log:006 30歳のサラリーマンが5万人規模の海外フェスでDJをした話【前編】
もうタイトルで完結してるやんって話ですが、個人的にターニングポイントなる経験だったな~と思ったので文章に残したいと思います。
お前は何なのか
この広大なインターネットの海からこんなデブリを探してきてくれるような方は大体知り合いだと思うんですが改めて自己紹介です。
"merupo"(めるぽ)ていう名前で大阪を拠点にDJをやっております。なんでこんな名前にしたかというと、インターネットを旧2chで覚えた人間なのでぬるぽネタをもじってそのまま今に至ります。こんなことならもっとちゃんとした名前にすればよかった。
ハードコアテクノというジャンルをメインにやっておりまして、有難いことに海外ゲストを呼べるようなチャンスを貰ったり、関西はもとより日本各地のパーティに誘ってもらったりなんやかんやしてるうちにDJ10年生を迎えました。
とはいえ、別にめちゃくちゃな有名人(これもだいぶ曖昧な定義ですが)というわけでもなく、全国に1億2千万人くらいいる日本国民のうちの1人(職業:会社員)として平々凡々に日々を過ごしております。
海外からのオファー…!?
そんな僕ですが、色々ありましてちょうどお盆期間位にUKのフェスに出ることになりまして、経緯に関しては前回の記事にまとめているので未見の方はそちらをごらんください。
めちゃざっくり言うと「海外のコアめなフェスで日本人特集やるし、よかったら時間は用意したるからおいでや」というのにお誘いいただいた感じです。お誘いいただいた時点では仕事のスケジュールや金銭事情で多少悩みがあったものの、
・金銭事情→頑張る
・仕事のスケジュール→何とかするし、最悪怒られる
という発想により解決しました(解決はしていない)
結局、行かない理由を探してたらキリがないし、命あるうちにやりたいことやっとかないと生きてる意味ないよな~と最近思うようになったのもあります。
行くと決めたらさっそく準備をして万全な状態で…と言いたい所なのですが今回は個人的にだいぶ綱渡りな日程だったのでずーっと慌ただしかったです。
仕事は終わらない
Daft Punkの邦題みたいっていうかそのものですが、マジで仕事が終わりませんでした。これも個人的なアレで恐縮ですが、今年の4月から転職により職種がガラッと変わっておりまして、「ちょっとは慣れたかなあ」という頃にドカドカと仕事が舞い込んできまして、そもそも休み取れんのかなという事態に。このままではせっかく取った航空券も水の泡に…。それだけは何としてでも避けなければ。
本当に架空の親戚を抹殺するか謎の奇病(仮病)にかかるという悪事に手を染めるか迷いましたがそこは気合でカバーし、仕事の量的には何とか目途をつけました。偉いぞ自分。普段からそれくらいやれ。
あとはお盆期間直前に長めに有給申請をとれば全てうまくいきそうです。
外回りに行ってきます
しかし、一難去ってまた一難とはよく言ったもので、日本を離れる予定当日に朝から会議が入るというバッドニュースが。いや実のところニュースでもなんでもなく前々から告知されてた事なんですが見落としてました。
人間は見たい情報しか見ないものです。
フライトは関空発の17:30。
チェックイン諸々を考えると15時には関空に着いておきたいですね。
会議が長引けば死ぬ危険性があるし、なにより荷物が問題です。
流石に会社にキャリーバックを持っていったら「こいつ絶対そのままどっか行くな」と思われる事間違いなしです。まあその通りなんですけど。
無い頭を必死に捻って考えた解決策がこちら
・前日の出勤前に、渡英用の荷物を会社近くのロッカーに預ける
・遅くとも13時までにはなんらかの方法で会社を出て荷物を回収する
・駅のトイレ等で着替え、仕事用の荷物を友人宅に預ける
(私信:LINDAさんありがとうございました)
まさか自分が生きてる内に松本清張の小説に出てくる犯人みたいな事をするとは思いませんでしたが、生きてUKに行くにはこれしかありません。
迎えた会議(そして渡英)当日、会議自体は順調につつがなく進み、終了時間は10時…!僥倖ッ…!圧倒的僥倖ッ…!
