ファンタジー

5.1万分の127の悪意など
取るに足らない問題
君の勝ちさ　間違いないよ

ファンタジーならば
どうか真実は探らずに
そのままそっとしておいて

くだらない言葉で埋め尽くされた壁
好意と敵意はいつだって紙一重
簡単に裏返る重さのない台詞
そんなありがちなフレーズで
勇気をもらえるならば
人生楽でいい
僕も君になりたいよ

ラジオが不意に素敵に歌う
「もっと自由に生きてみたい」
そうさ僕だって今すぐに

知的だけれど愛がないねと
呪いの言葉をかけられた彼は
これからどう立ち向かうのだろう

僕には心底どうでもいいこと
明日になればおそらく忘れてる

さて今夜もそろそろあの子と
濁った星空へダイブする時間だね

知れば崩れる空想だから
そのファンタジーを守る為に
僕は一欠片の望みを捨てたのだ

もう何もかも遅いけれど
本当は知りたかった君のこと