![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64318799/rectangle_large_type_2_cbc392c48234f92ceca8811c044cc0a5.png?width=1200)
就活イベントにおける就活メイク講座 with薄顔
こんばんは、めるもです。
たまたま就活イベントのページを見かけて、
ふと、自分が就活生だった時のことを思い出しました。
とある就活真っ只中シーズン。
当時大学3年生だった私は、時代の流行りにのって、海浜幕張で開催されている合同説明会に参加しました。
合同説明会といえば、いろんな企業がブースを設けて、会社説明のスライドを流したり、学生の質問に答えたりしているイメージがあるかと思います。
私が参加したやつも、そういったブースがメインだったのですが、ブース以外に、女子就活生の注目を集めるとあるイベントがありました。
かの有名な化粧品メーカーさんによる「就活メーキャップ講座」です。
かいつまんで説明すると、
広めのブースに、鏡と椅子がズラーっと円形に並んでいて、集まった女子就活生たちに、メーカーのBA(ビューティーアドバイザー)さんが、就活メイクを教えてくださるというものです。
(そして帰り側にもれなく化粧品のサンプルがもらえます)
ぶっちゃけ就活メイクなんてよくわからないという学生も多く、
また有名な化粧品メーカー主催ということで、このイベントは結構人気で、
時間が近づくとぞろぞろ女の子たちがブースに集まりました。
うら若き私も、おうちから就活メイクをバッチリ決めてきたものの、
大手化粧品メーカーさんが手がける就活メイク、知りたい!!
ということで、うきうきブースに向かいました。
ブースに近づきつつ辺りを見渡すと、
女の子たちがみんな鏡を見ながら顔をごしごししていました。
どうやら席についたところで、BAさんから化粧落としシート(薬液が染み込んだ分厚い布みたいなやつ)を手渡されるので、それで自前のメイクを落としているようでした。
たしかに、一からお化粧するもんなぁ。と、
私も空いている席に着きました。
私の両隣にも女の子たちがぞくぞく着席し、みんなBAさんから化粧落としシートを受けとっていました。
(あれ?わたしまだもらってないよ?)
なぜか一向に化粧落としシートを渡してもらえなかった私は、目の前にいたBAさんに言いました
私「あのう、化粧落としまだもらってないのですが…」
BAさん「…(私の顔をまじまじ)」
BAさん「これで軽くお顔を抑えてもらってもいいですか?(爽やかな笑顔)」
私「はいっ!」
手渡されたのは、一枚のティッシュペーパーでした。
これは、ティッシュペーパーにそっくりだけど、実は化粧落としなのかな。
(手触りカッサカサだけど)
手の中にある現実と、「天下の化粧品メーカーBAさんのお言葉」を天秤にかけ、
いや、BAさんを信じる!と
ティッシュペーパーにそっくりな化粧落としでほっぺたをトントンしたところ、
そこはかとなくファンデーションが乗り移っただけでした。
私はかねてより顔が薄く、あまりメイクしても映えない方ではあったのですが
(BAさんからメイクと認知してもらえない私のメイクとは…)
と、なんとも言えない気持ちに包まれながら、自前のメイクの上をさらなる就活メーキャップで塗り固めました。
こともあろうに、その日私が就活メイクに使用していたのは、
そのメーカーさんのファンデーションでした。
ナチュラルメイクを超えた素肌のような仕上がり"「メイクレス」な肌へ"
という謳い文句は本物だったようです。