log003:純粋の意味について本気出して考えなかった話
世の中には「純粋」という言葉が存在します。
この言葉の定義は人によって違うんでしょうけど、とりあえずインターネットで検索してみました。インターネットは凄い。
じゅんすい
【純粋】
《名・形動》まじりけがないこと。「―の水」。邪念が全くないこと。「―な若者」。ひたすら行うさま。 「―に真理を追求する」
捉え方に差はあれど、なんとなく今このページを開いている方の認識とそこまで差はないかと思われます。まじりっけがなくて、いいか悪いかでいうとなんとなくいい意味っぽいですね。
で、僕がこの言葉を気にしたきっかけは案の定DJやパーティ・音楽に関する事なんですが、例えばこんな言い回し。
「友達がクラブで酔っ払いに絡まれて大変だったらしい。クラブで泥酔やナンパなんてあり得ないし、それは本当の楽しみ方じゃない。もっと純粋に音楽を楽しんでほしい」
クラブで泥酔した事もあればナンパした事もある自分からすると耳が痛すぎてそのまま絶命しそうになるんですが、言いたいことはめちゃ分かります。
かくいう僕も酔っ払いに絡まれて面倒だったことがあるし、女友達が嫌がってるのに変な男に付き纏われたりしていたら(そもそもそれはナンパじゃなくてただの不審者だけど)なんとかしなくちゃと思うだろうし、せっかく楽しんでるのを邪魔される事ほどイラっとする事はない。
しかし、そこでふと思い浮かぶのが「音楽を純粋に楽しむってなんなんだろう」という疑問。
音楽を"純粋"に楽しむ…。
僕の貧困な想像力から真っ先に思い浮かんだのはクラシックコンサートの会場でした。少なくともいつも行くようなクラブとはちょっと違うっぽいし。
ああいう場所では少なくとも隣に座ってる人が好みだからって演奏中に話かけたら「こいつ気でも狂ったか」という顔をされるだろうし、泥酔してたらつまみだされるんでしょうね。
でも、自分の数少ないクラシックコンサート経験(四捨五入すると0くらいのレベルです)からすると、休憩時間に意外と飲酒もできるし、ロビーで他のお客さんと話も出来ました。経緯はどうあれ、少なくとも同じような音楽を目的に同じ場所にいるのだから話が盛り上がる可能性だってそりゃありますもんね。出会ったきっかけがクラシックコンサートとかめちゃ素敵じゃないですか。知らんけど。
ここで思うのが、クラブでもどこでも結局同じ話だよねという事で、度を越えて酔っぱらっているとセキュリティやスタッフから追い出されるし、下手なナンパやそれ以外のトラブルでも同じこと。
全く他人に不快な思いをさせずに生きていくことは不可能ですけども、なんとなく共有されている価値観をフィールドにして、その範囲の中で自由に楽しむのは問題ないし、そこから人対人のコミュニケーションが生まれても何もおかしくないんじゃないかな~と思うので中々難しいですね。
もちろんそこで雑な声掛けとか無理やり肩組んで等で相手を不快にさせてしまったらそれは「無粋」だなと思うのですが、多少、カオスな部分に触れてクラブが好きになった経緯があるので、自由を守るためにある程度の見えないルールを守っていきたいな~と思いました。
あ、もちろん見えてるルールも極力守りますよ。法律とか。
BRON-K - ROMANTIK CITY
以上、クラブで酔っぱらう人間からの言い訳でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?