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ITOくんのフルブローグ製作メモ #8

追い込み作業中のTomiです。
最終○○の時期が近づいておりまして、そこにこの靴を履いていきたいとのITOくんのリクエストにつき、やや急いで作業をしております。

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前回は本底が付いた所まででしたね。いよいよヒールをつけていきます。ここからグッと靴っぽくなっていきます。まずは高さを確認。積上げ革は4枚必要ですね。

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これがヒールの部品です。ゴムが斜めに付いているのが一番上(下?)他の4枚の革を1枚ずつ積み上げていって最後にゴム付きのものを貼ります。その前にまずはハチマキからです。

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これがハチマキ。先程の積上げを貼っていくための土台になる部分です。本底は丸いので平らな革をはるためにこのハチマキで厚みを調整するのです。

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貼り付けたハチマキを包丁とヤスリで整えた状態です。丸い本底の上に平らなヒール部分の土台を作りました。ここに積上げ革を貼り付けていきます。

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上の画像は積上げを2枚貼り終わった所ですね。1枚目の積上げは先の方が薄くなるように斜めに加工してあります。

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4枚貼ったところです。ここでアゴというカーブ部分を革包丁とヤスリで整えていきます。4枚まで積み上げたら釘で留めていきます。

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釘を入れると革がグッと堅く絞まるんですよね。市販の靴は勿論こんな面倒くさい作り方はせずに、くず革を固めたもので一体成形されたヒールをガバッと接着して釘で留めて終わりです。

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最後のゴム付きのものを貼りました。後は余分な周りを切り取って仕上げていきます。

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だいぶすっ飛ばしているけど、包丁とヤスリで底面全体を整えたところです。だいぶ靴っぽくなってきたでしょう。

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ここからが大変なんです。ひたすらヤスリを掛けていきます。まずは木ヤスリで側面全体を綺麗に整えます。

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木ヤスリはだいぶ粗いヤスリなので跡が残ります。次はガラスで木ヤスリの跡を消していきます。靴作りではガラスをちょこちょこ使いますが、非常に薄く削り取れるんでとても便利です。ただ、すぐに削れなくなるのでパキパキ新しいものを割ってどんどん代えていきます。

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ガラスの次は120番の紙ヤスリ、360番の紙ヤスリで仕上げていきます。こんな感じね。

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そうしたら、ヒール底面に飾り釘を打ちましょう。真鍮の釘です。こうやって最後まで打ち切らない状態で喰いきりで切っていきます。

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切った後鉄工ヤスリで削っていくと断面がまん丸になるんです。上の画像の右側がヤスリをかけた後、左側がかける前(切った状態)です。

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また多少早送りしていますが、次は側面を染色していきます。茶色の染色液を塗っていきます。

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ほい、ここまで来たら暫く乾かしておきましょう。
今日はここまで。

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