
”クルマ”という文化を愛する、エンスージアストに捧ぐ BMW ALPINA B3 Limousine 3.2 ’96

”クルマ”という文化を愛する、エンスージアストに捧ぐ
BMW ALPINA B3 Limousine 3.2 ’96
6 Speed MT build number “002”
空腹を満たすだけではなく、そこに楽しみや美的感覚、カルチャーをも味わいたい。 いわゆるグルメという定義。
栄養を補給するだけであれば、効率であったりコスパを考えるとグルメというのは、必ずしも必要なものではないかもしれない
しかし、それは人生に彩りを加えるには必要不可欠な歓びと言える
それは移動をするという行為、クルマという”移動手段”を選ぶことに対しても、同じ。
クルマは単なる移動をする道具ではない。その過程を楽しむものである。 そう考えるエンスージアストなあなたにとって、このクルマは至福の一台なのではないだろうか?
美的感覚くすぐるエクステリア、メカニカル的なエモーショナル。そして背景にある当時のカルチャーやメーカーのヒストリー。 それらを妥協することなく それを全部、味わいたい愉しみたい。
そんな、エンスーなクルマ好きに応えてくれる存在 。それが、ALPINA B3 なのだ
特別に与えられた緻密に組み上げられたアルピナ謹製のストレート6エンジンが生み出す力強さと速さ、ここちのよいエンジンサウンド。
コンパクトなボディでワインディングでの心地よいフットワーク。それを自らの手で操るマニュアルトランスミッション。
そして心穏やかにひたすら走り続けることができる傑出した快適性
美的感覚、何度も惚れ直すスポーティでありながらエレガンス漂うオトナな色香なエクステリアにインテリア
まさに、五感に訴えるフィーリング
そのすべてが、その”移動をするという過程”を、心から存分に楽しむ為に創り出されている。
アルピナマジック それはエンスージアストにとっては至極の世界。
そして、この B3 3.2 のシリアルナンバーは002

001はドイツにデリバリーされて翌年にスウェーデンに送られているので、事実上、日本に入ったE36 B3リムジン 3.2ではトップナンバー。
この次の日本向けの個体は013のようですので、シングルナンバーの日本向けのB3リムジン 3.2はこの車だけ。 コレクターズアイテムとしても心を満たしてくれるだろう
クルマは単なる移動の道具ではない。 クルマという道具で、その”過程”を心から楽しみ、美的感覚くすぐるエクステリア、メカニカル的な魅力 そして背景にある当時のカルチャーやメーカーのヒストリー。
クルマという文化をことを愉しむことに人生の歓びがある。 そんな”エンスージアスト”な貴方に、この一台を
ボディカラーはアルピナブルーⅡ

そしてそこに入るデコレーションラインはゴールドを選択
これぞアルピナというスタイリングと言えるだろう
そして、もとのE36のボクシーなボディデザインをより魅力的にするのが前後のスポイラーとクラシックホイール

フロントのスポイラーやトランクのスポイラーのデザインをよく見るとボディの角のラインからキレイに繋がっている この細かいデザインのこだわりが、エレガンスを生み出すのだ


テールゲートにはB3 3.2のエンブレム。その秘めたるスペックを主張する

その低いボンネットの下に潜むは、アルピナ謹製の3.2リッター直列6気筒のNAエンジン。

3.2というとM3を連想するかもしれないが、それとは全くの別物。 アルピナのこだわりが詰まったチューニングエンジンなのだ

ベースとなった328iに準じ、搭載するM52エンジンをベースにアルピナがチューニングを施したもの。
まぁ簡単に言うとそんな感じでありますが、そんな簡単に表現してはいけない
その中身はこだわりに満ちている ベースはM52B28エンジンではあるものの、そこは少し普通のそれとは違う
通常のM52エンジンはアルミブロックであるためチューニングベースとして強度的な不安要素がある
そこで同じM52ではあるものの、アルミではなく鋳鉄ブロックを採用している 「アメリカ仕様の”M52B28US”」をベースに手が加えられた
ピストンはマーレ製の軽量ピストン。カムシャフトにも手が入れられ、腰下部分コンロッドとクランクシャフトは、同じ鋳鉄M52ベースであるUS仕様のE36M3に採用されている”S52B30”のものを採用するなどなど エンジン内までしっかりと手が加えられている
排気量は2.8Lから3.2Lまで拡大され、排気系のパーツややシーメンスECUもそれに合わせてセッティングを変更し
その結果、エンジンスペックは、193hp/280Nmから265hp/330Nmにパワーアップ。
文字通りアルピナ謹製のチューニングエンジンなのだ。
本格的なチューニングエンジンでありながら、そのフィーリングはとにかくシルキー。それていてググっと体をシートに押し付ける力強さとダイナミックを誇る 同時にウルトラスムースな回転フィールは他には代えがたい魅力をもつ
アルピナの証であるブルーのメーター。

