【夢日記】キャンプもいいけど石原さとみは結婚してるぞ
実はDVだった彼氏に対する第一印象みたいな言い回しになるけども、彼に対して、最初は嫌悪感などなく普通に親しみを覚えていた。
50代ぐらいの、人当たりのいいおっちゃん。現実には存在しない架空の人物だ。
彼と俺とは仲がいいアウトドア仲間という設定で、夏季に見る夢としては少し気が早いけども、年末年始にある1週間ほどの休みを使ってキャンプをしようといった話題に花を咲かせている。
使ってみたいテント、行ってみたいキャンプ場が俺にはあって、気持ちは既に希望通りの未来にワープしていた。
いつも使う山岳用のテントは狭いので普段使わない大きなテントを持っていこう。テント内で人が直立できる、天井の高いタイプだ。ポールを忘れないようにしなくちゃな。
その思想は夢特有の現象として目前で実際に展開されている。焚き火の場所やテーブル類を置く場所もばっちりで、俺はにこにこと悦に浸っていた。
その楽しい気分を一瞬にして冷ましてしまったのが、おっさんの一言である。
「ねえ、女の子も呼ぼうよ」
たかが一言とはいえ、それを発するということから様々な背景が伺い知れるものである。
このおっさん、アウトドア好きというのは間違いないが、ついでに女性との縁を求めている。レベルとしては飢えてると表現していいぐらいだ。女の子という単語には間違いなく「可愛い」だとか「彼氏いないしもちろん未婚」だとか「石原さとみ」といった自分にとって都合のいい条件が含まれている。
この手の人はもはやキャンプを楽しむことではなく、好みの石原さとみを見つけて縁を取り持つことに集中する。ぶっちゃけ見苦しいことになる。俺はそのように確信した。
俺が知っている女の子で、キャンプがしたいと興味を持っていて、尚且つ魅力的な知人友人は少なくはない。だがこのおっさんが一緒では彼女たちはアウトドアを楽しめまい。面倒くさいナンパ野郎が1泊2日で近くにいて、離れてもくれない状況になってしまうからだ。それは良くない。石原さとみは俺が守る。
「女の子は呼ばないです。俺たちだけでキャンプ楽しみましょ」
そう断るときは既に、俺までも「この人と遊んでもつまんないな」と直感していた。
おっさんは笑顔のつもりなのかニヤニヤと「そんなこと言って呼べる子がいないんじゃないの?」と挑発をしてくるが、誰も呼べないのはお前である。
ここで女子友達をキャンプに誘ったら、それはすなわち、下心ありありのおっさんに友人を紹介することに等しい。そーんなのーはーいーやだ♪(アンパンマン)
このキャンプ話は適当に流し、白紙にしてしまおう。そのように判断したお話だ。
このエピソードはあくまでグーグー寝てるときのマジ夢だけれども、男の人マジ気をつけてほしい。女の人に好かれたいなら近づくな。そうすりゃ嫌われないから。
つうか夢の中なのに色々と神経遣ったせいでホントくたびれた。この心労は実際のキャンプに行かねば癒されぬであろう。やはりアウトドアは現実で行うべきだ。
どこかにキャンプに付き合ってくれる石原さとみはいないものだろうか。