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デモンスミス入り幻奏覇王ドレミコード解説


デッキを組もうと思ったきっかけ

 遊戯王マスターデュエルのサービス開始から『強くてかわいいペンデュラムテーマがあるぞ!』というネットでの触れ込みを聞き万札はたいて【ドレミコード】をメインに使っていたものの、環境のインフレによる力不足で封印せざるを得なくなった。時折相性の良いカードが登場する度に使い手の間で再注目されてきたが『ドレミコードいらなくね?』の疑念が拭えなかった。
 そんな中2周年の新規パックで《魔を刻むデモンスミス》が新規実装され『遊戯王マスターデュエルver3.0が始まった』『デモンスミスが入らないデッキはデッキに在らず』言われる程に環境がインフレ。新規実装前までは【天盃龍】と【超重幻奏竜剣士】でランクマッチを回してMASTERランクまで登っていたが、片方はデュエルが即席過ぎ、もう片方は展開が長すぎてモチベーションが下がりに下がっていたので、どうにかドレミコードに組み込んでランクマッチ環境で戦えないかと考えた次第だ。


コンセプト

  • 【ドレミコード】を主役に採用し、添え物にならないよう最大限活用できる構築にする。

  • 【デモンスミス】を出張採用し、可能性を探る。

  • 《増殖するG》と《マルチャミー・フワロス》をフル投入し、デモンスミス環境に対応する。

デモンスミス採用のメリット・デメリット

メリット

  • 1枚初動が1種2枚増え、展開でサーチするカードを初手で素引きしていても初手で動ける可能性が上がった。

  • デモンスミス出張ギミックによる恩恵を多分に受け、特にドレミコード側でネックだった誘発貫通力と展開の柔軟性が増した。

デメリット

  • EX枠をデモンスミス展開用に3枚、そこからドレミコード展開に接続するために2枚圧迫してEX枠の余裕が無くなってしまい、余裕があれば出せたであろうEXモンスターを外さざるを得なくなり、結果EXモンスターによる制圧力が下がってしまった。

  • デモンスミス出張パーツを素引きする確率が下がってしまう為、メインデッキを厚くできない。

使用デッキ・各初動確率・カード個別解説

カード一覧


各初動確率

・1枚初動3種8枚、手札誘発4種9枚、誘発無効札3種6枚
・ルフラン等の1枚初動を引く確率は69.57%
 +キューティア等の2枚初動が揃う確率が22.11%
 =初動率91.68%
・増G等の手札誘発を引く確率は1種類73.99%、2種類26.25%
・指名者等の誘発無効札を引く確率は1種類57.64%、2種類11.86%。
・素引きしたくないコンボパーツを1枚以上引く確率が50.63%

ドレミコード

デッキの核だが、ドレミコード初動は弱初動。
《ドドレミコード・キューティア》×3
 3枚積み。基礎的な展開に使う他、手札にあれば上スケールに設置したり、オスティナート初動で余った召喚権を使ってクーリアを確保する用途で使う。ただしキューティアからの初動は弱初動なので、初手の優先順位は後。
《レドレミコード・ドリーミア》×1
 ドレミコード初動で使うため1枚採用。デモンスミス展開からドレミコード展開に接続する際のコンボパーツ。グレーシアでサーチした《ドレミコード・エレガンス》の②の効果で上下スケールを揃えるのが主な用途。他には自身の効果やオスティナート展開で余った召喚権で召喚したキューティアと合わせてリンク素材にできる。《グランドレミコード・クリーア》対応の上スケールとしても使える。
《ソドレミコード・グレーシア》×1
 こちらもデモンスミス展開からドレミコード展開に接続する際のコンボパーツ。展開の際に不要になった《スプライト・エルフ》をアドバンス召喚でどかしつつ、《ドレミコード・エレガンス》をサーチしてP召喚へ繋げる。またP召喚→スケールサーチ→クーリアサーチの流れで《グランドレミコード・クーリア》の構えにもっていける。
《ドドレミコード・クーリア》×2
 《グランドレミコード・クーリア》対応の下スケール。《アストログラフ・マジシャン》で破壊する対象になりやすいが、3積みすると手札事故になるため2枚。
《ドレミコード・エレガンス》×1
 素引きできると嬉しいカード。《ソドレミコード・グレーシア》からサーチし①の効果で《ドドレミコード・クーリア》をサーチする他、②の効果でスケールを両方揃えるのが役割。

