【エッセイ】映像化の是非について。
こんばんは。
先日、とても悲しいニュースが流れました。漫画家の自死です。
これについては、X(旧Twitter)で皆さんが多く呟かれていますが、とてもあんな短い文章では綴り切れないので、こちらにて書くことにしました。
私は、普段から漫画を沢山読みます。漫画が大好きで、漫画に関して言えば電子書籍には反対です。
理由は、作者のこだわりが表紙だったり、表紙を外した裏だったり、そういう細部にわたって見れるのが好きだからです。
クリックすれば簡単にデータで手に入れられますが、それ自体が軽んじられているようで、私は好きではないのです。
勿論、携帯1つあればいつでも見ることが出来る便利さは分かります。でも、私の中では片手間で読むようなものではなくて尊敬を持って、正座して読みたいくらいの気持ちなのです。
一方で、漫画は読みますがアニメは観ません。画も変わってしまうし、全てが描かれる訳ではないからです。
そういった意味でも、ドラマ化や映画化などの映像化にも反対です。
今まで、原作が漫画の作品は読んだことのある漫画なら、ちょっと観てみようかなぁ?と観ています。
でも、結局漫画の域は越えないというのが率直な感想です。別物として捉えてなら観れますが、一緒とは思えないのです。
だから、途中離脱した映像化作品は沢山あります。
映像化するにあたり、勿論打ち合わせを重ねて、ある程度お互いに譲歩して作られるのだとは思いますが、映像化されることでその原作に興味を持ち、購買に繋がるならwin winかと言われれば、それは違うと思います。
自分が綴ってきたモノたちが、誰かの手によって(言い方は悪いですが)汚されるのは、耐え難いものだと思います。
では、今後この問題がどうなっていくかということは、双方本当に納得いく形っていうのは、ないんだと思います。
もしかしたら、映像化が減るかもしれません。でも、仕方がないことだと思います。
亡くなる必要がなかったのに、そうしなければいけないような状況を作ってしまったこと、そしてもう命は戻らないということ。どういう思いで、最後を過ごしたか、どういう思いで自分の考えを綴ったのか、今一度考えて欲しいです。
今はただ冥福をお祈ることしか出来ないのが、悲しいです。