静かに勢いよくレブカウンターはレッドへ駆け上がっていき、グイグイとスピードメーターの針は上がっていく
そしてそのエンジンに組み合わされるミッションは、ゲドラグ製の6速マニュアルトランスミッション。

この年代のアルピナ謹製のスペシャルなエンジンをより最大限に味わうにはMTという選択しかないでしょう。 ハイパフォーマンスさを誇りながらインテリアにはウッドを使用する。
速さを追い求めつつ、そんなに熱さを感じさせないオトナなクルマであること。それも絶対なのだ。
ドアを開け、乗り込んだ時にオーナーを迎えてくれるインテリア

インテリアはベースとなった3シリーズに準じたもの。 インパネのデザインはドライバーに向けたデザインになっており、ドライバーズカーであることを主張している
インテリアのパーツはアルピナらしいアイテムで装飾されており、ドアを開けた瞬間からトクベツ感を感じられる
シートはレザーではなく、座り心地やわらかなファブリック。 シートのセンターのアルピナクロスの模様が、この時代にしかない味を醸し出している

アルピナのロゴが入るステアリングは緑と青のステッチが入る専用品
そしてシフト周りを彩るのがウッドのパネル。これがあるだけで室内がパッと華やかになるだけでなく、スポーツカーを凌ぐポテンシャルを持ちつつも、あくまでオトナなサルーンであることを主張する
コンパクトなサイズなE36世代だが、そこは3シリーズ。大人がしっかり座れるリアシートを備える。


家族や友人を乗せて遠くへ旅行など実用面でもしっかり応える
E36型も登場から30年以上。96年車のこのクルマも、ネオクラシックを越えてクラシックの領域に入りつつある。
そこで気になるのは、オーディオなどインテリアのパーツ。当時の雰囲気を味わいたいのなら、外せないポイントだ
オーディオは新車からの当時モノであろうSONY製オーディオ。

カセットに加え、CDチェンジャーにも対応。トランクにセットされるCDチェンジャーもSONY製。

今時そんなの使わないよと思うかもしれないが、今となっては当時の雰囲気を残している貴重なアイテムだ。

このアルピナロゴの入ったマットも今となっては貴重品。
ClassicなBMWを探すにあたってチェックしたいポイント。トランクのツール類。

使う使わないは置いておいて、今の車にはない丁寧に作られたツールケース。
何かあった時の手段として、これだけ工具が充実していれば安心。「いざという時はドライバーが対応しなさい」という今では味わえない車との対話が可能だ。
この車は、クルマとクルマという文化を愛する人の為に生まれた。
BMW ALPINA B3 Limousine 3.2 ’96

見た目はコンパクトなサルーンだが、その実力は折り紙つき。
ジェントルな見た目の中には緻密に組み上げられたアルピナ謹製エンジン。
スポーツカーに引けを取らない動力性能を誇り、それでいて心穏やかに乗れる快適性。 何度見ても惚れ直すスポーティでエレガンスなスタイリング。 それはアルピナの創り出す世界観、アルピナ・マジック
この年代のアルピナは、その色が濃い時代でもある。 クルマは単なる移動の道具ではない。 クルマという道具で、その”過程”を心から楽しむことに人生の歓びがある。 そんな”エンスージアスト”なあなたに、この一台を

アルピナが今現在どこにあるのかを追っているサイトによると、生産した物の半数以上が日本へと輸入された模様
だが今ではその内の相当数がヨーロッパなどの海外へと輸出されてしまっているようだ。
エンスーなBMW LOVERな皆様。乗るなら、今です。