デモンスミス

《グランドレミコード・クーリア》まで繋がる新たな1枚初動。
《魔を刻むデモンスミス》×2
 純制限なので2枚。このデッキでの強味は《幻奏の歌姫クープレ》の制約下でもP召喚できる光属性レベル6というスペック。
《魔轟神ルリー》×1
 実質デモンスミス。デモンスミス展開のコンボパーツに使うのが基本だが、通常召喚し《魔を刻むデモンスミス》に変換してリンク素材にしながら《魔を刻むデモンスミス》を墓地に残せる。
《刻まれし魔の詩聖》×1
 《魔轟神ルリー》のリクルート専用カード。

幻奏

貴重な1枚初動を2種6枚供給してくれる出張テーマ。
《幻奏の歌姫ルフラン》×3
 展開で3枚出てくるのでフル投入。《幻奏の歌姫クープレ》の制約下でもP召喚できるモンスターなので、優先的にリンク素材にしたい。
《幻奏の歌姫クープレ》×1
 コンボパーツなので基本初手に来てほしくないカード。ルフラン初動展開で上スケール役を担いつつ、《ドドレミコード・クーリア》の破壊効果適用範囲を攻撃力2700以下まで引き上げる可能なので、P召喚光属性縛りの制約下でリンク素材が足りるなら《ドドレミコード・キューティア》よりもこちらを上スケールに貼りたい。
 後攻1ターン目で《増殖するG》他のドロー効果適用中に素引きした際、効果を使いモンスターをフィールドに出してしまうと《無限泡影》が撃てなくなるので注意。
《オスティナート》×3
 召喚権を使わない1枚初動。ターン1制限が無く連打して無効を踏み抜けるのが強力。
《幻奏協奏曲》×1
 素引きしたくないカード。《幻奏の歌姫ルフラン》初動のコンボパーツ。このデッキに採用している幻奏融合モンスターは1枚のため《オスティナート》初動では不要になり手札に持っていても使い道が無いが、その後のドローで引きたくないのでサーチしておきたい。

覇王

《覇王龍ズァーク》を降臨させるために最低限の採用。
《覇王門の魔術師》×1
 《軌跡の魔術師》からサーチして《覇王龍の魂》をサーチするためのカード。他の覇王ギミックを採用たいところだが、デモンスミスを採用して1枚初動が2枚増えたため採用は最低限に留めた。《覇王龍の魂》を素引きしているなら《無孔砲塔-ディセイブラスター》を優先したい。
《覇王龍の魂》×1
 素引きできると嬉しいカード。《グランドレミコード・クーリア》のリンク先に《覇王龍ズァーク》を特殊召喚して相手フィールドを消し飛ばせる。全体破壊が使えなくとも《クリスタルクリアウィング・シンクロ・ドラゴン》に繋がる可能性があり、単発で妨害になり得る。

展開サポートカード

《宣告者の巫女》×1
 従来ドレミコードの初動の水増しに採用されていたカードだが、このデッキではデモンスミス展開からドレミコード展開へ接続するためのコンボパーツとして使用するため1枚で充分。最悪《トリアス・ヒエラルキア》との2枚で《S:Pリトルナイト》で1妨害作れるためデッキに採用。
《トリアス・ヒエラルキア》×1
 使い方は上記の通り。このデッキは天使族を多くフィールドに出せるため、2~3枚リリース効果の活用が現実的になっている。
《無孔砲塔-ディセイブラスター》×1
 素引きできると嬉しいカード。カードが無い縦列に特殊召喚でき、同じ縦列のカードが発動した効果を無効にできる強力なモンスター。2枚だとダブつくので1枚。使用していないEXモンスターゾーンの縦列に置いて妨害を水増ししたり、P召喚で相手の厄介なカードと同じ縦列に置いて打開したり、単純にリンク素材としてポン出しできたりと用途が広いのが偉い。
《アストログラフ・マジシャン》×1
 ペンデュラムサポートとして《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》と一緒にガチャガチャする。最終盤面に非EXモンスターが余るならこいつを守備表示で残して《ライトニング・ストーム》への対策をする。

