あるモキュメンタリー本について。
こんばんは。
先日、ある本を読みました。今の会社に入社してから、ほとんど漫画か仕事に役に立ちそうな本(発達障害の人の本、ベトナムに関する本、アンガーマネジメントについての本など)しか読んでこなかったのですが、それ以前は小説を読んでいました。
道尾秀介さんや石田衣良さん、羽田圭介さんなどです。ミステリー小説を書いた時期もありましたが、今は本棚とお友達状態です。
今回手に取った本は、ホラー本でモキュメンタリー(フィクション)でした。あえて、タイトルは伏せておきます。
ホラー系の本の編集者が、若手編集者が行方不明になったことで、その方の情報をお持ちの方は、連絡をくださいという導入。
そこから、その編集者とのやり取りだったり、その編集者が題材にしようとするある場所に関する不思議な話を取材した記録や、SNSへの書き込みなどを数ページにまとめたものが、徒然に綴られているものです。
私自身、書店に平積みされていたので、売れているんだなぁと手に取ったので、それが実話なのかモキュメンタリーなのかは、知らずに最後まで読み終えました。
読後感は最悪で、すごく悪い夢を見そうな、そんなモヤっとした気分にさせられる本でした。
全部読み終わってから、レビューを見てみようと思い、Amazonを開いたら、モキュメンタリーと書いてあって
「あぁーこれが実話だと思った読むのと、フィクションだって思って読むのとでは、かなり印象が違うなぁ。」
と思ったのです。
実話だとしたら、それこそ恐ろしい話で、ただのホラー体験の羅列がパズルのように組み合わさって1つの画になる感じですが、フィクションだと思ったら、この読後感の最悪な気持ち返せよ!と思ってしまいます。
面白さで言えば、読み終わってからの感想だと、実話かフィクションなのか境界線があいまいになるくらい、上手い書き方だと思います。
けれど、フィクションならいくらでも脚色出来ますよね。そう考えると予定調和で、面白くなくなってしまうので、残念です。
興味がある方は、是非さがしてみてください。
見つけてくださってありがとうございます。
と作者から間違いなく喜ばれるでしょう。