初めまして、恋でした。|第5話
コスモワールドの灯りが柔らかく照らす道を、大地は新しい友人と共に歩き始めた。名前は翔平。
明るくて社交的な彼は、話しやすい雰囲気を持っていた。
「大地くん、コスモワールドにはよく来るの?」翔平は興味津々に尋ねた。
「実は、久しぶりなんだ。友人と会う約束があって来たんだけど、具体的な時間は決めてなくてさ。」大地は少し照れくさそうに答えた。
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「そうなんだ。じゃあ、今度は俺が案内するよ。ここには面白いアトラクションがたくさんあるからね。」翔平の明るい笑顔に、大地の心も少しずつ和んできた。
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二人はカラフルなネオンに彩られたアトラクションを巡りながら、様々な話をした。お互いの趣味、好きな音楽、そして夢について。翔平は料理が得意で、将来は自分のレストランを開くことが夢だと言った。
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「すごいね、翔平。僕も料理が好きで、最近は新しいレシピに挑戦しているんだ。」大地は共感を示しながら、自分の最近の料理経験について話した。
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「それは素敵だね。今度、君の得意料理をぜひ食べてみたいな。」翔平は目を輝かせて言った。
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その後、二人は観覧車に乗ることにした。ゆっくりと上昇するゴンドラの中で、夜景が一望できる特等席に座りながら、静かな時間を過ごした。
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「こうしていると、いろんなことを考えるよね。」大地は窓の外を見ながら言った。
「うん、そうだね。特に、この美しい夜景を見ていると、自分の夢がもっとはっきりと見えてくる気がする。」翔平も同じように窓の外を見つめた。
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しばらくの静寂の後、大地はふと問いかけた。「翔平、君は初恋の思い出ってある?」
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翔平は少し考えてから答えた。「あるよ。中学生の頃、同じクラスの子が好きだったんだ。毎日が楽しくて、ドキドキしてた。でも、結局告白できなかったんだよね。」
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「そうなんだ。」大地は頷きながら、自分の初恋の思い出を思い返した。
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観覧車が頂上に差し掛かり、二人はしばしその美しい景色に見惚れていた。街の灯りがキラキラと輝き、星空と一体となる瞬間。大地はこの瞬間が特別なものになる予感がした。
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「これからも、こうして新しい友人と出会って、色んな場所を探検したいな。」大地は微笑みながら言った。
「僕もそう思うよ。今日、大地と出会えたこと、本当に嬉しい。」翔平も微笑んだ。
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