉は端的になってきます。
1.基本情報
拠点数:133(滋賀県が本拠地)
株価:2,614円
PER:8.5倍 PBR:0.28倍
利回り:3.06%(年間80円)
ROE:4.0%
時価総額:1,388億円
2.業績
①2022年3月期実績
・売上高98,306百万円(前年比+14.
・経常益23,999百万円(前年比+116.8%)
・最終益17,715百万円(前年比+54.7)
・EPS 359.5 円(前年比+57.6%)
※売上高=経常収益 経常益=経常利益
・四半期ごとの実績は以下の通り。少し計算が間違っています泣。
②2023年3年期予想
・売上高 不明(予想未公開)
・経常益21,000百万円(前年比-12.5%)
・最終益14,800百万円(前年比-16.5%)
・EPS 309.3円(対前年比-14%)
・1Qの実績と上期予想・通期予想の進捗率は以下の通り。
③実績から何が読み取れるか。
・1Q・3Qの利益が高い特徴がある。理由は、配当金の受領があるためだ。
・2022年度3月期はビックチェンジと捉えられるほど、大きく伸ばしている。売上自体はそこまで伸びていないが、経常益が2倍以上になっている。要因は、株式等売却益だ。
・2023年度3月期1Q時点で通期予想に対し60%、上期予想に対しては既に90%近い進捗であり、上方修正は間違いないと考えられる。1Qの前年比は30%近く伸びており、通期予想は減益から一転増益に修正するのではないかと思われるが、2022年度3月期通期決算で「2023年度は不良債権の処理損失を見込んでいる」とされているため、通期で見ればそこまで大きな修正にならないだろう。(ここはもう少し深堀りが必要)
・なぜ、2023年度3月期1Qが前年比より伸びたのか、要因は物件費の減少みたいだ。半分近く減っている。なぜ減少しているかは不明だった。(ヒアリングすべし)仮説としては、拠点数の減少により賃料が減っている、または敷金の返還など。(※勉強します。)
3.株主還元
①株主還元方針
・(最収益に対し)総還元40% (20220513に方針発表)
②2022年度3月期株主還元実績
・配当88円=前期17.5円+後期62.5円(普通17.5円記念45円)
・25億の自社株買い。
③2023年度3月期予想
・予想通りの業績の場合、株主還元は約60億
・20億は自社株買い(2022年4月〜2022年9月で自社株買いを実施)40億が配当。つまり、40億が配当。ざっくり計算すると1株あたり75円が配当。実際は80円(普通80円)であり、約42.5億の配当。
・予想通りの場合、配当性向は25%であり、予想通りならば、利回りは3%と5%以上が評価される現相場ではあまり魅力的ではない。
4.有価証券について
①現在の有価証券評価額
②売却方針
・2022年3月期〜2024年3月期(3年間)で時価ベース約450億(2022年3月末時点株価水準)を削減予定。
③実績と予想
・2022年3期は183億円売却している。
・予定残額を2年で割ると1年で133億売却。となると、2023月3期は2022年3月期より50億低い。また、1Q時点で52億売却している。
・株式以外は短期間で二倍以上の評価損が出ている点が気になる。特にその他は3倍近く評価損が出ているが、それはなぜか不明。
5.株価上昇カタリスト
①通期業績の上方修正。
・2-③の通り、上方修正の確度はかなり高い。仮に公開されるとしたら昨年の傾向から、10月末頃の可能性がある。(前年は10月28日)
②増配の発表。
・決算同時期に発表。前年は2Q決算時に発表されていた。
・大幅な業績の上方修正が見込まれないので、今年度の増配の確度は低いと見込まれる。
・今後、貸出金利回りが上がり業績拡大、株主提案などで上がる可能性はあるが未定。
③利上げの方針決定
・現在日銀は金融緩和を維持しているが、次の総裁が中曽氏になった場合、一気に引き締めへ動く可能性がある。というのも、彼の方針は量的緩和の出口対応という政府・日銀の課題および足元のインフレ・円安を止めるものと思われているからだ。(あくまで思われる段階)引き締めにより、長期金利が上がれば、銀行も足並みをそろえ金利相場をじわじわ切り上げ、本業業績が伸び、評価の改善がされる。ちなみに2023年3月期予想貸出金は4兆1,903億円で前年比3.2%の伸び。想定貸出金利回りは0.81%。足元の長期プライムレートは上がっている。
6.株価下落のカタリスト
①アクティビティストの売却
・現在、シティインデックス、シルチェスターインターナショナルインベスターズ(英国)が7.47%保有している。シルチェスターインターナショナルインベスターズは7月中にに8.51%から現保有まで処分している。2750円近辺で処分しているため、利食いという仮説。また1%近く売るのであれば大きな下落圧力となる。
7.現時点での僕の考え
①現段階で50%はギャンブル要素を取れているという自己評価です。
②現時点で指標的に割安であり、下値は限定的にも関わらず、カタリスト実現によっては時価総額2倍以上になる可能性があると思います。打診買いしようと考えております。
8.疑問
①これ以上にどんな視点でどんな切り口を考えればより深く分析できるでしょうか。
②投資する上で考えるとは何でしょうか。(僕は分析していると情報を追っているだけでが考えていないなと感じております。そこでぜひ、考えかたのコツを教えていただきく申し上げます。)
③今がどれくらい割安なのか、指標以外でどうやって判断すればいいのでしょうか。
9.終わりに
ここまで見ていただき、本当にありがとうございます。一歩一歩上達して、尊敬する投資家Kenさんに少しでも近づければと思っています(^_^)また、ほかの銘柄、業界もアップしますので是非、アドバイスください!