手札誘発・汎用カード

基本的に先行展開を通すことを念頭に置いてチョイスした。
《灰流うらら》×3
 新規追加で最大8枚まで増えたドロー系手札誘発に対抗する為に3枚採用。
《増殖するG》×2
 デモンスミス環境を想定し、後攻で相手の展開を止める為にフル投入。
《マルチャミー・フワロス》×3
 同上。先行で腐りがちなので、P召喚のついでに出してリンク素材にしたり、最悪裏側守備でセットして相手ターンを汎用カードで耐え忍ぶこともしばしば。
《ライトニング・ストーム》×1
 先行展開デッキなので後攻でしか役に立たないが、後攻で捲るために1枚は全体除去カードを入れておきたいので採用。
《三戦の才》×1
 先行後攻問わず、発動できれば何かしらの打開になってくれるカードなので1枚採用。
《墓穴の指名者》×2
 墓地のモンスターを無効化できるのは当然強く、伏せて相手ターンに使っても強いのでフル投入。
《抹殺の指名者》×1
 こちらがデッキに入っているカードなら無効にできるので、各種手札誘発を無効にして先行を通したい。他にもデモンスミス関連カードの指名がよく刺さる。
《無限泡影》×1
 《抹殺の指名者》で指名する為に採用。《エフェクト・ヴェーラー》と採用を迷ったが《墓穴の指名者》で対応できないこちらを採用した。

EXデッキ

デモンスミス展開枠

 デモンスミス展開に使用するEX枠。展開後にフィールドに残るリンク2モンスターとレベル6モンスターを使って先行では更なる展開に、後攻では打開に使う。
《刻まれし魔の鎮魂棺》×1
 このデッキのリンク素材対応モンスターは《魔を刻むデモンスミス》《魔轟神ルリー》と《閉ザサレシ世界ノ冥神》。
《刻まれし魔の大聖棺》×1
 基本的に中継モンスター。
《刻まれし魔のラクリモーサ》×1
 墓地の《魔を刻むデモンスミス》を釣り上げて《永遠の淑女ベアトリーチェ》をX召喚するのが主なお仕事。途中で中断して打点を上げたり、先行では《刻まれし魔の大聖棺》を装備して攻撃力600ダウンの壁にすることもある。

デモンスミス→ドレミコード接続パーツ枠

 デモンスミス展開からドレミコード展開に繋げるためのEX枠。
《永遠の淑女ベアトリーチェ》×1
 効果で《宣告者の巫女》を墓地に送る。それ以外の使い道は今の所無い。
《スプライト・エルフ》×1
 《刻まれし魔の大聖棺》と《永遠の淑女ベアトリーチェ》の2枚からリンク召喚し、墓地の《宣告者の巫女》を釣り上げるのがお仕事。リンク召喚したターンにリンク素材にできない制約が煩わしいので、アドバンス召喚でリリースしたり《S:Pリトルナイト》で除外してEXモンスターゾーンを空けてもらう。
 相手ターンを凌ぎこちらのターンが返ってきた時に、墓地のリンク2モンスターを蘇生させる使い道もある。