進行役の社員さん(優しい)から「これより勉強会という形で講義を行いますので、予定のない方はこのままお残りになってください」という言葉を耳にした僕はこう告げて会社を脱出しました。
「すいません、今から外回り(バンコク経由でロンドン)に行ってきます。そのまま(フェスに出演し、観光をした後に)直(接)帰(国)します」
このnoteが会社に届かないことを切に願います。
(でもどっか行ったのは薄々バレてると思う)
渡英する事の実感
コンプライアンスガン無視ムーブを成功させた僕は、日本に来ている観光客と真逆のルートである南海難波~関西空港を辿ることに。
時間には間に合いそうだな…と一息ついたのもつかの間、大事な事を忘れていました。
「換金してないやん」
とはいえ、航空券は決済済、宿もフェス会場でのテントと皆で共用する民泊を抑えてもらっているのであまり多額には必要ないかな…最悪カード決済もできるし…という事で少しだけ金券ショップで円をポンドと乗り継ぎで滞在するタイバーツに換金する事に。
この時に「あ、今からほんまに海外行くんや」という意識が強烈に出てきたのを覚えています。むしろ今まで出てなかったんかって感じですけど。
大阪~バンコク
チェックイン→荷物預け→搭乗ゲートまでは難なくクリア。
後はバンコク~ロンドンの乗り継ぎとロンドンについてから皆との合流をうまくやるだけです。
平日のバンコク行きという事もあり、周りの乗客は日本観光を終えたであろうタイ人の方々ばかり。
隣で待ってる搭乗アナウンスを待ってるタイ人は何故か千葉ロッテマリーンズのレプリカユニを着ています。
しかもまさかのオリオンズver
ロッテ対オリックスの試合でも見てきたのかと思いましたが、当のロッテは千葉マリンでホークス戦を行っているはずです。なぜこの関空に…?
何も知らずに来ているのか、或いはよっぽど狂信的なロッテファンなのか、謎が深まるうちに搭乗手続きが始まりました。
6時間かけてバンコクまで行きますが、飛行機で快適な旅を送れるかどうかは隣の人がどんな人かにかかっています。
物静かな人だといいなと思っていたら、まさかの狂信的ロッテファン(暫定)の方でした。
まずい事態になってきました。
彼の機嫌を損ねないためにマリーンズトークをするしかなくなりました。
間違っても丸の話題なんて出したらとんでもないことになりそうです。
しかし、マリーンズの選手なら何とかついていけそうですがオリオンズ時代とかだったらどうしよう…。
落合と園川と荘くらいしか分からない…。前田幸長ってオリオンズ在籍してたかな…それにしてもかっこいい名前だよな…等と心配していましたが彼は一緒に来ていたであろう友人らと少し談笑してた後は静かに映画を見ていたので助かりました。なんでロッテのユニフォームだったのか聞けなかったのが心残りです。
あと、写真撮っとけば良かったなと思ったんですがタイ航空の機内食は中々美味しかったです。今回は行き・帰りとも乗り継ぎ時間が短かったので空港から出てないんですが普通に観光でも楽しそうだな~と思ったので再チャレンジしたいです。
ストIIのサガットステージにこんな建造物あったような気がしなくもない。
バンコク~ロンドン
バンコクでも引き続き出国審査を経ていざロンドン行の便へ。
国によって違うんでしょうけど、バンコクでは検査時に靴も脱がされてびっくりしました。僕はDiscという回して調整するタイプだったのですぐ脱げましたが革靴だったりブーツの人だとめちゃくちゃ面倒そうだな…って思いました。
バンコク~ロンドンは12時間くらいかかるので、時間つぶしにKindleで漫画を読むことに。
やっぱり飛行機で読むのに最適な漫画と言えばゴルゴ13ですよね。
ハイジャックシーンもよく出てくるのでお勧めです。
今回の旅路で1~50巻まで読んだので次回に備えて買い足そうと思います。
ゴルゴ13を読破したり爆睡してるうちにヒースロー空港に着きました!!!飛行機って凄い!!!!!
UKに着いてからのレポートはまた次回まとめます!
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