見出し画像

がん相談支援センター

退院してちょうど一週間過ぎた頃から、突然体調が回復してきて、気力も湧いてきました。退院後の体調不安を口にした私に、主治医が、「退院時がピークではなくて、退院後段々と良くなっていきますから」と言われたのは本当でした!

とりあえず、6日に美容院を予約していたので、出掛ける用事がありました。それともう一件、どうしても行きたい場所がありました。「がん相談支援センター」です。私がお世話になっている病院に相談センターはありません。でも、他院にあるセンターが院外からでも相談OKだったので、電話予約して行ってみることにしました。

聞きたかったのは2つのこと。
1つは、職場への報告について。調べると、職場に病名を伝える義務はないようですが、今後の治療のことを考えると、伝えた方がいいような…でも、驚かれるだろうし、まさか解雇!?はされないと思うけど…。自分だけで考えていると堂々巡りなので、思い切って聞いてみることにしました。

もう1つは医療費について。入院費を払う時は気づいてなかったけど、よくよく調べると、私が飲んでるタグリッソって、ものすごく高価なお薬なんですね!高額医療費の限度額を軽く上回るので、私の場合は毎月57,600円必ず支払う必要があります。結構な出費です。何か対策はないものか…お尋ねしてみようと思いました。

そこの支援センターは、入院受付の奥に設置されていて、待合いはたくさんの人で溢れていました。正月明けから入院される人がこんなにたくさん。皆さん大変そうです。10分くらい座っていたら、個室に案内されました。

まずは、病名を会社に報告するかについて。
相談員さんとの会話のなかで、フルタイムパートで13年勤務していて、上司はまだ2年くらいの付き合いだけど、とても理解のある人であることを伝えました。すると、「言いにくければ、上司にだけ伝えるというのはどうですか?」との回答。確かに、直属の上司にだけ伝えておけば悪いようにはされないかな…と納得でした。

医療費の件は、私の知らなかった情報をたくさん聞けました。薬代が院外処方の場合、一旦は限度額以上支払う必要があるが、超過分は申請すれば後で返金されること。限度額は過去12ヵ月で4回目以降は44,400円に減額されること。あと、薬を2ヶ月分まとめて処方してもらえれば、次月の診察時は薬代ゼロなので、1ヶ月分お得になるとのこと。すごい裏ワザ!ただ、これは主治医に相談してみなければいけません…。

ということで、たくさんの収穫を得て、ずいぶん心が軽くなり、院外からでも快く受け入れて下さった支援センターさんに、感謝感激でした。何より、今の不安な気持ちを聞いてもらうことができたのが良かったです。吐き出すのって、大切なことですね。家族以外の誰にも相談できなかった思いを聞いてもらえて本当に行って良かったです。「何かあれば、またいつでも相談して下さいね、電話でもいいですからね」と言って下さり、とても心強かったです。

がんになって、人は1人では生きていけないと強く思いました。周りの人の理解がなければこの先仕事も続けられないし、これからもきっと迷惑をかけると思うけど、まずは事実を伝えて協力してもらう。言わない選択もあるけど、私には伝える方が合っている気がしました。言いにくいけど、勇気をだして1歩前に進もう!と、この頃はかなり前向きになってきたつぶでした。

いいなと思ったら応援しよう!