マイルチャンピオンシップ名馬栃栗毛の天才サッカーボーイ
サッカーボーイ
性別: 牡馬
毛色: 栃栗毛(尾花栗毛)
サッカーボーイの血統
父系: ファイントップ系
父:ディクタス (Dictus)
1967年生まれ、栗毛、フランス産
父の父:Sanctus (1960年生まれ、鹿毛)
Fine Top - Fine Art
Toupie - Sanelta
父の母:Doronic (1960年生まれ、鹿毛)
Worden - Wild Risk
Sans Tares - Dulzetta
母:ダイナサッシュ
1979年生まれ、鹿毛、北海道早来町産
母の父:ノーザンテースト (Northern Taste)
1971年生まれ、栗毛
Northern Dancer - Nearctic
Natalma - Lady Victoria
母の母:ロイヤルサッシュ (Royal Sash)
1966年生まれ、鹿毛
Princely Gift - Nasrullah
Blue Gem - Sash of Honour
近親交配:Lady Angela 5・4(母内)、Nearco 5・5・5(母内)
近親馬:
サッカーボーイの全妹にゴールデンサッシュがいます。その仔(サッカーボーイにとっては甥)にはステイゴールドがいます。
生産者: 社台ファーム
馬主: (有)社台レースホース
調教師: 小野幸治(栗東)
競走成績
通算成績: 11戦6勝
獲得賞金: 2億1993万2000円
主な勝ち鞍
GI:阪神3歳ステークス(1987年)
GI:マイルチャンピオンシップ(1988年)
GIII:中日スポーツ賞4歳ステークス(1988年)
GIII:函館記念(1988年)
受賞歴
JRA賞最優秀3歳牡馬(1987年)
JRA賞最優秀スプリンター(1988年)
幼駒時代
サッカーボーイは、離乳まで白老町の社台ファームで過ごしました。
幼駒の頃から小柄で、激しい気性と高い運動能力を持っており、しばしば牧柵を飛び越えるなどのやんちゃなエピソードがありました。
裂蹄の危険を常に抱えていましたが、苫小牧市の社台ファーム空港牧場で育成され、大物感を持つ馬として期待されました。
競走馬としてのキャリア
1987年(3歳)
8月9日、函館競馬場の新馬戦(芝1200メートル)でデビューし、直線だけで9馬身差をつけて初勝利を挙げました。
9月27日の函館3歳ステークス(GIII)ではスタートで出遅れて4着。
10月31日、京都競馬場のもみじステークス(OP)に出走し、再び出遅れるも最終コーナーで内側に進路を取り、10馬身差で勝利を収めました。
12月20日、関西の3歳チャンピオン決定戦である阪神3歳ステークス(GI)に出走し、8馬身差で圧勝してGI初勝利を飾りました。この勝利でコースレコードも更新しました。
🏇1着 #サッカーボーイ(牡3・内山正博)1:34.5 1.9倍 1番人気
🏇2着 #ダイタクロンシャン(牡3・増井裕)1:35.8(8馬身差)13.2倍 6番人気
🏇3着 #ジンデンボーイ(牡3・田面木博)1:36.0(1.1/4馬身差)9.5倍 4番人気
4着 ネーハイコインド
5着 マルブツゲット
6着 ヒロノオスカー
テンポイントの再来とまで言わしめたサッカーボーイ
サッカーボーイの4-5歳(1988-1989年)
1988年(4歳)
3月6日:弥生賞(GII)に出走。単勝オッズ1.6倍の1番人気で、サクラチヨノオーが逃げる中、サッカーボーイは3着に入線し、皐月賞の優先出走権を獲得。しかし、蹄の状態が悪化して出走を回避。
5月8日:NHK杯(GII)に出走。単勝オッズ3.5倍の1番人気に推されるも、4着に終わる。東京優駿(日本ダービー)の優先出走権を獲得。
5月29日:東京優駿(日本ダービー)(GI)に出走。大外枠からのスタートで、後方に位置し15着に終わる。敗因は距離にあるとされた。
7月3日:中日スポーツ賞4歳ステークス(GIII)に出走。ヤエノムテキを半馬身差で差し切り、4歳になってから初の勝利を挙げる。
🏇1着 #サッカーボーイ(牡4・河内洋)1:48.9 3.4倍 2番人気
🏇2着 #ヤエノムテキ(牡4・西浦勝一)1:49.0(1/2馬身差)1.8倍 1番人気
🏇3着 #バンダムテスコ(牡4・武豊)1:49.1(1/2馬身差)16.1倍 6番人気
4着 コウエイスパート
5着 ユーセコラッキー
6着 マルシゲアトラス
8月21日:函館記念(GIII)に出走。古馬を相手に5馬身差で勝利し、コースレコードを更新。
1着 サッカーボーイ 1:57.8 牡4 河内洋
2着 メリーナイス 5馬身差 根本康広
3着 トウショウサミット 2.1/2馬身差 柴田政人
4着 シリウスシンボリ
5着 アサクサキャリア
6着 マックスビューティ
11月20日:マイルチャンピオンシップ(GI)に出走。スタートから後方に位置し、直線で外から追い上げて4馬身差で勝利し、重賞3連勝、GI2勝目を達成。
1着 サッカーボーイ 1:35.3 牡4 河内洋
2着 ホクトヘリオス 4馬身差 柴田善臣
3着 ミスターボーイ クビ差 村本善之
4着 シンウインド
5着 ヒデリュウオー
6着 サンキンハヤテ
12月25日:有馬記念(GI)に出走。発馬機内で暴れ、スタートが遅れたが、最後は3着に入線。
1着 オグリキャップ 2:33.9 牡4 岡部幸雄
2着 タマモクロス 1/2馬身差 南井克巳
3着 サッカーボーイ 1.1/2馬身差 河内洋
4着 ランニングフリー
5着 メジロデュレン
6着 フレッシュボイス
1989年(5歳)
マイラーズカップから始動する予定であったが骨折。その後、蹄の病気「砂のぼり」にも見舞われ、復帰を目指したものの、再び脚部不安が発生し、結局競走馬を引退。
サッカーボーイは引退後、社台スタリオンステーションで種牡馬としての生活を始めました。
主な産駒
ナリタトップロード: 菊花賞勝利
ティコティコタック: 秋華賞勝利
ヒシミラクル: 菊花賞、天皇賞(春)、宝塚記念勝利
ブルードメアサイアーとしての産駒
ツルマルボーイ: 安田記念勝利
マイネルキッツ: 天皇賞(春)勝利
ヴァケーション: 全日本2歳優駿勝利
種牡馬生活の移動
2000年: ブリーダーズスタリオンステーションに移動
2006年末: 種牡馬シンジケートを解散後も社台グループの所有馬として種牡馬生活を続行
2007年: 社台スタリオンステーション荻伏で種牡馬生活を送り、8月25日に生まれ故郷の白老ファームに移動
その後、再び社台スタリオンステーションに繋養される