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【一切経山】登山との出会い
超運動音痴の私が、
小学校の遠足の筑波山で(たしか)嫌すぎて泣いた私が、
山に登り始めたきっかけを振り返ってみる。
「ちょっとコメダ珈琲行ける?」
2018年春。
縁もゆかりも無かった東北勤務。
社外の友達をつくりたいと思い、ブランクがあった管楽器を実家から引っぱり出し参加していた社会人吹奏楽団。
練習後、各パートのエースを担う3人の兄貴に突然声をかけられた。
「音外したのバレバレか…」
「いやーあのフレーズ指回ってなかったもんな…」
心当たりがありすぎた。
「でも正直そんなに目立つキャラでもない私がなんでわざわざ?失礼なことしちゃったかなーひいい」
コメダのボックス席にぎゅうぎゅうに座る。
パンも珈琲も大きいので尚更ぎゅうぎゅう。
「山、興味ない?」
今でも思い出せるほど、頭の中が「?」でいっぱいになった。
聞くと、兄貴たちは楽団内登山部(不思議な言葉)のメンバーだという。
「興味、あります!」
そう答えたのは、元来のイエスマン気質からだけではきっとない。
異動後早々に入団し4年以上。おおらかな皆さんに何度も救われ、自分の心の拠り所。
団の兄貴たちが言うならきっと楽しいはずだし、
声をかけてもらえたのが嬉しいし、
皆スポーツマンではなく文化部だからついていけそうだし(この予想は甘かったと後に知る)、
割と迷いなく話に乗っかった。
そこからの展開は早かった。
アウトドアショップに直行。
ザック、靴、服、靴下、一通り見繕ってもらい購入。
今でも気に入っている色の組み合わせ。
数日後、兄貴たちと姉さんたちと同級生と集合。
私以外は皆登山経験者。
向かった先は福島の一切経山。
今でこそいろんな人にオススメしている山だが、
当時は「え、ゴールデンウィークに雪…!」と動揺した気がする。
深く考えず皆についていく。
お喋りしながら、冷たい空気を吸い込みながら、気づけば魔女の瞳。
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タワーや展望台というワードに惹かれる私にとって、エレベーターではなく自力でこの景色を眺めに来たという達成感は心に残るものだった。
下山は残雪をズボズボ進むルート。
「道じゃないよねこれ?」
「こんなに靴に雪入るのって正解なの?」
すぐに「そういうもんだ」と受け入れるタイプであることが功を奏し、笑いながら無事下山。
「ごめん、初めてで残雪はハードだったよね。」
言われるまでハードという自覚がなかったので、
めでたしめでたし。
その後
「せっかく一式買ったし」がモチベーションとなり登山を続けることになる。
なぜあの日私をコメダに呼んでくれたのか、
きちんと尋ねたことはない。
誘っていただいて、本当にありがとうございます!
そして「誘ったら登りそう」だった自分、ナイス!