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タグリッソ服薬50日目

2月5日は2回目の診察日、タグリッソの服薬を始めてから50日目です。

体調は、今も変わらず良好です。それでも階段を急いで上ったり、走ったりすれば息が上がるし、疲れやすさもあると思います。今までに発現した副作用は、手の指先の割れ、唇の割れ、口内炎、顔の吹き出物、お腹や太ももに出る血豆のような赤いもの。どれも数日経つと消えていきます。なので、特に困る程の副作用はない気がします。季節がら、皮膚が乾燥しないよう、念入りに保湿クリームを塗っています。手と足の爪の部分は特にです。おかげで、よく言われる爪のまわりの症状は今のところありません。

ただ、厄介なことがひとつ。下痢の症状が何の前触れもなく突然襲ってくることです。多くは、深夜か明け方の寝ているときに訪れます。仕事中にもたまにです。どちらもすぐトイレに行ける環境なので困っている訳ではないのですが…。これがもし、すごく大切な場面で起きたら・・。例えば、来月に控えている息子の卒業式とか、飛行機の中とか。そんなことを考えつつ診察を待っていたら、早速お腹の調子が悪くなってきました。まだ名前を呼ばれないか確認しながら2回ほどトイレに💧。

何とか落ちたいた頃に、診察室から名前が呼ばれました。挨拶をして中に入ると、レントゲン画像があり、「胸水が減ってきてますね。腫瘍の影は、あまり変わらないけど…少し薄くなってるかな!?」「血液検査の結果もいいですよ」とのこと。とりあえずは順調のようです。

でもせっかく来たのだから、不安を聞いてもらおうと、気がついたら、下痢の事を主治医に訴えていました。今困っているというより、この先不安なだけなのに、あそこまで強く言う事もなかったかなと後で後悔もしたのですが…。でもその場で症状を確認しながら真剣に考えて下さった主治医の答えは、「では、頓服を出しましょう。ただ、強い薬だから頻繁に飲むと腸閉塞になるので、1日1回までにしておきましょう。」「それから、食前に飲む漢方も出しておきますね」

その時の私は、(また薬が増えるのかぁ。しかもそんな強い薬、怖くて飲めないよ。あんなこと言うんじゃなかった~。)という心の声。さすがに言わなかったけど、代わりにこう呟いてしまいました。「タグリッソの減薬ではないんですね…」・・・すると主治医が突然の本気モードに入り、【命に関わることですから、減薬はできません!!】ときっぱり。私は、余計なことを言った感に襲われましたが、ものはついでで、さらに追い討ちをかけるように言いました。「調べると、80mgのほかに40mgもあるんですよね…」【いやいや、命に関わりますからね、それはできません。】

主治医の本気モードは、いつも私を納得させてくれます。減薬する余裕もないくらい私の病状は悪いんだな。素人考えもいいとこだったな…と。でも、思ってることを言えて、今は後悔していません。別に気を悪くしたわけでもなく、ただただ私の寿命の事を第一に考えてそう言ってくれた主治医。改めてお医者さんの仕事って、いつも真剣勝負なんだと感じました。

診察日から3日経ちました。毎食前に飲む 半夏瀉心湯という漢方のおかげか、下痢がピタリとおさまりました。やっぱり話してよかった。もし、遠慮していたら次に会えるのは1ヶ月後ですからね。気になってることは、思いきって聞くべきだと実感しました。
頓服は、お守りとして大切な場面に持っていこうと思っています。


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