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飛ばないボール問題:将来予測編 2024と2025年はどうなるか? プロ野球(NPB)の打低の原因は打者層のレベル低下

プロ野球は2019以降打低が続いている。その原因は2019年に打てる打者だった面々が30オーバーでそこから高齢化したからだ、と以下記事で説明した。

ではこれ以降の将来予測はどうなるか?これは現在の打者層の年齢を考えればよい。

参考 第439回 【プロ野球】年齢別球速・OPS(2023年)

https://yakyumaru.com/2024/02/02/post-27688/

以上の記事によると年齢別OPSは以下の分布になる。

21歳以下.627(14人)
22-23歳 .650(40人)
24-25歳 .664(32人)
26-27歳 .684(36人)
28-29歳 .691(30人)
30-31歳 .671(34人)
32-33歳 .658(23人)
34-35歳 .743(14人)
36歳以上.679(7人)

是非参照元記事も見てほしいが34,35歳を除いて綺麗な29歳ピーク曲線を描いている。

この34,35歳は所謂88年世代、ハンカチ世代を指す。この層が未だに球界で最も打てる勢力なのだ(ただし人数自体は多くない)
これまで2019年からの打低もこの勢力が高齢化して打低になっているというのは前回記事で説明した通り。
ここから恐ろしいことはこの34,35歳世代がより高齢化することでリーグの打低がここ数年はより進行するだろうということである。
なおのこと恐ろしいのは元参照記事にあるとおり、投手では逆に21歳以下が一番球速が早い、若ければ若いほど球速が早いことである。

打者は一番打てる88年世代が引退、球速の速い若い世代がドンドン入ってくる

これに伴って、ますます今後数年にわたり、打低は進むだろうという予想をここに立てておく。

備考1) 年齢別に打席数を考慮した考察が考えられるが今回は実施しない。今後誰かの実施を待つ。
備考2) 年齢別のOPSは28,29でピークを迎え、加齢で低下していく。詳細な参考データは割愛するが、29歳でOPS.800の場合、32歳には.768、34歳には.738。37歳では.683という程度のペースで減衰することがわかっている。
これは2019以降の打低の原因は88年世代の高齢化という仮説に適応できる。

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