胃カメラ飲んできた。
初めての胃カメラ。どんなものか経験者に聞いたら
「上手い人がやれば、大丈夫だよ」とこれしか情報が無かった。
ネットで調べたら、5分で終わる。この位しか情報が無い。
次に受ける時の事も考えると、受けてきたばっかりの今のうちに、どんなだったかを記録しておこう。という話です。
お腹が痛くて内科に行きました。
医者「胃カメラ飲んで診てみましょう。飲んだことありますか?ちょうど良い一回飲んで置くと良いよ」
看護師「丁度、空きが出て直ぐに(二日後)できますよ。このチャンスを逃したら3週間は予約が一杯です。それにM先生は、人気の先生ですよ」
私「うっ・・・怖い。でも、3週間ずっと怖いのも嫌だから受けます」
詳しい説明を看護師から聞きます。
看護師「M先生の胃カメラは、17時からなので、朝食は8時までに済ませてください。食べ物はその後はダメです。水は飲んでいいです。ただし午後2時までです。」
こんな説明を聞くと、いよいよ胃カメラ飲むんだなと緊張してじっとしていられない。ネットで色々検索するけれどこれと言ったものは出てこない。ただひたすら、気晴らしに検査が終わったときにご褒美に何を食べようかとそんな事を調べて緊張紛らわせてました。
朝食済ませて、昼は水だけ。緊張高まる高まる。14時の水を飲み終えて病院に向かう間、胃カメラの緊張よりも、空腹のがしんどい。おにぎり食べたい。でも、ダメ早く終われ早く終われと思いながら病院に向かう。
15分前に何かするらしいのでそれまでには病院に着いた。
診察室
M先生「本当に麻酔しなくて良いんですか」
(噂のM先生、元気な人気者って聞いていたけれど、陰気な臆病者じゃないか、不安になってきたぞ)
私「初めてなので、どうしたら良いのかさっぱりわからないです」
M先生「麻酔すると、自転車や車に乗るのはダメなんですけれど今日乗ってきて無いですよね」
私「今日、自転車です」
M先生「麻酔すると、自転車は危ないので乗らないでください」
(麻酔する方向で話が進んでいる。この前の説明と話が違うぞ)
M先生「麻酔は、静脈注射なんだけれど、もちろん喉の麻酔はしますよ。痛くて入れられませんからね」
私「喉の麻酔と、静脈麻酔と両方する方が私に良いでしょうか」
M先生「嫌だったら、途中から静脈麻酔をする事も出来るんだけれど、その場合一旦カメラを抜いてもう一度入れることになるけれどね」
私「はぁ…そんなものなのでしょうか」
M先生「よくある事だよ。じゃーその方法でやってみますか。他に質問ありますか?」
私「よくわからないです」
M先生「そうですよね」
元気いっぱいで、良くしゃべってくれる先生と聞いていたけれど、後ろ向きで腰が引けてて、ダイジョブだろうかと不安いっぱいだよ・・・。
いざ、胃カメラの準備のされた部屋に行くと茶髪の若い看護師が、やる気満々で私に一から十まで、細かく指示してくれる。M先生よりもずっと元気で、意欲的その分、他の看護師が私に指示ミスをしたのを私のせいにしてたけれど、そこは触れませんでした。
その胃カメラの部屋に入って真っ先に目に入ったのが「胃カメラ終了後1時間飲食禁止」でした。
ショック!!!聞いてないよぉ~こっちは空腹絶えてるんだぞ
最初に、白濁した麻酔薬を飲まされました。15ミリくらいの小さな入れ物に入っていて、非常に不味い。
次に、固形にされた麻酔を渡されて「3分間喉の奥に置いてください」と言われてやってみました。喉の奥と言うのは難しくて出来なくて、舌の上に置いて置くので精一杯。
「3分経ちましたが、麻酔効いてきましたか?」と言われたけれど、あまりわからない。
「それじゃー飲んじゃってください」
これが、むせる程不味い。
紙エプロンを着せられて、ついに出た。マウスピース
「これをくわえて、こちらを向いて横になってください」
(ひえ~始まるよ。5分の我慢だ、頑張れ私)
このあたりで、M先生が登場
M先生「そのまま、喉に麻酔吹きかけますね」
スプレーをマウスピースの真ん中から、喉に向けてかけられました。
M先生「始めますね。ゆっくり息を吐いてくださいね。」
胃カメラが喉を通った瞬間地獄に突き落とされたと思う様な苦しみ
私「無理です。麻酔をしてください」と声に出来ないので、ただひたすら暴れる私。今すぐ抜いてくれぇ~
M先生「今が一番苦しいです。このカメラはずっとこのままです。無くなるような事はありませんから」
私(抜いてくれぇ~・・・ん、このままなの最後までずっと?)
M先生「ゆっくり、息を吐いてください」
看護師(なでなで、なでなで、、、、、、)
なんと、私の足をなでるのですよ。落ち着けぇ~と言うか、大丈夫だよ~と言うか、頑張ろうねぇ~と言うか、辛いよねぇ~と言うか、
もう、言葉にならないんだろうな。私も、看護師も、
胃カメラと言うでっかい遺物ですからね。体が必死に拒絶しますよ。当然です。その体の本能的反応を押し殺して、カメラを先生はどんどん入れていくんだからね。
私も、先生が言っていた「麻酔に切り替え」と言う方法はもう、無いんだなと諦めて、5分の我慢に気持ちを切り替えて、必死に我慢。途中、うぇ~とかなりましたよ。そんな時の先生は
M先生「自分で動かない」と無茶言うんだよね。
5分、長いよぉ~と思う様な余裕が出てきたとき
M先生「十二指腸診るから、我慢して」
そう言って、カメラをガンガン入れてましたよ。
うえぇうえぇ、涙が出てきた。
胃カメラを抜くと、M先生、即消えました。
看護師「落ち着いたら、うがいしましょう」
正直ヘトヘトです。
看護師「うがいが終わった私に、今17時15分です。飲食して良いのは、18時15分からです」と言ってました。
診察室で説明を聞きます
M先生「初めての胃カメラと言う事でしたが、とても上手に出来ていましたよ」
私「へ????」
あんなに、大暴れしたのに、上手ですと?
結果の説明を聞いて、お終いでしたが
M先生が、最初に麻酔を勧めていたのは、もっと暴れる人をたくさん知っていると言う事なんだろうなと、思いました。
それを考えると、陰気なM先生になるのも、仕方がないと終わってみてわかりましたね。
終わってからの説明の中で、麻酔が切れる前に水を飲むとむせるから、麻酔が切れるまで、飲食禁止ですよ。と念を押されました。
言ってもらわないと、うっかり水を飲んじゃう所でしたよ。
麻酔が切れる時間に、水を飲んで診て、飲み込めるのを確認してからご飯を食べに行きましたよ。ご褒美ご褒美。