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囀る鳥は羽ばたかない 9巻 初めて読んだ感想

ようやく囀るの9巻を読んだ。
本誌を購入しているので内容は知っているのだが、通しで読む勇気はなかなか出なかった。

そして発売から2週間以上経った昨日ようやっと読んだ。

本誌で追いかけているときと通しで読むのとでは印象違うから。

そんな意見を聞いていたので、2024年に入ってからジワジワと苦しんで悶えていた私でも、もしかしたら見方が変わるかも知れない!と淡い期待を抱いて読んだ。

結果、今は淡い期待を抱いていた私は9巻のパワーにやられて屍となった。


読み進めるのが辛くて仕方なかった。展開知ってるのにページをめくるのがしんどかった。
セのシーンってこんなに虚しくて悲しくて辛いもんかと思った。
勘弁してくれよ。そんなの現実世界だけで十分だよ。

BLってセがエロくて幸せでハッピーハッピーなものが沢山あるのになんだこれ。やべえよ。囀るやべえよ。


こうやって描くと作品の批判のように捉えられるかも知れないが、そうではないことだけはきちんと伝えておきたい。

少し話は逸れるが、ポジティブに解釈することがファンとして、人として正しい行動である、という考え方は沼と呼ばれる界隈に限らず、そこら中にある。
仕事だってそうだ。愚痴ってばかりいないで前向きにやった方がいい。まあそれはそうである。



嫌なこと言うような奴は心が貧しいのだ、幸せになるためにはポジティブであるべきである、みたいな教えとかもなんか知らないけどよく見る。SNSとかで。あれ何?あんた誰?とは思っているが、まあそれが間違っているとも思っていない。

ただし、自分が感じたことを否定しなくていいんじゃない?と思っている。
辛い、悲しい、腹が立った、呆れた、ネガティブな感情を押し殺したり否定する必要はない。

他人に見せてくるな!という意見もあるだろう。
それもわかる。しかしポジティブな意見が相手を傷つけないという保証はどこにもないのだ。
だれも傷つけたくないなら黙るしかない。
でもなんなら黙ってると怒る人もいる。なんで黙ってんの?!って。
もう無理じゃん。生きてるだけで人は誰かを、何かを傷つけてしまう。

少し乱暴だが、そういうわけで今回も囀る9巻読むのしんどかったーー!とこうしてnoteに書いている。

普段からそんなに漫画にしろ小説にしろ沢山は読まないし、映像作品も沢山知っているわけではない。
と、いうかそんなに沢山見たり読んだりができないのだ。

1つの作品に対してあれやこれや考えて、自分のこれまでの経験とかいろんなものと混ぜてこねて発酵させて…とやるので非常に消化に時間がかかるのだ。牛よりも消化に時間がかかる。

囀るは特に消化に時間がかかる作品の一つで、そんな作品はなかなか出会わないので、やっぱりすごい、になるのである。

これまでの感想は矢代に対して、百目鬼に対して書いてきたが今回はちょっとまだそこには辿り着けそうにない。


pixivにいくつか9巻に収録されているお話を読んで以降に書いた二次があるので読んでもらえたら嬉しいです。

(イラストはふざけています)

ではまた。

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