酵素シロップ/発酵を待つ

見よう見まねで、シロップを醸成している。

プラム600g、レモン3切れ、カルダモン3粒、白砂糖をビンにつめて、毎日混ぜる。もう20日ほど経った。

これが酵素シロップなのか、発酵食品なのか、よくわからないけれど。

漬けている、というほどほったらかしでもなく、
つくっている、というほど手をかけているわけでもなく、
醸成している、と感じる。
時間の経過に任せて、変化を見つめている。

酵素シロップは
「発酵が進むと、泡が立ってくる」
らしいのだけど、見えている小さな泡粒が発酵によるものなのか、しばらくは確信が持てなかった。

フタを開ければガスの抜ける音がするので、発酵はしているのだろう。
でも、「正しく」進むことができているのか、わからなかった。

発酵食品づくりで失敗したこともあったので(腐敗させてしまったことが一度ならずある……)、少し不安だった。

不安なままでも、時間は過ぎる。
ある朝、瓶を持ち上げると、炭酸水で見るような泡が立ち上っていた。

努力が報われる、というほどのことはしていない。
それでもホッとしたし、嬉しくなった。

漬ける、というほどそれっきりではないけれど、
つくる、というほどのことはしていない、
シロップが醸成されるまでの間に、できることもある。

発酵を助けるように砂糖の分量や種類を変えたり、
混ぜる回数を増やしたり、
置く場所を変えたり。

でも、ほとんどは、信じて待つことなんだ。

「待つ、を、する」のではなく、
(信じているから)わくわくして、楽しみにしながら、見つめるだけ。


2024/06 シロップについてのおぼえがき/あるいは信じて待つということ





#台所実験室  #酵素シロップ 

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