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Renameの可能性

名古屋市千種区にあるFINEという会社

サスティナブルが昨今話題になっている。
株式会社FINEのHPに記載されているように年間約29億着の衣料が生み出され、消費14億着、うち15億着は廃棄、海外への輸出などで大半を消費していない。
無駄を省くために衣料メーカーも必要な数を必要な分だけという指針に変えつつあるが、まだまだ追いつかないのが現状。
そこでRenameというブランドを紹介したい。
このブランドは、廃棄予定の物を買い付け、タグを変えることでブランドの価値を守りつつ、自社の販売製品として変えている。
表舞台に出れなかった在庫を再度販売させるための仕組みをつくっているのだ。

先日nano universeの店頭販売も開始。

Renameタグをセレクトショップで見れる機会が出来るとは思わなかった。
一度は売れ残った廃棄在庫がタグを替え店頭に並んでいる。
その年に売れなかったものも売れるということだ。
いかにトレンド、流行という言葉で廃棄が決定されていることがよくわかった。
それくらい日本人、いや先進国は流行に敏感になりすぎているのかもしれない。

FINEの取り組みは地球環境へのアプローチだけではなく、企業に対してのメッセージにもなっているのでは無いだろうか。
この会社が活躍をすればするほど、アパレルメーカーは販売計画を練り直す必要性があるように感じる。
このビジネスモデルを参考にしていきたいなと思っているし、近々挑戦出来そうな話を頂けている。
それは約束事が決まり次第伝えていこうと思う。

古着を売ることで出来ること

自分も5年、10年着ていける古着を選定し販売している。
色もトレンドカラー入れず、モノトーン、広げてもブラウンやネイビーなど着やすい物を選んでいる。
あまりに変化してしまうとイメージが崩れるだけではなく、自分のところにもいずれ廃棄しなければならないようなものを持つのはしたくない。
だからこそ見せ筋には走らない。

流行色やビビットなカラー、パステルカラーなどが主に廃棄になる。
もちろん型もそうで流行がある。
色選びしたいからこそカラーバリエーションは増やすのだが、こういったものを見せ筋と言う。
本来売れる色は限定されていることが多い。
ボールペンの色で考えるとわかりやすいのだが、一番消費するのは何だと思うか?





答えは黒色だ。

ただ単色だけ置いておいても売れないのも理由の一つで色々なカラーを置く。
おにぎりもそう。
シーチキンマヨが売れ筋だとしても変化球が沢山ある。
押し寿司のおにぎりタイプまであるのは、シーチキンマヨだけ陳列していても売れないからだ。
その分押し寿司は廃棄になる確率は高い。

以前伝えたジャム理論のように、多すぎると選ばれなくなる傾向が高いのもある。
売れなかったものはほかの会社が買い取って売ってもなかなか売れない。
古着業界に売れなかったものを卸しているため溢れているのは事実。

流行色、流行な型は必要な分だけ。
本来は利益重視であるべき会社。
ただ売り上げ重視になっている会社の体系が、廃棄を招いている。


自分は個人でやっているので仕入れ値が低くても手を出したくないのは、こういった体系への小さな反抗でもある。

もちろん、売れるものだけ置いたとしてもVMD上成立しないことは沢山ある。
難しいことだが、僕自身がドライフラワーや古着で実践している色を絞る行為は割とはまっているので企業にももっと特色を出してほしい。

話が脱線してしまったが、Renameの働きが日本にどのように作用していくのか興味津々だ。
コロナの状況で会社の存続を考えなければならない機会が多くなった。
必死なのは事実だと思う。
だけども考えなくてはならない。
SDGsに乗り遅れている日本だが、周りのことを考えることが会社の存在意義として確立される会社が多くなることを夢見ている。

自分自身も出来ることを真摯に取り組みたい。



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フローリスト堀祐次郎
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