③マガジン原作大賞に向けて、第一話を分析してみた ~鋼の錬金術師~
あらすじ
国家錬金術師のエドは弟のアルと一緒に賢者の石を探していた。立ち寄った町で怪しい宗教の教主様が「奇跡の業」で人々を救っていることを知る。町娘のロゼも恋人を亡くしたショックを宗教の教え、死せるものには復活を、という言葉によって救われていた。「神に祈れば死んだものでも生き返る・・・かい?」エドの問いにロゼは「ええ、必ず」と返す。それから、エド達は教主様の奇跡の業を見るが、その正体が錬金術であること、明らかに等価交換の法則を無視していることを見破る。そこに、賢者の石の存在を感じ取り教団内部に乗り込む。教団内部で襲撃を受けるもすべて退ける。教主様は賢者の石を使いエド達に攻撃を続けるが、完全な物質であるはずの賢者の石が壊れてしまう。教主様を倒したものの賢者の石は偽物だった。「しょうがない、また次さがすか」そう言ってエドは立ち上がった。ロゼは教えが嘘だったことを知り、エド達に「何にすがって生きていけばいいか」と訴える。「立って歩け、前へ進め。あんたには立派な足がついているじゃないか」。そう言って、エド達は前を向いて進んでいった。
主題
・・・・・・そんなこと、自分で考えろ。
立って歩け 前へ進め
パンチライン
錬金術ダークファンタジー
構成(第一話+第二話)
起:P1 ~23 世界観 キャラクター紹介
承:P24~58 教団潜入 鋼の義肢 ☆
転:P59~77 逃走 禁忌の対価
結:P78~98 決着 残されたもの
注目点
初めて読んだ当時の感想は「マジすげぇ」
この先を期待せざるを得ない、第一話(+第二話)でした。
ポイントは2点
①あらすじが長くなる
この記事でのあらすじは、全体の流れ+イベントを書く。10行以内にまとめる。を目標に書いています。
ですが、今回は14行になってしまいました。・・・つらたん。
それだけ、削ぎ落とせる部分が少ないです。
言い換えれば、すべてゴールに向かうために必要で、重要度の高いイベントになっている。ということです。
無駄を作らない。思いきって切り取る。
この部分は特に意識をしていく必要がありそうです。
②書かずに描く
小説で言うところの読者を信じる、という部分です。漫画ではこの部分が大きい。例えばラストのシーン、エドはロゼの「どうしたらいいか」の問いに「自分で考えろ」と返します。このやり取りを文字だけでみると、一見冷たく感じます。が、実際に漫画を読んで感じる印象はロゼの辛さだけでく、エドの辛さも伝わってきます。
どうしても書きたくなる部分を、書かずに描く。
この工夫は重要になりそうです。
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#週刊少年マガジン原作大賞にむけて、色々な漫画の第1話を分析しました。内容は無料公開している記事と同じです。meshの活動の協力していただ…
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