見出し画像

決算いいのに売られたと泣いているあなた

皆さんは決算がいいのになんで下落するんだよ!とブチ切れたことはありますでしょうか?私はあります。
売上高は予想を上回って、EPSも予想を上回って、ガイダンスもそれぞれ上回って、-10%。

ひっくり返りますよね。これ。
好決算の定義は、この数字に注目しろといってたんちゃうんかい。と。

残念ながらそこまでシンプルではないのです。
なので決算後ぶっ飛ぶ銘柄や、いまいち上昇しない銘柄、意外と復活する銘柄と出てくるわけです。
では投資家は何を見てるのか。この部分の説明をしていきます。

ぶっ飛ぶ決算の定義。
XXXという懸念があり成長鈍化要因となって株価は売られてきた。今回の決算ではEPSは未達だけどXXXという懸念が払拭された可能性が高い。

当然予想よりも大幅に上回る成長率や収益率、初の黒字化などグロースで好まれる点は、そのまま素直に株価に反映されがちですが、上記のような懸念されていた点が改善!底打ち!!みたいな展開もとても好まれるわけです。

実例 SNOW

8月22日 スノーフレークがオープンなIcebergフォーマットを採用したことで、従来のストレージ収益モデルが圧迫される可能性がある。(Keybanc)
8月22日 Icebergの導入によるデータストレージ収益の減少が懸念される。(Bernstein)
8月22日 より保守的な設定にもかかわらず、スノーフレークの業績は期待に応えられず、アイスバーグの影響を完全には消化できていない(Wells Fargo)

11月22日 アイスバーグテーブルや典型的な最適化やストレージの逆風を十分相殺している(Citi)
11月21日 Icebergの影響は市場の懸念よりも軽微だった。(Sotiabank)
11月21日 アイスバーグへの移行によるストレージ収益の潜在的な低下をめぐる懸念が和らいだ (Piper Sandler)

その結果以下のようなチャートになりました。

この11月の決算の上げ方って単純に数字が予想を上回っていた程度じゃ発生しないパターンですよね。しかも後もしばらく落ちることなく買いが入ってることがわかります。これが良い決算ということになります。

ちなみに8月の暴落時には決算で以下の通りの数字を出しています。
決算ハイライト

  • 非GAAP EPS: $0.18(予想+$0.02

  • 収益: $8.69億(前年比+28.9%、予想+$1,867万)

  • 製品収益: $8.29億(前年比+30%)

  • 残存履行義務(RPO): $52億(前年比+48%)

ガイダンス更新
🔹 Q3見通し

  • 製品収益: $8.5億 - $8.55億 (予想8.53億)

  • 調整後営業利益率: 3%

🔹 FY25(2025年度)見通し

  • 製品収益: $33.56億(予想$33.0億→上方修正)

どうでしょうか?
決算いいのに売られたから買いのチャンス!といってロングしてたら1ヶ月以上低浮上のままでした。

このように決算は単純じゃないです。
予想対比の数字は重要ですが、もっと重要なのは中身です。これがファンダメンタルズの分析ということになります。

当NOTEでは単純に決算情報の翻訳や生成AIにまとめさせた要約ではなく、こういった投資家が注目しているポイントをできる限りカバーしながら、情報を出すようにしています。

有料記事になりますが、2025年の好決算銘柄の解説記事を出しました。
ほんとに好決算の次の日に買えと言われたけど、大丈夫なの?と心配な方、是非ともご覧ください。

おもしろかった、参考になったと思ったら是非ともフォローしてください〜。

当NOTEはデイトレ前の準備の先出しと振り返りをやりながらトレードスキルを磨くアカウントです!以下の記事をご覧ください。

免責事項

当NOTEでは、特定の銘柄や市場の動向についてコメントすることがありますが、これらはあくまで個人の見解・予想であり、投資の助言や売買の推奨を目的としたものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。





いいなと思ったら応援しよう!