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想いを綴る

言語を考える

日本語を美しいと感じる。
同じ言葉でも違う意味をいくつも持ち、
音読みすると同じ言葉でも多種類にわたってあることから、海外の方には難解な言語とされている。
ひらがな、漢字、片仮名。
日本語という言語の中にも3種類の文字に分かれる。
プラスして方言も混じるので、日本人ですら理解できない言葉もある。
英語の26文字でさえ難しいと思うのに、もし日本人で無かったら日本語は覚えようとは思わなかったかもしれない。
ただ、僕はこの日本語に誇りを持っている。
50音から作られる文字、動詞と動詞を繋げることでより表現に深みが増すことなどから多様性のある言葉だと思ってきた。
それは海外で特に思い、感情を英語で伝えようとしたときにシンプルな表現しか出来ないことがもどかしかった。
それと同時に、一つの事象にこれだけの感情が巡るということを特異に思い、感受性が豊かだということに気付かされた。
それが人を想う心であったり、戦争を二度と起こしたくない思いであったり、物に対する愛着であったり、様々なところで生きていると実感さえした。
一方で自殺などの傾向も強いことから、感受性が高いがゆえに言葉に苦しむ国であるとも理解をした。
言語が人格を作っているとも思うからこそ、この小さな島国の言葉がすごく好きだ。
だから出来れば人を傷つける言葉は使いたくないと心に決めている。

綴るとは

先日、私の紹介を自分事のように書いてくれた人がいて。

FB版のプロフェッショナル仕事の流儀なるものを書いてくれている。
ここで書かれている各人の紹介に毎回感動をしている。
本人よりも本人のことを考え、感じた想い、インタビューをして受け取った想いを1週間編集し、投稿してくれている。
掛ける時間も然ることながらそこに綴られた文章に心奮わされている。


つづ・る【綴る】 の解説
1 欠けたり破れたりしたところをつぎ合わせる。また、とじる。とじ合わせる。「袖のほころびを―・る」「書類を―・る」
2 言葉をつらねて詩歌や文章を作る。「文章を―・る」
3 仮名やアルファベットなどを並べて単語を書き表す。「ローマ字で―・る」

綴るという言葉が好きで調べた。
この言葉には欠けたり破れたりしたところをつなぎ合わせるという意味がある。
その意味を知って益々美しいと感じた。
輝いている人を紹介する筆者の目標は
「関わる人すべてが自分に生まれてきて良かったと心から思う世界」
を創ること。

人生順風満帆な日々ばかりではない。
誰しもが苦労、苦悩を抱えて現在があると思う。
それは各々にしかわからないこと。
そんなことも加味しながら文章を綴る。
その行為が欠けた心や破れた心を縫い直してくれているように感じた。
そしてまた輝いていく人の姿は、自分が古着や生花に賭している世界と似ていて、とても嬉しく思った。
だから共感できるんだと。

こんな体験をするから、言葉を大切に想える。
偶然なのかもしれないが、古来から使われてきた言葉。
きっと同様の機会があったんじゃないかな。
誰かを想って言葉を綴る。
過去の傷の修復や、相手を想う気持ちをつぎ合わせたいと願うことが文字になり、綴るという言葉になったのではと勝手に解釈して嬉しく思った。




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フローリスト堀祐次郎
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