制圧展開枠

《幻奏の音姫スペクタキュラー・バッハ》×1
 幻奏出張パーツ。蘇生効果のお陰で実質2体分のリンク素材になるので、P召喚後まで残しておくと最終盤面の調整が楽になる。再利用できないので展開が終わったらさようなら。
《軌跡の魔術師》×1
 好きなPモンスターをサーチできるカード。《ドドレミコード・クーリア》《覇王門の魔術師》《無孔砲塔-ディセイブラスター》が候補で、手札にどれだけ引き込んであるかでサーチ先を変える。
 デモンスミス初動のみ専用の展開を行うため《レドレミコード・ドリーミア》をサーチする。
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》×1
 《アストログラフ・マジシャン》か《ドドレミコード・クーリア》を、どちらも手札にあるなら《無孔砲塔-ディセイブラスター》EXに送ってガチャガチャしながら最終盤面を整えるカード。Pスケール破壊で1ドローの効果がありがたい。
《賜炎の咎姫》×1
 最終盤面に《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》が残せるので採用。EX枠を開けるならこのカードが入れ替え候補。
《S:Pリトルナイト》×1
 初動展開が難しい場合に効果モンスター2体並べて1妨害作れる有能カード。素材も軽く、もし全体除去を喰らっても自分のモンスターを避難させられるのが偉い。
《グランドレミコード・クーリア》×1
 先行展開の終着点。万能無効と《覇王龍ズァーク》の効果を使うためにリンク先を2か所開けておくこと。

覇王枠

《覇王龍ズァーク》×1
 《覇王龍の魂》で《グランドレミコード・クーリア》のリンク先に脱法召喚・脱法発動することで相手のフィールドを更地にする。単純に攻守4000の強力な打点・壁なので《グランドレミコード・クーリア》が場に無くても相手ターン開始時に即出しして下記モンスターに繋げ、最終的にターンが返って来れば儲けもの。
《クリスタルクリアウィング・シンクロ・ドラゴン》×1
 《覇王龍の魂》の墓地効果で場に出すモンスター。魔法・罠無効とモンスター効果耐性付与のお陰で相手ターンを耐え抜くポテンシャルを持つ。

捲り枠

《閉ザサレシ世界ノ冥神》×1
 耐性持ちのモンスターをリリースで除去するために採用。ついでモンスター全無効・墓地特殊召喚無効も強力。悪魔族・光属性なので、役目を終えた彼女を素材にデモンスミス展開へ繋ぐことができる。
《アクセスコード・トーカー》×1
 リンク2素材4300打点とバック除去を担う。《閉ザサレシ世界ノ冥神》+モンスター1体から続くデモンスミス展開の終着点。

展開方法

 《魔を刻むデモンスミス》1枚初動は上記のXの動画の通り。
デモンスミス展開から宣告者の巫女初動ルートに繋げるために、ベアトリーチェとスプライト・エルフを使用している。

 基本的に幻奏1枚初動を優先して動き、幻奏出張展開を出し切るか途中手札誘発で妨害で止められた後からデモンスミス展開を付け足して《軌跡の魔術師》のリンク召喚まで繋げられるように動く。
 先にデモンスミスから動いて中途半端にフィールドにモンスターが残ってしまうと《オスティナート》や《幻奏の歌姫クープレ》の制約に引っかかってしまうため注意。
 1枚初動の優先順位は《オスティナート》→《幻奏の歌姫ルフラン》→《魔を刻むデモンスミス》→の順番。

 無事《軌跡の魔術師》のリンク召喚に成功したら最終盤面に必要なペンデュラムモンスターを選ぶことになる優先順位は以下の通り。
1:《魔を刻むデモンスミス》1枚初動ルートでスケールが揃っていない
 →《レドレミコード・ドリーミア》
2:《ドドレミコード・クーリア》or《ドレミコード・エレガンス》未所持
 →《ドドレミコード・クーリア》
3:《覇王門の魔術師》or《覇王門の魂》未所持
 →《覇王門の魔術師》
4:上記2つのどちらも所持
 →《無孔砲塔-ディセイブラスター》

