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夫婦でがんサバイバー
肺がん告知を受けてから2ヶ月が経ちました。ある日突然人生の終幕が見えてきて、今私は何をすべきか、色々と考えた2ヶ月でした。
一番気になっていたのは、お葬式。今どきは、こじんまりした家族葬が人気です。いい時代になったなと思います。私もひっそりとした式を希望していました。それは、うちの主人も同じでした。
夫は、私と同じく自覚症状で病院へ行った時は既に手術不能な状態でした。食道がんステージⅢ。受けた治療は、放射線28回と抗がん剤(シスプラチン)2クール。今は無治療ですが、体調はあまり優れません。
そんな私たちは、先日小さなお葬式ができる会場の下見に行ってきました。どちらか残った方が段取りしなければいけません。いざという時慌てないためにも、事前に見ておきたかったのです。電話予約をしてから行くと、施設の方は丁寧に中を案内して下さり、その後ゆっくりとお話しを聞くことができました。「今日はたまたま予定がなかったので、ちょうど良かったですよ」と言われ、なんてグットタイミング!何かの導きかな?なんて思いました。
うちはたまたま2人とも進行がんの為、なんの気兼ねもなくこんな行動が取れるのが強みです。変に気を遣うことなく、お互いの胸の内を理解できる、不思議な関係です。かかっている病院はそれぞれ違いますが、受診後に血液検査の結果を見せあって、腫瘍マーカーはどちらが高いか、なんて競った事もありました。総じて私の方がメンタル強めですが、この先何が起きるのか、不安なのは2人とも同じです。これからも支えあって生きて行こうと思います。