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「日本の未確認生物とクリプト動物学の未来:ビッグフットからツチノコまで」

未知の生物を追い求める旅


私たちは誰しも、一度は「未確認生物(クリプティッド)」について耳にしたことがあるでしょう。ビッグフット、ネッシー、そして日本ではツチノコや河童がその代表例です。これらの存在が科学的に証明されたことはありませんが、なぜか人々はその存在を信じ、目撃談を語り継ぎます。このような「見えない存在」を探し求める学問がクリプト動物学です。科学とフィクションの狭間で、現実と伝説を紡ぎ続けるこの分野は、一体なぜこれほどまでに人々を魅了し続けるのでしょうか?

高橋宏淑氏の『日本の未確認動物学 - クリプトゾオロジーの展開』では、日本のクリプト動物学の歴史や、これまでに報告されたさまざまな未確認生物が紹介されています。彼の著作をもとに、日本国内外で繰り広げられているクリプト動物学の世界に足を踏み入れましょう。


クリプト動物学とは何か?

クリプト動物学は、未確認生物を追求する学問として1940年代に登場しました。通常の生物学と異なり、目撃証言や伝説、古代の文献に基づいてその生物の存在を探ることが多いです。科学的な証拠に基づいた調査が行われているわけではないため、学問としての評価は賛否両論ですが、それでも多くの人々がクリプティッドの存在に夢を抱いています。

たとえば、世界的に有名なビッグフットやネッシーといったクリプティッドは、広く知られ、何度も目撃情報が報告されています。しかし、証拠が乏しいことから、その存在はあくまで伝説や神話の一部と見なされています。それにもかかわらず、なぜ多くの人々がこれらの生物を追い求め続けるのでしょうか?

この問いに対し、高橋氏は、クリプト動物学が「人間の根源的な好奇心と未知への恐れ」に深く結びついていると指摘します。未知の存在は人間にとって常に脅威であり、同時にその謎を解き明かすことで自己の理解を深めたいという欲求もあるのです。

では、日本で語り継がれてきた未確認生物たちは、どのような歴史を持っているのでしょうか? その答えは、次のセクションにあります。


日本の未確認生物たち:ツチノコ、河童、そして人魚

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