スケールを揃えてP召喚した後は《フルメタルフォーゼ・エレクトラム》をリンク召喚して最終盤面を見据えながらフィールドを整えていく。EXデッキに送るPモンスターは《アストログラフ・マジシャン》を優先し、手札にあるなら《ドドレミコード・クーリア》を、それもあるなら《無孔砲塔-ディセイブラスター》を選ぶ。
 もしサーチ先のカードを素引きしている場合の理想盤面は以下の画像の通り。

フィールドに用意できる妨害は最大7妨害。
・Lクーリア:万能無効+Pクーリア特殊召喚
 →Pクーリア:攻撃力2700以下の破壊
・咎姫:相手モンスター破壊
・リトルナイト:一時除外
・覇王門の魂:攻守4000モンスター特殊召喚+フィールド全破壊
 →クリスタルクリアウィング:魔法・罠無効+モンスター効果耐性
・ディセイブラスター:縦列無効
 咎姫の特殊召喚の制約があるため、特殊召喚が必要なLクーリアと覇王門の魂の妨害&墓地効果は咎姫よりも先に使う事。

主要初動カードと最終盤面

基本どの展開でも最終的にLクーリア+Pクーリアがフィールドに存在する盤面を目指す。

1枚初動

《オスティナート》

スケール:1~9、1ドロー、召喚権未使用。
盤面:Lクーリア・リトルナイト・エレクトラム(+墓地に咎姫)

《幻奏の歌姫フルラン》→《覇王門の魔術師》サーチルート

《軌跡の魔術師》で《覇王門の魔術師》をサーチしたルート。
スケール1~9、2ドロー
盤面:Lクーリア・覇王龍の魂・エレクトラム
備考:P召喚可能な光属性レベル2~8モンスター1体追加でエレクトラム→リトルナイト

《幻奏の歌姫フルラン》→《ドドレミコード・クーリア》サーチルート

《軌跡の魔術師》で《ドドレミコード・クーリア》をサーチしたルート。
スケール1~9、2ドロー
盤面:Lクーリア・エレクトラム(+墓地に咎姫)

《魔を刻むデモンスミス》

条件:《宣告者の巫女》が手札に無いこと。
スケール1~8、1ドロー、1200バーン
盤面:Lクーリア・エレクトラム(+墓地に咎姫)・Pモンスター1体
備考:P召喚可能なレベル2~7のモンスター1体追加でPモンスター→リトルナイト

2枚初動

《オスティナート》+《魔を刻むデモンスミス》

条件:《宣告者の巫女》が手札に無いこと。
スケール1~9、1200バーン、3ドロー
盤面:Lクーリア・リトルナイト・エレクトラム(+墓地に咎姫)・Pモンスター・覇王門の魂

《オスティナート》+《ドドレミコード・キューティア》

スケール1~9、1ドロー
盤面:Lクーリア・リトルナイト・エレクトラム(+墓地に咎姫)・Pモンスター・覇王門の魂

《宣告者の巫女》+グレーシア以外のドレミ1枚

スケール1~8、1ドロー
盤面:Lクーリア・エレクトラム(+墓地に咎姫)・Pモンスター1体
備考:P召喚可能なレベル2~7のモンスター1体追加でPモンスター→リトルナイト

《ドドレミコード・キューティア》+グレーシア以外のドレミ1枚

最弱初動。
スケール1~8、1ドロー
盤面:Lクーリア・Pモンスター1体
備考:P召喚可能なレベル2~7のモンスター1体追加でPモンスター→リトルナイト

このデッキの弱点

  • 手札・デッキ・EXデッキから何度も展開するデッキなため、《増殖するG》《マルチャミー・フワロス》どころか《マルチャミー・プルリア》も刺さってしまい、それらをガン積みできる【天盃龍】を始めとした後攻デッキに弱い。

  • 相手の妨害を抜けた先の制圧盤面が他のデッキと比べて弱い。万能無効が《グランドレミコード・クーリア》1枚しか場に存在しないため全体除去を連打されるのが苦手。また万能無効を最初に打たされると、その後の妨害を破壊と汎用カードで凌がなければならない。更に妨害するカードの順番も分かりやすいため適確に急所を射抜かれると妨害盤面が瓦解する。

