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【弘法山】 秦野駅~浅間山~権現山~弘法山~吾妻山~鶴巻温泉駅

2025 年初登山をソロで。
「今年の初登山はどこにしよう。去年の年始に行った、伊豆の達磨山は海と富士山の眺めが最高だったな。」
駅から近い、海が見えるといったキーワードで調べ弘法山に興味を持った。

電車旅は読書タイムにしようと計画したものの、車窓からのポカポカ陽気につられて熟睡。
気づけば秦野駅。

整備された川沿いを進むこと約 20 分。
公園の登山口に到着。

年末年始でなまった身体にはちょうど良いキツさの階段を進むと、ほどなくして浅間山の山頂標識。

ベンチの向こうには市街地、そしてその奥には富士山ドーン。眠かったけれどやっぱり山に来て良かった。

知っている香りと黄色い透き通った花を見つけた。蝋梅。かわいい。嬉しい。春はもうすぐ。

富士山をもう一度見たくて少しUターン。
気負わず戻れるのも低山の魅力のひとつ。

さらに階段を進んでいくと、六角形の建物が目に入る。
権現山の展望台だ。

周りのベンチでは、ご年配のグループがパスタを調理して盛り上がっていた。
外でつくるごはんは笑顔になる。

展望台の螺旋階段を登ってみる。

だっこした小型犬と景色を楽しむご家族。
静かに遠くを眺めるご夫婦。
「絶景だ!俺教えてくる!」と後続の家族に向けて駆け下りていく少年。

自分が小学生の頃「絶景」という言葉を知っていただろうか。
キレイな景色を誰かに共有したいと言葉にしたことがあっただろうか、と尊敬。
老若男女に愛される山であることを改めて実感。

富士山・丹沢山系・江の島・ビル群・スカイツリー・・・
個性豊かな関東平野の眺めを 360 度満喫できる。

賑わう展望台を後にして進むと、馬車道という広い道が現れる。
昔は農民が草競馬を楽しんでいたという。

令和の現在では、実証実験という看板とともにキッチンカーが営業中。
ハニーチーズのホットサンドを思わず購入。
近くのベンチで休憩。

「海ってこんな遠くから見てもきらきらしているのか。」
「ホットサンドメーカーやっぱり買おうかな。」

ぼんやりした考えが浮かんでは消え、浮かんでは消え。
休日を噛み締めている。

胃と心が満たされたところで再出発。
続いて目指す山頂は弘法山。

市街地の学校から響いてくる部活動の掛け声に、街との近さを感じ安心する。

整備された階段の先に大きな鐘楼が現れる。
弘法山到着。

弘法大師に由来する釈迦堂や井戸もある。
手を冷やすと気持ち良い。

下り坂を慎重に進んでいくと
「この付近に植栽されたシイ、タブ、アラカシ、シラカシは子どもたちによって植樹されたものです。1985 年 11 月」という看板を発見。
40 年前か。
40 年後の自分は何をしているだろう。

本日最後の山頂、吾妻山に到着。

市街地を眺めながらスナック菓子。
読書を楽しんでいる人もいる。
山で読書、たまに見かけるので今度やってみようかな。

枯れ葉を踏むサクサク音を楽しみながら下山。
アスファルトが見えると毎回ホッとする。

鶴巻温泉駅近くの無料足湯でしばし温まる。
お土産にどら焼きを購入し帰路へ。

とりとめもないことを考えながら、
足を動かし肺にキレイな空気を入れて。
無心で癒された一日だった。