  • 展開ルートが細く長く、それでいて途中の止め所がリトルナイトしかない。デモンスミス出張である程度柔軟に対応できるようになったものの、それでも途中で誘発を喰らうと最悪丸腰でターンを渡すことも。

  • P召喚主体の先行展開デッキであることに変わりはないので、《魔封じの芳香》等の制圧札、《クシャトリラ・シャングリラ》等のフィールド封印、《次元の裂け目》等の除外といったペンデュラムメタが重く刺さってしまう。

採用を見送ったカード

《閉ザサレシ天ノ月》
 効果モンスター2体からデモンスミス展開に繋がるモンスターだが、各初動に非対応かつ召喚権を使わずに効果モンスター2体を並べることが稀なので不採用。デザイナーコンボ相手である《閉ザサレシ世界ノ冥神》で《刻まれし魔の鎮魂棺》に繋がることも向かい風。
《刻まれし魔ディエスイレ》
 他のデモンスミス出張カードと違い最終的にフィールドに残すモンスターであり『ドレミコードデッキに1枚初動を供給する』という1番の出張理由から遠いカードだったため。
《エキセントリック・デーモン》
 《刻まれし魔の詩聖》の効果で《魔轟神ルリー》とのサーチが共用できる除去札なので面白いと思ったが、後攻で使うカードかつ効果使用後はEXデッキに送られてしまいデモンスミス展開に使えないので不採用。
《覇王門零》
 《覇王門の魔術師》のP効果でサーチできるスケール0であり、EXデッキに溜まった《ドドレミコード・キューティア》をP召喚可能だが、素引きのリスクが無視できない為不採用。
《召命の神弓-アポロウーサ》
 上振れすれば2~4素材で出せるがリンク4は重くモンスターしか無効にできないため、素材の軽い《S:Pリトルナイト》に変更。
《揚陸群艦アンブロエール》
 展開のついでに《賜炎の咎姫》と一緒に墓地に送って破壊を増やせるが、他制圧カードと破壊が被るので、一時除外で妨害できる《S:Pリトルナイト》の方が良かった。
その他シンクロ・エクシーズモンスター
 デモンスミス展開枠を空ける為にリストラ。

今後の課題

  • 使用済みの《オスティナート》《幻奏協奏曲》など不要になった手札の使い道、デッキに合いつつ手札コストを要するカードが有るか。

  • 直接展開に関与しない汎用カード、《ライトニング・ストーム》《三戦の才》《賜炎の咎姫》《閉ザサレシ世界ノ冥神》《アクセスコード・トーカー》を別のカードに変更できるか。

  • 展開順を見直して、より少ない展開でより強いカードを盤面に残せないか。

  • 千年メタビート環境を見据え、メタカードを差し込めるか。

その他の雑感

  • デッキの強さはフリーで勝ち越し、ランク戦ではダイヤ帯底辺。環境デッキ相手は先行かつ手札誘発の刺さり次第で何とか……といった程度。環境デッキ相手に後攻はほぼ負ける。

  • EXデッキに余裕が全く無いのでメインデッキで弱点を補完したいが、メインデッキが厚くなると、そもそもデモンスミス関連カードを素引きできる確率が減ってしまうので、それならいっそデモンスミスを抜いたほうがいい。

  • 幻奏・覇王・ヴァリアンツ・超重・音響戦士・勇者・クシャトリラ・深淵の獣・その他手札誘発etc……と、色々混ぜた60枚デッキの方が安定性はともかく楽しい。

  • デモンスミス展開で《宣告者の巫女》を出すなら【粛声】で良くない?そうですね。

おわりに

 いかがだったでしょうか。ドレミコードを使いたい一心で探求した成果を吐き出したくて初めてnoteに投稿しましたが、同じ様な悩みを抱えている決闘者のヒントになり得たら幸いです。『こうすればもっとドレミコードを強く楽しく使える』というアイディアがありましたら是非Xでアドバイスしていってください。

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